capsul新発売


アーチスト錠1.25mg,2.5mg
【会社名】第一製薬
【厚生省コード】2149032F3024,2149032F4020
【一般名】カルベジロール
【薬効分類名】慢性心不全治療剤

2002.12.12発売。

【警告】
慢性心不全患者に使用する場合には、慢性心不全治療の経験が十分にある医師のもとで使用すること。

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
1.気管支喘息、気管支痙攣のおそれのある患者〔気管支筋を収縮させることがあるので喘息症状の誘発、悪化を起こすおそれがある。〕
2.糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシスのある患者〔心筋収縮力の抑制が増強されるおそれがある。〕
3.高度の徐脈(著しい洞性徐脈)、(房室ブロックII、III度)、洞房ブロックのある患者〔症状が悪化するおそれがある。〕
4.心原性ショックの患者〔循環不全症が悪化するおそれがある。〕
5.強心薬または血管拡張薬を静脈内投与する必要のある心不全患者〔心収縮力抑制作用により、心不全が悪化するおそれがある。〕
6.非代償性の心不全患者〔心収縮力抑制作用により、心不全が悪化するおそれがある。〕
7.肺高血圧による右心不全のある患者〔心拍出量が抑制され症状が悪化するおそれがある。〕
8.未治療の褐色細胞腫の患者(「用法・用量に関連する使用上の注意」の項参照)
9.妊婦または妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
10.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

【組成・性状】

販売名 1錠中カルベジロール含量 添加物 剤形 外形 識別コード
大きさ
(mm)
重量
(mg)
アーチスト錠1.25mg 1.25mg 注1) フィルムコーティング錠
(だ円形・割線入)
黄色 (図略) 社章316
10.1(長径) 3.1(厚さ) 約135
5.1(短径)
アーチスト錠2.5mg 2.5mg 注2) フィルムコーティング錠
(だ円形・割線入)
白色~微黄白色 (図略) 社章317
10.1(長径) 3.1(厚さ) 約135
5.1(短径)

注1)乳糖、トウモロコシデンプン、クロスカルメロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、無水ケイ酸、ステリアン酸マグネシウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、酸化チタン、タルク、プロピレングリコール、ジメチルポリシロキサン、二酸化ケイ素、黄色三二酸化鉄、カルナウバロウ
注2)乳糖、トウモロコシデンプン、クロスカルメロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、無水ケイ酸、ステリアン酸マグネシウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、酸化チタン、タルク、プロピレングリコール、ジメチルポリシロキサン、二酸化ケイ素、カルナウバロウ

【効能又は効果】
○次の状態で、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、利尿薬、ジギタリス製剤等の基礎治療を受けている患者
 虚血性心疾患または拡張型心筋症に基づく慢性心不全

【用法及び用量】
○虚血性心疾患または拡張型心筋症に基づく慢性心不全
カルベジロールとして、通常、成人1回1.25mg、1日2回食後経口投与から開始する。1回1.25mg、1日2回の用量に忍容性がある場合には、1週間以上の間隔で忍容性をみながら段階的に増量し、忍容性がない場合は減量する。用量の増減は必ず段階的に行い、1回投与量は1.25mg、2.5mg、5mgまたは10mgのいずれかとし、いずれの用量においても、1日2回食後経口投与とする。通常、維持量として1回2.5~10mgを1日2回食後経口投与する。
なお、年齢、症状により、開始用量はさらに低用量としてもよい。また、患者の本剤に対する反応性により、維持量は適宜増減する。
<参考>

適応症 投与方法 1回投与量 投与錠数
虚血性心疾患または拡張型心筋症に基づく慢性心不全 1日2回投与 1.25mg 錠1.25mg:1錠または錠2.5mg:0.5錠
2.5mg 錠1.25mg:2錠または錠2.5mg:1錠
5mg 錠1.25mg:4錠または錠2.5mg:2錠
10mg 錠2.5mg:4錠または錠10mg:1錠

 

<用法及び用量に関連する使用上の注意>
1.褐色細胞腫の患者では、単独投与により急激に血圧が上昇するおそれがあるので、α遮断薬で初期治療を行った後に本剤を投与し、常にα遮断薬を併用すること。
2.慢性心不全を合併する本態性高血圧症、腎実質性高血圧症または狭心症の患者では、慢性心不全の用法・用量に従うこと。
3.慢性心不全の場合
1)慢性心不全患者に投与する場合には、必ず1回1.25mgまたはさらに低用量の、1日2回投与から開始し、忍容性および治療上の有効性を基に個々の患者に応じて維持量を設定すること。
2)本剤の投与初期および増量時は、心不全の悪化、浮腫、体重増加、めまい、低血圧、徐脈、血糖値の変動、および腎機能の悪化が起こりやすいので、観察を十分に行い、忍容性を確認すること。
3)本剤の投与初期または増量時における心不全や体液貯留の悪化(浮腫、体重増加等)を防ぐため、本剤の投与前に体液貯留の治療を十分に行うこと。心不全や体液貯留の悪化(浮腫、体重増加等)がみられ、利尿薬増量で改善がみられない場合には本剤を減量または中止すること。低血圧、めまいなどの症状がみられ、アンジオテンシン変換酵素阻害薬や利尿薬の減量により改善しない場合には本剤を減量すること。高度な徐脈を来たした場合には、本剤を減量すること。また、これら症状が安定化するまで本剤を増量しないこと。
4)本剤を中止する場合には、急に投与を中止せず、原則として段階的に半量ずつ、2.5mgまたは1.25mg、1日2回まで1~2週間かけて減量し中止すること。
5)2週間以上休薬した後、投与を再開する場合には、「用法・用量」の項に従って、低用量から開始し、段階的に増量すること。

