Chernobyl Medical Fund Newsletter (1)


 支援者の皆々様へ

菅谷 昭
 
  

年も余すところあとわずかですが、その後皆様いかがお過ごしでしょうか?
 現在単身赴任のため、毎週末、長野市から松本市の自宅に戻りますと、いつも支援者の方からの募金振込みの通知が届いております。低迷する経済不況からいまだ脱することのできない状況にありながら、チェルノブイリ医療基金への思いを馳せてくださる多くの皆様に、ただただ頭がさがるばかりです。ニューズレターの誌面を借り、改めて心より深く感謝申しあげます。ただ、どうか決してご無理なさらないでください。
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 今年の夏も、県職員のボランティア休暇を活用し、本基金の医療支援活動の一環として、ベラルーシ共和国へ出かけてまいりました。
 現地の大人や子どもたちは、今年も私たちの訪問を心待ちにしていてくれました。わずか5日間の私たちの行動など小さなことだと思うのですが、もし彼らに少しでも喜びや励ましを与えているとするならば、これほど嬉しいことはないと強く思いました。それはとりもなおさず、本基金の活動を強く支えて下さる支援者の皆様がいらっしゃるからこそ可能なのだと痛感した次第です。また、現地に生きる人々との交流は、同じ地球に生を紡ぐ“地球市民”レベルでの相互理解を深め、困ったときはお互いに助けあわなければと改めて実感しました。
 なお、今回の支援活動の様子は、photo albumも含め、橋本すみれ医師、鳥居洋子氏の報告記をご覧ください。

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 懸案となっていました本医療基金のNPO法人化が、千原幹司氏と北和田修介氏のご尽力により、8月に無事認証されました。認証に至るまでの詳細な経過並びに目的や事業などにつきましては、千原氏の報告をご一読ください。また、この法人化にあわせ、北和田氏の奥様のご好意により、国宝松本城のすぐ近くに、すてきな事務所を構えることができました。極力お金をかけず、使い古した机やイスなどを持ち込んで部屋づくりをしました。一般の方々や旅行者でも気軽に立ち寄れる雰囲気にしてあります。また、支援者の皆様が信州にいらした折りは、ぜひこの事務所を訪ねていただけたらと楽しみにしております。
 私も来年3月末をもって、今の仕事を定年退職となりますので、本基金の活動にもっと力を注ぐことができます。あせらず、気負わず、地道に、自分のできる範囲での私のモットーに従って歩んでまいりたいと考えておりますので、今後ともよろしくお願い致します。
 どうぞ佳き新年をお迎えください。

<写真コメント>上段:来年の再会を約束して見送る親子

         中・下段:来訪を待っていてくれたゴメリの村人達をその場で               触診。異常はなかった。




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