Chernobyl Medical Fund Newsletter (3)

特定非営利活動法人
チェルノブイリ医療基金

平成17年度 活動計画

理事長:北和田 修介

北アルプスと安曇野


 
平成の大合併により、槍ヶ岳の頂上から美ヶ原の山頂までが松本市になりました。この広い松本市の中央に活動の拠点を構えておりますNPO法人チェルノブイリ医療基金に対し、日頃から深いご理解とお心遣いを賜り、心より感謝申し上げます。
 さて、平成17年度も、はや2カ月が過ぎてしまいました。4月30日に開催した理事会において、平成17年度の活動計画をたてました。

1)免疫測定試薬、白衣、エプロン、手術着等をモーズリ小児病院へ送る
2)7月、モーズリで菅谷先生による検診を行う
3)年度中に菅谷先生を中心とした講演会を松本にて開催する


1)
免疫測定用試薬につきましては、スイスにある機器試薬会社ベックマン・コールター社と契約をしました。この測定試薬は、4℃保管で有効期限が半年から1年位となっています。現在ベラルーシの治安が安定せず、日本から送った支援物資が空港で1年も放置されてしまう様なケースがあるとの情報が入っています。会社と密に連絡を取り、皆様よりご支援頂いたお金を無駄にしないよう、無事、小児病院に着く努力をしております。また、長野県内の市立病院からご寄付頂いた白衣、エプロン、手術着、ズボン等約1000着、ダンボール箱に20箱分(約400kg)も運送会社プロコ・エアーサービス(株)に依頼して送る手はずを整えました。両支援とも順調に行けば6月末にはモーズリ市に着くと思います。
2)
モーズリでの検診には、菅谷先生がボランティア休暇を取り、7月14日〜7月23日に行く予定です。現在、ベラルーシ在住の小川良子さんと日程の調整を行っています。昨年、検診をお願いしましたベラルーシのゲンナジー、タッチヒン両先生にも検診に参加していただく予定です。ゴメリ市での家庭訪問検診は、患者さん(3名)とそのご家族に市内のホテルに来ていただき、菅谷先生が術後検診をする予定です。
なお今回の検診には、菅谷先生の奥様(小児科医)、先生の甥子さん(三重大学医学部学生、他1名)、橋本すみれ先生(京都医療センター医師)が一緒に行かれる予定です。
3)
講演会については、パネルディスカッション形式を考えています。医師の目から見たチェルノブイリだけでなく、さまざまな立場の方々の見たチェルノブイリ、またニューズレターから感じとったことなどを発表していただこうと考えています。
 会場に来られた方々からも色々なご意見を承り、今後の活動に役立てようと思っています。可能であれば、小川良子さんに日本に来て頂き、講演に参加していただけたらとも考えています。


 
最後に、医療支援を必要としているモーズリの方々のためにもこの支援を継続し、意義あるものにするよう頑張って活動してゆくつもりでおります。今後ともどうかよろしくお願い申し上げます。



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