【使用上の注意】
1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
1)特発性低血糖症、コントロール不十分な糖尿病、長期間絶食状態の患者〔低血糖症状を起こしやすく、かつその症状をマスクしやすいので血糖値に注意すること。〕
2)糖尿病を合併した慢性心不全患者〔血糖値が変動するおそれがある。〕
3)重篤な肝機能障害のある患者〔血中濃度が上昇するので、投与量を減ずるか投与間隔をあけて使用すること(「薬物動態」の項参照)。また、肝機能が悪化するおそれがある。〕
4)重篤な腎機能障害のある患者〔血中濃度の上昇が報告されている(「薬物動態」の項参照)。また、特に慢性心不全の患者では腎機能が悪化するおそれがある。〕
5)房室ブロック(I度)のある患者〔房室伝導時間が延長し、症状が悪化するおそれがある。〕
6)徐脈のある患者〔症状が悪化するおそれがある。〕
7)末梢循環障害のある患者(レイノー症候群、間欠性跛行症等)〔末梢血管の拡張を抑制し、症状を悪化させるおそれがある。〕
8)過度に血圧の低い患者〔血圧をさらに低下させるおそれがある。〕
9)高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
2.重要な基本的注意
1)投与が長期にわたる場合は、心機能検査(脈拍、血圧、心電図、X線等)を定期的に行うこと。特に徐脈となったときおよび低血圧を起こした場合には、十分な観察を行い本剤を減量または中止すること(本項の2)参照)。また、必要に応じアトロピン、ドブタミン、イソプロテレノール、エピネフリン等を使用すること。なお、肝機能、腎機能、血液像等に注意すること。
2)狭心症などの虚血性心疾患を有する患者において、本剤の投与を急に中止した場合、狭心症発作の頻発・悪化、まれに心筋梗塞、および短時間に過度の突然の血圧上昇を起こす可能性があるので、中止を要する場合は原則として1~2週間かけて段階的に減量し、観察を十分に行うこと。虚血性心疾患以外の患者についても同様の注意をすること(特に高齢者)。また、患者に医師の指示なしに服薬を中止しないよう説明すること。
3)手術前48時間は投与しないことが望ましい。
4)甲状腺中毒症の患者では急に投与を中止すると、症状を悪化させることがあるので中止を要する場合は原則として1~2週間かけて段階的に減量し、観察を十分に行うこと。
5)めまい・ふらつきがあらわれることがあるので、本剤投与中の患者(特に投与初期や増量時)には、自動車の運転等危険を伴う機械の作業をしないように注意させること。
6)慢性心不全の場合
(1)重症慢性心不全患者に対する本剤の投与は特に慎重な管理を要するので、本剤の投与初期および増量時は入院下で行うこと。
(2)左室収縮機能障害の原因解明に努めること。可逆的な左室収縮機能障害については、原因除去あるいは他の治療も考慮すること。
3.相互作用
併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
交感神経系に対し抑制的に作用する他の薬剤
(レセルピン等)
交感神経系に対し、過剰の抑制をきたすことがある。
用量を調節する。
相互に交感神経抑制作用を増強すると考えられている。
血糖降下薬 血糖降下作用が増強されることがある。 非選択性β遮断薬はカテコールアミンと競合的に拮抗することにより、肝臓での糖新生を抑制すると考えられている。
カルシウム拮抗薬
(塩酸ベラパミル等)
相互に作用が増強され、心不全や低血圧を引き起こすことがある。 相互に心収縮力・刺激伝導系の抑制作用、血圧低下作用を増強すると考えられている。
ヒドララジン 本剤の作用が増強されるおそれがある。 ヒドララジンにより、本剤の肝初回通過効果が減少し、血中濃度が上昇する可能性がある。
クロニジン クロニジン中止後のリバウンド現象を増強する可能性がある。クロニジンから本剤へ変更する場合、クロニジンを中止した数日後から本剤を投与する。また、本剤中止後数日間はクロニジンを中止しない。 クロニジン中止により末梢でのノルエピネフリン遊離が増加するが、β遮断薬併用の場合、ノルエピネフリンの作用のうち、α刺激作用が有意になり、急激な血圧上昇を起こすと考えられている。
クラスI抗不整脈薬
(ジソピラミド、プロカインアミド、アジマリン等)
過度の心機能抑制作用があらわれることがある。
用量を調節する。
相互に心機能抑制作用を増強すると考えられている。
アミオダロン 心刺激伝導抑制障害(徐脈、心停止等)があらわれるおそれがある。定期的な心電図モニターを実施する。 アミオダロンにより、本剤の肝初回通過効果が減少し、血中濃度が上昇する可能性がある。
シクロスポリン シクロスポリンの血中濃度が上昇するおそれがある。 用量を調節する。 機序不明。
リファンピシン 本剤の作用が減弱されるおそれがある。 リファンピリンにより、薬物代謝酵素P450(主にCYP3A4)が誘導され、本剤の代謝が亢進し、血中濃度が低下すると考えられている。
シメチジン 本剤の作用が増強されるおそれがある。 シメチジンにより、薬物代謝酵素P450が阻害され、本剤の代謝が抑制される結果、血中濃度が上昇すると考えられている。
ジギタリス製剤
(ジゴキシン等)
心刺激伝導抑制障害(徐脈、房室ブロック等)があらわれるおそれがある。ジギタリスの濃度が上昇し、中毒症状が発現する可能性もある。
用量を調節する。
相互に刺激伝導抑制作用を増強する可能性がある。
また、ジギタリスの生物学的利用率が上昇し、血中濃度が上昇すると考えられている。

4.副作用
副作用発生状況の概要
<慢性心不全>
○国内データ:承認前の調査259例中報告された副作用は40.2%(104例)で、主な副作用はめまい8.9%(23件)等の精神神経系症状、心不全の悪化9.3%(24件)、動悸2.7%(7件)、徐脈2.7%(7件)、血圧低下1.9%(5件)等の循環器症状、糖尿病悪化2.3%(6件)等の代謝系症状および全身倦怠感1.9%(5件)等のその他の症状等であった。また、主な臨床検査値の異常変動は血糖値上昇20.5%(36/176)、尿糖10.7%(18/169)、総コレステロール上昇7.0%(13/187)、CK(CPK)上昇6.2%(11/178)、クレアチニン上昇4.7%(9/192)等であった(プラセボとの比較試験でプラセボ群より高頻度でみられた項目について記載)。
○海外データ(FDA申請時データ):海外で実施された主に軽症~中等症を対象とした第II相試験および第III相試験において、本剤6.25~100mg/日を投与された1,869例中報告された副作用は54.9%(1,027例)で、主な副作用はめまい21.1%(394件)、頭痛4.4%(82件)等の精神神経系症状、心不全9.3%(174件)、低血圧7.0%(130件)、徐脈6.3%(117件)等の循環器症状、血糖値上昇2.1%(39件)、体重増加3.3%(62件)等の代謝系症状、呼吸困難12.0%(225件)等の呼吸器症状、嘔気4.0%(74件)、下痢3.3%(61件)等の消化器症状、疲労16.2%(302件)、無力症4.4%(82件)等のその他の症状等であった。また、海外で実施された重症を対象とした第III相試験において、本剤6.25~50mg/日を投与された1,156例中報告された副作用は44.1%(510例)で、主な副作用は無力症5.5%(64件)等の一般的全身症状、低血圧9.3%(107件)、徐脈8.3%(96件)、うっ血性心不全4.2%(49件)、失神3.7%(43件)等の循環器症状、めまい16.4%(190件)、頭痛2.1%(24件)等の精神神経系症状、呼吸困難3.6%(42件)等の呼吸器症状等であった。
1)重大な副作用(頻度不明注))
(1)下記の重大な循環器系の副作用があらわれることがあるので、心機能検査(脈拍、血圧、心電図、X線等)を定期的に行い、このような症状があらわれた場合には減量または投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
I.高度な徐脈
II.完全房室ブロック
III.心不全
IV.心停止
(2)肝機能障害、黄疸:AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
(3)アナフィラキシー様症状:アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
2)その他の副作用
下記の副作用があらわれることがあるので、異常が認められた場合には必要に応じ投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
(2)慢性心不全

