Chernobyl Medical Fund Newsletter (1)


小児甲状腺ガンの最新情報(1997年末現在)

チェルノブイリ事故前後におけるベラルーシの甲状腺ガン:小児(15歳未満)の甲状腺ガンは、事故前11年間(75〜85)と比較し、事故後11年間(86〜96)では約72倍に増加。なお、97年は62例。大人は約3倍に増加、ただしいくつかの理由が考えられる。【表=GIF画像】

チェルノブイリ事故後の州別小児甲状腺ガン:事故後の年間小児患者数を、出身州ごとに表示。高汚染地域ゴメリ州およびブレスト州の小児が極端に多い。【表=GIF画像】

小児ガン患者の地理的特異性:チェルノブイリ原発に隣接するゴメリとブレスト両州から紹介された小児が、全体の約77%を占める。【図=GIF画像】

ベラルーシ共和国における小児甲状腺ガンの発生頻度(小児人口10万につき):事故前は年間0.1件。これは世界平均とほぼ同じ。しかし、90年より増加傾向。95年はピークで、世界の平均の40倍に達す。【図=GIF画像】

3州におけるガン発生頻度:高汚染州のゴメリ、ブレストでは著明な増加を認める。特にゴメリ州では、91年以降100倍以上を持続。一方、非汚染州ビーチェブスクでは、ほとんど増加を認めない。【表=GIF画像】

事故後の小児甲状腺ガン患者数の推移:90年より急激な増加傾向を示し、95年には年間91例とピークに達す。96年より患者数は漸減。【図=GIF画像】

チェルノブイリ事故後のティーンエイジャー(15〜17歳)における甲状腺ガン:事故後より、若年齢層の甲状腺ガンも、小児ほどではないが増加。93年より横這い状態。今後の変動に注意が必要。ティーンエイジャーにおいても地理的特異性(ゴメリとブレストで多い)が認められる。【表=GIF画像】



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