Chernobyl Medical Fund Newsletter (9)


書籍紹介

「真っ当な生き方のススメ」
菅谷昭著 
岳陽舎刊予価1,470円
(税込み)
2005年1月上旬発売予定

お問合せ先:岳陽舎
TEL03-5922-3151
FAX03-5922-3152
岳陽舎ウェブサイト
http://www.gakuyosha-p.co.jp


 発売が延期され、やきもきされている皆さんも多かったことでしょう。菅谷昭先生(現松本市長)の新しい著作がようやく刊行されます。前回のお知らせをお読みでない方のために、繰り返しになりますがご紹介させていただきます。
 ベラルーシにおける自発的な医療支援活動が、先生の人生のターニングポイントであったことは論をまちませんが、ご自身の人生のリストラクチャー(再構築)を賭けて、地位と私財をなげうって行動を起こされたからこそ、それをきっかけに先生の人生はあわただしい展開を迎えました。長野県知事の田中康夫氏に請われ、県の医療行政を担い、2004年の3月には、運命に吸い寄せられるように松本市長選に立候補し、当選。自らのガンを告白し、治療期間を経て、現在故郷の市政運営に邁進されています。
 本書は、今まであまりスポットが当てられなかったご自身のルーツから、勉学とスポーツに明け暮れた学生時代を経て、腕を磨きつつ甲状腺外科の権威となるまでの道のり、一念発起して信大助教授を辞し、ベラルーシに渡っての5年余に亘る医療活動から、長野県衛生部長時代、松本市長に就任する今日までを貫く、著者自身による運命論的自伝です。
 現在の日本の医療、健康、これからの時代をどう生き、どう死んでいくのか。理想的な市民社会を夢見つつ、思う存分に、自分が決めた人生を歩み、お世話になった方々へ恩返しをする謙虚な気持ちを持ち続け、1個の人間として、矜持を忘れず、全力投球する―。いわば人間の本来あるべき「真っ当な」生き方を説いています。
 新しい一歩は自分からしか踏み出せないこと、運命を運命として能動的に受け入れるために、どういう生き方をすべきなのか。「真っ当」という言葉がこれだけ忘れられ、ないがしろにされている混迷の時代に、一石を投じる人生の指南書ともいうべきものです。


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