種類 副作用発現頻度[承認時までの調査の結果]
5%以上 0.1~5%未満 不明注)
過敏症   発疹、そう痒感等  
循環器   徐脈、動悸、頻脈、心房細動、期外収縮、房室ブロック、脚ブロック、低血圧、血圧上昇、四肢冷感 心胸比増大、狭心症、顔面潮紅
呼吸器   呼吸困難、息切れ 喘息様症状、咳嗽、鼻閉
精神神経系 めまい 不眠、頭痛 失神、眠気、抑うつ、注意力低下、異常感覚(四肢のしびれ感等)
消化器   悪心、便秘、下痢、食欲不振、胃部不快感 嘔吐、腹痛
代謝 血糖値上昇、尿糖、LDH上昇、総コレステロール上昇、CK(CPK)上昇 糖尿病悪化、Al-P上昇、尿酸上昇、カリウム上昇、ナトリウム低下 低血糖、トリグリセリド上昇、カリウム低下
肝臓 AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇等    
腎臓・泌尿器 腎機能障害(BUN上昇、クレアチニン上昇等) 蛋白尿 尿失禁、頻尿
血液   貧血、白血球減少、血小板減少  
    霧視、涙液分泌減少
その他   浮腫、倦怠感、疲労感、胸痛 脱力感、勃起不全、耳鳴、疼痛、発汗、口渇

注)自発報告または海外において認められている副作用のため頻度不明
5.高齢者への投与
本剤は主として肝臓で代謝される薬剤であり、重篤な肝機能障害患者で血中濃度の上昇が認められている。高齢者では肝機能が低下していることが多いため血中濃度が上昇するおそれがあり、また過度な降圧は好ましくないとされている(脳梗塞等が起こるおそれがある)ことから、高齢者に使用する場合は低用量から投与を開始するなど、患者の状態を十分観察しながら慎重に投与することが望ましい。
特に高齢の重症慢性心不全患者では、本剤の副作用が生じやすいので注意すること。
6.妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1)妊婦または妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。〔妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。また、ラットにおける妊娠前および妊娠初期投与試験において、臨床用量の約900倍(300mg/kg)で黄体数の減少および骨格異常(13肋骨の短小)の増加が報告されている。〕
2)授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること。〔動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている。〕
7.小児等への投与
小児等に対する安全性および有効性は確立していない(低出生体重児、新生児には使用経験がない。乳児、幼児および小児には使用経験が少ない)。
8.過量投与
症状:過量投与により、重症低血圧、徐脈、心不全、心原性ショック、心停止に至るおそれがある。また、呼吸器障害、気管支痙攣、嘔吐、意識障害、全身の痙攣発作をきたすおそれがある。
処置:過量投与の場合は、本剤を中止し、必要に応じて胃洗浄等により薬剤の除去を行うとともに、次のような処置を行う。なお、本剤は血液透析により除去されにくい。
1)過度の徐脈:まず硫酸アトロピン(0.25~1mg静注)を投与し、さらに必要に応じて塩酸イソプロテレノール(初期投与量25μgを徐々に静注)または硫酸オルシプレナリン(0.5mgを徐々に静注)のようなβ刺激薬を投与してもよい。もしβ刺激薬を増量しなければならない場合は、血圧が過剰に低下しないように留意すること。
2)心不全、低血圧:強心薬、昇圧薬、輸液等の投与や補助循環を適用する。
3)気管支痙攣:β2刺激薬またはアミノフィリンを静注する。
4)痙攣発作:ジアゼパムまたはクロナゼパムを徐々に静注する。
9.適用上の注意
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。

【包装】
(1.25mg)PTP100錠
(2.5mg)バラ500錠 PTP100,420,500錠
【貯法】
室温保存
【使用期限】
2年
【規制区分】
指定医薬品 要指示医薬品
【薬価】
1.25mg 1錠:21.90
2.5mg 1錠:36.60
【薬価コード】
(1.25mg)2149032F3024
(2.5mg)2149032F4020
【在来品】
アーチスト錠10mg,20mg
【開発の経緯】
ドイツのベーリンガー・マンハイム(BM)社(現ホフマン・ラ・ロッシュ社)において、1970年代前半より血管拡張作用とβ受容体遮断作用を併有する薬剤の探索研究が進められ、カルベジロールはその過程において選択されたα受容体遮断作用を併有するβ遮断薬である。カルベジロールは、1991年にドイツおよびベルギーにおいて発売されて以来すでに80か国で承認されており、我国においては1984年より開発が進められ、「本態性高血圧症(軽~中等症)、腎実質性高血圧症、狭心症」の効能で製造承認を取得し、製品名アーチスト錠10mg,20mgとして1993年5月に発売された。6年間の使用成績調査においても開発時と有効性、安全性は変わらず、2002年3月薬事法第14条第2項各号に該当しないとの再審査結果を得た。さらに、1993年より慢性心不全の効能追加を目的とした開発が進められ、国内および外国の臨床試験結果から有効性および安全性が確認され、「虚血性心疾患または拡張型心筋症に基づく慢性心不全」の効能追加(錠10mg)および慢性心不全専用の低含量製剤の剤形追加に係る申請を行い、2002年10月に承認された。


