Chernobyl Medical Fund Newsletter
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親愛なる皆様へ

 昨年6月より10月まで長野県立こども病院で研修をしていたカーチャさんと、彼女が働くモーズリ産院を代表する医師 Igor BaranovさんからCMFにお礼の手紙が届きました。カーチャさんも帰国後、がんばっておられるようで安心いたしました。彼女が日本で学んだことが、少しでもいかされるように願っています。

 毎日、心の中で日本を想っています。思い出があるにもかかわらず、また日本に行きたいと思っています。
 日本への訪問でのことをいろいろ考えます。チェルノブイリの医療基金のメンバーの人たち、特に菅谷先生は、とても人間味があるあたたかい方だと思います。
 皆様は大変に偉大なことをなさっています。
 この行いは、庶民の人々にとって助けになり、必要な援助でもあります。これはとても意味のあることです。なぜなら、私たち(金持ち、貧乏、白人、黒人)は地球に住む市民なのですから。
 菅谷先生は、チェルノブイリの悲劇で苦しんだ私たちベラルーシの市民を助け、人々をつなげてくださいました。私は大変うれしく、また菅谷先生のような市民を持つ日本を誇りに思います。
 私たちの産院についても話せてうれしかったです。
 いまもモーズリ市の産院では、2000年以降、あたらしく誕生した赤ちゃんの死亡率は、とても少なくなっています。2006〜07年の間で新生児の死亡は1名しかいません。このことは私が日本を訪問し学んだ中で、一番良い結果です。
 私は日本で学んだことを、同僚のみんなに何とか伝えようとしています。敬意を持って、小児病棟での日本の教えについてを考えています。日本の先生方のような医師になるにはどうしたらよいのかのアドバイスについて、毎日、思い出しています。
 基金や病院の親愛なる皆様、私や私の国を助けてくださった方々にとても感謝しています。
 毎日、日本のチェルノブイリ基金のことを思い出すたびに、胸があたたかくなります。
 私も菅谷先生や、北和田さんやほかの基金のメンバーの方々のように、人々を助けたいと思います。
 敬意を込めて。       
         Katerina Cheraishove

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 モーズリ産院の私たちの医師にいろいろと教えていただいたことに多大な感謝を伝えたく、筆を取っております。診療所での実習訓練では、私たちは日本で使用されている最も高い医療技術について知ることができました。
 私たちは、日本の診察方法と治療方法の基本を私たちの病院の業務に取り入れていくことでしょう。
 日本でベラルーシの医師が学んだことや、あなた方の仕事のやり方を実際に実践することは、私たちが幼児の死亡率を下げ、子どもの健康をより良くしていくのに役立つことでしょう。
 チェルニショワ医師は、高い日本技術について(コンピュータ、電話が普及されていることなど…)、彼女の同僚たちに話をしました。彼女をあたたかく歓迎していただき、本当に感謝しております。
 彼女は日本での素敵な写真を作り、そしていまモーズリ医療機関には、写真ギャラリー(日本の自然や生活風景)があります。あなた方の国は、たくさん観光する場所がありそうです。あなた方の基金には、大変援助していただいております。
 この交流を通して、私たちは子ども達に本当に多くのことをしてあげられることと思います(モーズリの子ども達だけではありません。産院にはいろんなチェルノブイリ領域からのたくさんの女性がいます)。
 日本の診療所で医師たちがさらに学び続け、医療設備を習得する、この両方がこのまま続いていくことを期待しています。
 敬意を込めて。
          モーズリ医療機関 代表医師 Igor Baranov




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