カルセド注射用20mg,50mg
【会社名】住友製薬
【厚生省コード】4235406D1020,4235406D2026
【一般名】塩酸アムルビシン
【薬効分類名】抗悪性腫瘍性抗生物質

2002.12.6発売。
【警告】
本剤の使用にあたっては、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与を開始すること。
本剤の臨床試験において、本剤との因果関係が否定できない間質性肺炎の増悪あるいは重篤な骨髄機能抑制に起因する感染症の発現による死亡例が認められている。
本剤は、緊急時に十分に措置できる医療施設及び癌化学療法に十分な経験を持つ医師のもとで、本剤が適切と判断される患者にのみ投与すること。(「禁忌」の項参照)

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
(1)重篤な骨髄機能抑制のある患者〔重症感染症等を併発し、致命的となることがある。〕
(2)重篤な感染症を合併している患者〔感染症が増悪し、致命的となることがある。〕
(3)胸部単純X線写真で明らかで、かつ臨床症状のある間質性肺炎又は肺線維症の患者〔症状が増悪し、致命的となることがある。〕
(4)心機能異常又はその既往歴のある患者〔心筋障害があらわれるおそれがある。〕
(5)他のアントラサイクリン系薬剤等心毒性を有する薬剤による前治療が限界量(塩酸ダウノルビシンでは総投与量が体重当り25mg/kg、塩酸ドキソルビシンでは総投与量が体表面積当り500mg/m2、塩酸エピルビシンでは総投与量が体表面積当り900mg/m2、塩酸ピラルビシンでは総投与量が体表面積当り950mg/m2等)に達している患者〔心筋障害があらわれるおそれがある。〕
(6)本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者
(7)妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
【組成・性状】
販売名 カルセド注射用20mg カルセド注射用50mg
有効成分
(1バイアル中)
塩酸アムルビシン20mg(力価) 塩酸アムルビシン50mg(力価)
添加物
(1バイアル中)
乳糖 50mg
L-システイン塩酸塩一水和物 3.2mg
pH調節剤(塩酸、水酸化ナトリウム) 適量
乳糖 125mg
L-システイン塩酸塩一水和物 8.0mg
pH調節剤(塩酸、水酸化ナトリウム) 適量
色・性状 黄赤色の粉末又は塊 黄赤色の粉末又は塊
pH 2.4~3.0
浸透圧比(生理食塩液に対する比) 1.0~1.3(生理食塩液溶解時)
約1.3(5%ブドウ糖注射液溶解時)
※本剤を生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液に溶解し、5mg(力価)/mLとした場合
【効能又は効果】
非小細胞肺癌、小細胞肺癌

【用法及び用量】
通常、成人には塩酸アムルビシンとして45mg(力価)/m2(体表面積)を約20mLの日局生理食塩液あるいは5%ブドウ糖注射液に溶解し、1日1回3日間連日静脈内に投与し、3~4週間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
<用法及び用量に関連する使用上の注意>
本剤の投与により重度の骨髄機能抑制があらわれることがあるので、投与後、血液検査値の変動に十分留意し、次クールの投与量は患者の状態により適宜減量すること。(「臨床成績」の項参照)
【使用上の注意】
1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
(1)骨髄機能抑制のある患者〔骨髄機能抑制が増悪するおそれがある。〕
(2)感染症のある患者〔感染症が増悪するおそれがある。〕
(3)他のアントラサイクリン系薬剤等心毒性を有する薬剤による前治療歴のある患者〔心筋障害があらわれるおそれがある。〕
(4)肝障害のある患者〔本剤の血中濃度が上昇し、副作用が強くあらわれるおそれがある。〕
(5)腎障害のある患者〔副作用が強くあらわれるおそれがある。〕
(6)高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
(7)水痘患者〔致命的な全身障害があらわれるおそれがある。〕
2.重要な基本的注意
(1)重篤な骨髄機能抑制が発現し、ときに致命的な経過をたどることがあるので、頻回に血液検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には、減量、休薬等の適切な処置を行うこと。また、使用が長期間にわたると副作用が強くあらわれ、遷延性に推移することがあるので、投与は慎重に行うこと。なお、白血球数、好中球数及び血小板数の最低値までの期間(中央値)は、それぞれ各クールの投与開始後13日、14日及び13日であった。(「臨床成績」の項参照)
(2)感染症・出血傾向の発現又は増悪、及び間質性肺炎の発現に十分注意すること。
(3)心電図異常の発現、また、類薬で重篤な心筋障害の発現が報告されているので、適宜心機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。
(4)肝障害又は腎障害のある患者に投与する場合は、副作用が強くあらわれるおそれがあるので、頻回に肝機能検査、腎機能検査を行うこと。
(5)小児における投与量、安全性は確立されていないので、小児に投与する場合には副作用の発現に特に注意し、慎重に投与すること。
(6)小児及び生殖可能な年齢の患者に投与する必要がある場合には、性腺に対する影響を考慮すること。
3.相互作用
併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
潜在的に心毒性を有する抗悪性腫瘍剤(アントラサイクリン系薬剤等) これらの薬剤による前治療歴がある場合、あるいは併用療法を行う場合は、心筋障害が増強されるおそれがあるので、患者の状態を観察しながら、減量するなど用量に注意すること。 心筋障害が増強される可能性がある。
投与前の心臓部あるいは縦隔への放射線照射 心筋障害が増強するおそれがあるので、患者の状態を観察しながら、減量するなど用量に注意すること。 心筋障害が増強される可能性がある。
抗悪性腫瘍剤
放射線照射
骨髄機能抑制等の副作用が増強するおそれがあるので、併用療法を行う場合には、患者の状態を観察しながら、減量するなど用量に注意すること。 ともに骨髄機能抑制作用を有する。
4.副作用
本剤単独の静脈内投与による臨床試験(承認外の「効能・効果」に対する臨床試験の184例を含む)において、本剤との因果関係が否定できない死亡例が、安全性評価症例510例中3例に認められた。合併症である間質性肺炎の増悪によるものが2例、骨髄機能抑制の持続により感染症(敗血症)を併発したものが1例であった。
副作用は、本剤の効能・効果及び用法・用量について実施された臨床試験における安全性評価症例181例で検討され、主な副作用は白血球減少170例/181例[発現例数/評価対象例数、以下同様](93.9%)、好中球減少172例/181例(95.0%)、ヘモグロビン減少147例/181例(81.2%)、血小板減少85例/181例(47.0%)等の骨髄機能抑制、食欲不振119例/181例(65.7%)、悪心・嘔吐106例/181例(58.6%)等の消化管障害、脱毛126例/179例(70.4%)、ALT(GPT)上昇41例/181例(22.7%)、AST(GOT)上昇31例/181例(17.1%)等の肝機能障害、発熱54例/181例(29.8%)等であった。(承認時)
(1)重大な副作用
1)骨髄機能抑制:白血球減少(90%以上)、好中球減少(90%以上)、貧血(80%以上)、血小板減少(40%以上)等があらわれることがあるので、末梢血液の観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量、休薬等適切な処置を行うこと。なお、高度な骨髄機能抑制に起因する感染症の発現による死亡例が認められている。
2)間質性肺炎(0.1~5%未満):間質性肺炎が発現することがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
3)吐血(0.1~5%未満):吐血があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には、投与を中止すること。
(2)重大な副作用(類薬)
心筋障害:他のアントラサイクリン系薬剤では、心筋障害、更にうっ血性心不全等の症状があらわれることがあるとの報告があるので、心機能に対する観察を十分に行い、異常が認められた場合には、休薬又は投与を中止すること。特に他のアントラサイクリン系薬剤等心毒性を有する薬剤による前治療歴のある患者に投与する場合には十分注意すること。
(3)その他の副作用
次のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、減量・休薬・投与中止等の適切な処置を行うこと。
  5%以上 0.1~5%未満 頻度不明
心臓 心電図異常(T波平低化、QT延長、心房細動、心室性期外収縮、上室性期外収縮、ST低下等) 不整脈、動悸、左室駆出率低下、血圧低下 心拡大※1)、心膜滲出液※1)
肝臓 ALT(GPT)上昇(20%以上)、AST(GOT)上昇(10%以上)、LDH上昇(10%以上)、ALP上昇、総ビリルビン上昇 ウロビリノーゲン陽性  
腎臓   尿蛋白陽性、BUN上昇、クレアチニン上昇  
消化器 食欲不振(60%以上)、悪心・嘔吐(50%以上)、口内炎(10%以上)、下痢(10%以上) 便秘、口角炎、歯周炎、軟便、下血  
呼吸器   肺炎、気胸  
精神神経系   頭痛、手足のしびれ、末梢・知覚神経障害 頭重※1)
過敏症   皮疹、発疹  
その他 脱毛(70%以上)、発熱(20%以上)、白血球分画異常(30%以上)、血清総蛋白低下(20%以上)、血沈亢進(20%以上)、血清アルブミン低下(10%以上)、A/G比異常(10%以上)、電解質異常(Na、K、Cl、Ca)、尿潜血 全身倦怠、飛蚊症、尿糖陽性、鼻出血、体力喪失、静脈炎、注射部反応、色素沈着 耳鳴※1)、出血傾向※1)、顔面浮腫※1)、胸内苦悶感※1)、感染※1)、血管痛※1)、尿沈渣白血球陽性※1)、血清アミラーゼ上昇※2)、CPR上昇※2)
※1)承認外の用法(単回投与等)においてのみ報告された副作用のため頻度不明
※2)臨床試験において評価項目として設定していなかったため頻度不明
5.高齢者への投与
本剤の動物における主要消失経路は胆汁排泄及び代謝であり、またヒトにおいても尿中排泄率が低いことから、本剤の消失には肝臓の寄与が大きいと考えられる。高齢者では肝機能等の生理機能が低下していることが多いため消失が遅れ高い血中濃度が持続するおそれがあるので、骨髄機能抑制等の副作用に注意すること。異常が認められた場合には、回復を十分に確認してから投与を行うなど、投与間隔及び用量に留意すること。
6.妊婦、産婦、授乳婦等への投与
(1)妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。また、妊娠する可能性のある婦人には避妊を指導すること。〔動物実験で、胎児への移行(妊娠ラット)及び催奇形性(ラット、ウサギ)が認められている。〕
(2)授乳婦に投与する場合には、授乳を中止させること。〔動物実験(ラット)で乳汁中への移行が認められ、生殖発生毒性試験で出生児の精巣の発育阻害が認められている。〕
7.小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。〔使用経験がない。〕
8.適用上の注意
(1)投与経路
静脈内投与にのみ使用すること。
(2)調製時
本剤は溶解時のpHにより力価の低下及び濁りを生じることがある。特にpHが3を超えると、力価の低下や経時的に濁りを認めることがあるので、他の薬剤との混注を避け、日局生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液に溶解して投与すること。なお、注射用水は溶解時の生理食塩液に対する浸透圧比が約0.2であり、投与時に疼痛などの刺激性が懸念されるため、溶解液としては望ましくない。
(3)溶解後
溶解後は速やかに使用すること。濁りが認められた場合は使用しないこと。
(参考)
溶解後の安定性が確認されている時間
5℃ 24時間
25℃ 3時間
30℃ 1.5時間
(4)投与時
1)静脈内投与により、ときに血管痛、静脈炎等を起こすことがあるので、注射部位、注射方法等に十分注意すること。
2)静脈内投与に際し、薬液が血管外に漏れると、注射部位に硬結、壊死、炎症を起こすことがあるので、点滴を避け、薬液が血管外に漏れないように投与すること。
9.その他の注意
(1)ラットに6ヵ月間静脈内投与した実験で、0.5mg/kg投与群の皮膚、皮下及び外耳道に悪性腫瘍が発生したとの報告がある。
(2)本剤投与後、未変化体及び活性代謝物の尿中排泄により尿か赤色になることがある。

【承認条件】
1.肺癌に対する本剤の国内における臨床的有用性及び安全性をより明確にすることを目的として、国内で適切な対照群との比較臨床試験を実施すること。
2.市販後調査として、心毒性に関する特別調査を実施すること。

【包装】
1バイアル
【貯法】
室温保存
【使用期限】
2年
【規制区分】
劇薬 指定医薬品 要指示医薬品
【薬価】
20mg 1瓶:8,766
50mg 1瓶:19,662
【薬価コード】
(20mg)4235406D1020
(50mg)4235406D2026
【開発の経緯】
1960年代に登場した塩酸ドキソルビシンは、癌化学療法の治療成績の向上に画期的な役割を果たし、現在なお、悪性リンパ種、白血病、乳癌等の治療にはなくてはならない薬剤として広く用いられている。しかし、「治癒」という観点に立つと、塩酸ドキソルビシンでさえもその効果は十分ではない。そのため、塩酸ドキソルビシンを出発点として、さらに抗腫瘍効果の強い、より安全な化合物の研究が世界中で精力的に行われてきた。
当社は、化学的全合成という、他とは異なる創薬アプローチで塩酸ドキソルビシンの誘導体の研究を進めた。その結果、薬効薬理試験で抗腫瘍活性を有する塩酸アムルビシンを見出し、臨床試験を開始した。塩酸アムルビシンの化学構造式は、塩酸ドキソルビシンに類似しているが、母核の9位にアミノ基を有し、アミノ糖の代わりにより簡単な糖部分を有するという、醗酵品にない特徴を持っている。
塩酸アムルビシンは、腫瘍細胞内で活性代謝物アムルビシノールに変換され、主にトポイソメラーゼIIを介したcleavable complexの安定化によるDNA切断作用により抗腫瘍活性を示す。臨床試験は単回投与で開始されたが、3日間連日投与により非小細胞肺癌に対する有効性が確認され、その後更に小細胞肺癌にも有効性が確認され、2002年4月に承認を受けた。
ファンガード点滴用50mg,75mg
【会社名】藤沢
【厚生省コード】6179400D1020,6179400D2027
【一般名】ミカファンギンナトリウム
【薬効分類名】キャンディン系抗真菌剤

2002.12.6発売。
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
【組成・性状】
1.組成
  1バイアル中
成分・分量 添加物
ファンガード点滴用50mg ミカファンギンナトリウム50mg(力価) 乳糖200mg、pH調節剤
ファンガード点滴用75mg ミカファンギンナトリウム75mg(力価)
2.製剤の性状
本剤は白色の塊で生理食塩液、5%ブドウ糖注射液に溶解したときのpH及び浸透圧比は下表の通りである。
濃度 溶解液 pH 浸透圧比
50mg(力価)/100mL 生理食塩液 4.5~8.0 約1
75mg(力価)/100mL 生理食塩液 4.5~8.0 約1
150mg(力価)/100mL 生理食塩液 4.5~8.0 約1
300mg(力価)/100mL 生理食塩液 4.5~8.0 約1
50mg(力価)/100mL 5%ブドウ糖注射液 3.5~7.0 約1
75mg(力価)/100mL 5%ブドウ糖注射液 3.5~7.0 約1
150mg(力価)/100mL 5%ブドウ糖注射液 3.5~7.0 約1
300mg(力価)/100mL 5%ブドウ糖注射液 3.5~7.0 約1
*生理食塩液に対する比
【効能又は効果】
アスペルギルス属及びカンジダ属による下記感染症
真菌血症、呼吸器真菌症、消化管真菌症
【用法及び用量】
アスペルギルス症:
通常、成人にはミカファンギンナトリウムとして50~150mg(力価)を1日1回点滴静注する。
重症又は難治性アスペルギルス症には症状に応じて増量できるが、1日300mg(力価)を上限とする。
カンジダ症:
通常、成人にはミカファンギンナトリウムとして50mg(力価)を1日1回点滴静注する。
重症又は難治性カンジダ症には症状に応じて増量できるが、1日300mg(力価)を上限とする。
点滴静注に際しては、生理食塩液、ブドウ糖注射液又は補液に溶解し、75mg(力価)以下では30分以上、75mg(力価)を超えて投与する場合は1時間以上かけて行う。
溶解にあたっては、注射用水を使用しないこと。〔溶液が等張とならないため。〕
<用法及び用量に関連する使用上の注意>
(1)重症又は難治性の患者に対して1日300mg(力価)まで増量した場合の安全性は十分に確立されていないので、観察を十分に行うなど慎重に投与すること。〔国内では1日150mg(力価)を超える用量での使用経験がなく、また、海外でも1日300mg(力価)の用量での使用経験が少ない。〕
(2)体重50kg以下の患者に対しては、体重換算で1日あたり6mg(力価)/kgを超えないこと。

【使用上の注意】
1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
薬物過敏症の既往歴のある患者
2.重要な基本的注意
(1)動物試験において高用量群に肝障害像が認められているので、肝機能検査を行うなど、患者の状態を十分観察すること。異常が認められた場合には休薬又は中止するなど適切な処置を行うこと。(「その他の注意(1)」の項参照)
(2)本剤投与開始後において、原因菌がアスペルギルス属又はカンジダ属でないことが明確になった場合、又は本剤投与で効果が認められない場合は、他の薬剤に変更するなど適切な処置を行うこと。
3.副作用
<国内臨床試験>
国内総症例67例中、副作用(臨床検査値の異常変動を除く)は12例(17.9%)に12件報告され、その内訳は、静脈炎2件(3.0%)、関節炎、血管痛、悪寒、頭痛、高血圧、動悸、下痢、軟便、発疹、丘疹性皮疹各1件(1.5%)であった。臨床検査値の異常変動は、Al-P上昇4.5%(3/67)、BUN上昇4.5%(3/67)、γ-GTP上昇3.0%(2/66)、ALT(GPT)上昇3.0%(2/67)、クレアチニン上昇3.0%(2/67)等であった。(承認時:2002年10月)
<海外臨床試験注)>
真菌感染症患者で安全性が評価された総症例556例中217例(39.0%)に臨床検査値の異常を含む副作用が認められた。主な副作用はAST(GOT)上昇37件(6.7%)、ALT(GPT)上昇32件(5.8%)、Al-P上昇31件(5.6%)、嘔吐27件(4.9%)、白血球減少24件(4.3%)、低マグネシウム血症24件(4.3%)等であった。
注)最小有効用量検討試験、侵襲性アスペルギルス症を対象とした試験、カンジダ血症及び侵襲性カンジダ症を対象とした試験。
(1)重大な副作用
1)血液障害:好中球減少(1.5%)があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
2)アナフィラキシー様症状:アナフィラキシー様症状(呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等)(頻度不明注))があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常がみられた場合には投与を中止する。アナフィラキシー様症状があらわれた場合には必要に応じて気道の確保、アドレナリン、ステロイド、抗ヒスタミン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
注)海外で進行中の試験において報告された副作用であるため頻度不明。
(2)その他の副作用
1)国内臨床試験
  0.1~5%未満 頻度不明注)
肝臓 AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇、LDH上昇、γ-GTP上昇  
代謝異常 カリウム上昇、カリウム低下  
血液 好酸球増多  
皮膚 発疹  
循環器 高血圧、動悸  
消化器 下痢、軟便  
腎臓 BUN上昇、クレアチニン上昇 クレアチニンクリアランス低下
その他 静脈炎、関節炎、血管痛、悪寒、頭痛 CK(CPK)上昇、ミオグロビン上昇
注)臨床検査の実施例数が少なく頻度が算出できないため頻度不明。
2)海外臨床試験(556例)注)
  5%以上 1~5%未満
肝臓 AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇 高ビリルビン血症
代謝異常   低マグネシウム血症、低カルシウム血症、高クロール血症、低カリウム血症、低蛋白血症、低ナトリウム血症 
血液   白血球減少、血小板減少、貧血
皮膚   発疹
循環器   血管拡張、高血圧
消化器   嘔吐、嘔気、下痢、食欲不振
腎臓   クレアチニン上昇
その他   発熱、腹痛、無力症、さむけ、疼痛、静脈炎、頭痛
注)最小有効用量検討試験、侵襲性アスペルギルス症を対象とした試験、カンジダ血症及び侵襲性カンジダ症を対象とした試験において1%以上の頻度でみられた副作用を記載した。
4.高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、用量に留意するなど慎重に投与すること。
5.妊婦、産婦、授乳婦等への投与
(1)妊婦等:妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〔妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。〕
(2)授乳婦:授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は、授乳を避けさせること。〔動物実験(ラット)において母乳中に移行することが報告されている。(「薬物動態」の項参照)〕
6.小児等への投与
小児等に対する安全性は確立していない。(国内での使用経験はない。)
7.適用上の注意
(1)調製方法:本剤は溶解時、泡立ちやすく、泡が消えにくいので強く振り混ぜないこと。また、光により徐々に分解する注)ので、調製後、保存を必要とする場合には、遮光すること。
注)溶解後の光安定性
濃度 遮光袋 試験項目 溶解直後 6時間後 24時間後
50mg(力価)/100mL
生理食塩液
光分解物(%) 0.05未満 0.58 2.50
力価 残存率(%) 100.0 101.1 98.3
光分解物(%) 0.05未満 0.05未満 0.05未満
力価 残存率(%) 100.0 102.5 101.1
300mg(力価)/100mL
生理食塩液
光分解物(%) 0.05未満 0.15 0.67
力価 残存率(%) 100.0 98.7 99.1
保存条件:室温、室内散光下(1000ルクス)
(2)投与時:点滴容器を遮光して使用すること。(点滴チューブを遮光する必要はない。)
(3)配合禁忌:本剤は下表上段の製剤と配合すると、配合直後に濁りが生じるので配合しないこと。また、本剤は塩基性溶液中で不安定であるため、下表下段の製剤と配合すると、配合直後に力価の低下が生じるので配合しないこと。
薬剤名 配合変化
塩酸バンコマイシン、硫酸アルベカシン、硫酸ゲンタマイシン、トブラマイシン、硫酸ジベカシン、塩酸ミノサイクリン、シメチジン、塩酸ドブタミン、塩酸ドキサプラム、ペンタゾシン、メシル酸ナファモスタット、メシル酸ガベキサート、チアミンジスルフィド・塩酸ピリドキシン・酢酸ヒドロキソコバラミン、メナテトレノン 配合直後に濁り
アンピシリン、スルファメトキサゾール・トリメトプリム、アシクロビル、ガンシクロビル、アセタゾラミド 配合直後に力価低下
8.その他の注意
(1)ラットに4週間反復静脈内投与した試験において、高用量群の32mg/kg投与群に血中AST(GOT)及びALT(GPT)などの上昇と単細胞壊死などの肝障害像が認められた。13及び26週間投与試験の32mg/kg投与群では、これら所見に加え、肝変異細胞巣の増加も認められたが、その後の13週間休薬期間中に進展はみられなかった。また、ラットに26週間反復静脈内投与した試験において、高用量群である32mg/kg投与群に尿量、尿中Na及び尿中Clの増加が認められた。一方、中用量群である10mg/kg投与群にこれらの所見は認められなかった。なお、ラットに10及び32mg/kgを4週間反復静脈内投与したときのAUCは、ヒトに300mg/日を投与したときの推定AUCのそれぞれ0.5倍及び2倍に相当する。
(2)イヌに長期間反復静脈内投与した試験(3.2、10及び32mg/kg、39週間)において、中及び高用量群に精細管萎縮あるいは精巣上体中精子数の減少が認められた。また、ラットの受胎能及び着床までの初期胚発生に関する試験(3.2、10及び32mg/kg)における全ての用量群で、雌雄親動物の受胎能及び初期胚発生は正常であったが、中及び高用量群に精巣上体頭部管上皮の空胞化、また高用量群には精巣上体中精子数の減少が認められた。
(3)In vitro試験において、本剤はイトラコナゾールとの併用によりイトラコナゾールのクリプトコックス・ネオフォルマンス注)に対する作用を減弱させた。
注)クリプトコックス属は本剤の適応外菌種である。

【承認条件】
本薬の安全性(特に150mg/日を超える用量投与時の安全性)について、十分な市販後調査を実施すること。
【包装】
10バイアル
【貯法】
遮光した密封容器、室温保存
【使用期限】
2年
【規制区分】
劇薬 指定医薬品 要指示医薬品
【薬価】
50mg 1瓶:7,618
75mg 1瓶:11,104
【薬価コード】
50mg:6179400D1020
75mg:6179400D2027
【開発の経緯】
ファンガードは、当社において開発されたキャンディン系抗真菌剤で、echinocandin Bに類似したリポペプチド様構造を有する。
本剤は真菌に特異的な細胞壁の主要構成成分である1,3-β-D-glucanの生合成を阻害することにより深在性真菌症の主要起因菌であるカンジダ属及びアスペルギルス属などに対して抗真菌活性を示す。カンジダ属に対する作用は殺菌的であり、アスペルギルス属に対しては発芽抑制及び菌糸先端部を破裂されることにより菌糸の伸長抑制作用を示す。
非臨床試験から安全性と有効性が推定されたため、健常成人を対象とした第I相試験を開始した。その結果、忍容性及び薬物動態に問題がみられなかったため、引き続き第II相試験に移行した。本剤の臨床試験は、国内第II相試験と海外での臨床試験(米国第I/II相最大耐量試験、英国第I/II相最大耐量試験、14C標識ファンガード薬物体内動態試験、最小有効用量検討試験、侵襲性アスペルギルス症を対象とした試験、カンジダ血症及び侵襲性カンジダ症を対象とした試験)が順次並行して行われた。各種カンジダ症及びアスペルギルス症における臨床的検討が行われた結果、本剤はこれら起因菌による真菌血症、呼吸器真菌症、消化管真菌症に対して優れた有用性が確認され、2002年10月に国内において承認を取得した。
リゾビスト注
【会社名】日本シエーリング
【厚生省コード】7290413A1029
【一般名】フェルカルボトラン
【薬効分類名】MRI用肝臓造影剤

2002.12.10発売。
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
(1)本剤の成分又は鉄注射剤に対し過敏症の既往歴のある患者
(2)一般状態の極度に悪い患者
(3)ヘモクロマトーシス等鉄過剰症の患者〔本剤の鉄により症状が悪化するおそれがある〕
(4)出血している患者〔出血症状を悪化させるおそれがある〕
【組成・性状】
本品は、1mL中、フェルカルボトラン540mg(鉄として27.9mg)を含有する。
内容量(mL) 1.6
主成分含有量(mg) 864
鉄としての含有量(mg) 44.6
添加物 D-マンニトール64mg、乳酸、水酸化ナトリウム
浸透圧比(生理食塩液に対する比) 約1
性状 赤褐色の液
pH 5.5~7.0
【効能又は効果】
磁気共鳴コンピューター断層撮影における肝腫瘍の局在診断のための肝臓造影
【用法及び用量】
通常、成人には、本剤0.016mL/kg(鉄として0.45mg/kg=8μmol/kg)を静脈内投与する。ただし、投与量は1.4mLまでとする。過剰量の投与あるいは追加投与はしないこと。

【使用上の注意】
1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
(1)本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギーを起こしやすい体質を有する患者
(2)薬物過敏症の既往歴のある患者
(3)貧血治療のため鉄剤を投与している患者〔鉄過剰症を起こすおそれがある〕
(4)出血傾向のある患者(抗血小板剤、血液凝固阻止剤等を投与中の患者を含む)〔出血傾向を増強するおそれがある〕
(5)発作性夜間血色素尿症の患者〔溶血を誘発するおそれがある〕
2.重要な基本的注意
(1)アナフィラキシー様症状等が発現することがあるので、救急処置の準備を行うとともに、本剤の投与後も患者の状態を十分に観察すること。
(2)外来患者に使用する場合には、本剤投与開始より1時間~数日後にも遅発性副作用の発現の可能性があることを患者に説明した上で、頭痛、倦怠感、発疹、蕁麻疹、下肢のしびれ、冷汗、血圧上昇、腰痛、胸膜刺激症状、鼻出血、発熱等の本剤の副作用と思われる症状が発現した場合には、速やかに主治医に連絡するように指示するなど適切な対応をとること。
(3)投与にあたっては、アレルギー体質などについて十分な問診を行うこと。
(4)本剤投与後に血清フェリチンの上昇及び肝MR信号低下の持続がみられるので、再度投与してMRI検査を行う場合には、前回の投与より3週間以上経過してから行うこと(本剤の再度投与の使用経験はない)。(【薬物動態】の2.肝信号の推移の項参照)
他院からの紹介患者あるいは転院患者で本剤による検査を行う場合には、必要に応じ、本剤あるいは類薬の前回投与歴を問診、医療機関への問い合わせにより確認すること。
3.副作用
本剤0.008~0.032mL/kg(鉄として4~16μmol/kg=0.22~0.89mg/kg)を投与した総症例542例中15例(2.8%)に副作用が認められ、発現した副作用は鼻出血、熱感、倦怠感各2件(0.4%)、発疹、発赤、そう痒感、蕁麻疹、嘔気、後頭部痛、灼熱感、頭痛、手のしびれ、下肢のしびれ、冷汗、血圧上昇、腰痛、背部痛、胸膜刺激症状各1件(0.2%)であった。15例中、投与1時間以降に発現した遅発性副作用は8例で、症状は鼻出血、倦怠感各2件、発疹、蕁麻疹、頭痛、下肢のしびれ、冷汗、腰痛、胸膜刺激症状各1件であった。(承認時)
(1)重大な副作用
アナフィラキシー様症状(頻度不明):アナフィラキシー様症状(呼吸困難、顔面浮腫、発赤等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、必要に応じ適切な処置を行うこと。
(2)重大な副作用(類薬)
ショック:類薬でショックが報告されているので、観察を十分に行い、必要に応じ適切な処置を行うこと。
(3)その他の副作用
下記の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、必要に応じ適切な処置を行うこと。
種類/頻度 1%未満 頻度不明**
過敏症 発疹、蕁麻疹、発赤、そう痒感  
消化器 嘔気  
精神神経系 後頭部痛、灼熱感、頭痛、手のしびれ、下肢のしびれ  
自律神経系 冷汗  
循環器系 血圧上昇 虚脱
その他 鼻出血、熱感、倦怠感、腰痛、背部痛、胸膜刺激症状、発熱  
*外国での治験及び自発報告につき頻度不明
**外国での自発報告につき頻度不明
4.高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。
5.妊婦、産婦、授乳婦等への投与
(1)妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、診断上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(使用経験がない)。
(2)授乳中の婦人に対する投与を避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること(使用経験がない)。
6.小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
7.臨床検査結果に及ぼす影響
(1)血液凝固第XI因子が一過性に低下し、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)を一過性に延長させることがある。
(2)血清鉄及び不飽和鉄結合能(UIBC)の検査値に投与後数日まで、血清フェリチンの検査値に投与後3週間以上影響を及ぼすことがある。
8.適用上の注意
(1)投与経路:本剤は静脈内投与にのみ使用し、添付のフィルター(孔径5μm)を必ず接続して投与すること。
(2)投与前:本剤あるいは類薬の投与歴がある場合は、本剤投与前の単純MRI、特にT2強調画像での肝臓の信号における前回投与の影響を考慮し、本剤投与の適否を判断すること。
(3)投与時:I.投与に際しては、血管外に漏出しないよう十分注意すること。血管外に漏出した場合には、漏出部位周囲に色素沈着が生じることがある。
本剤は赤褐色で血液の逆流を確認することができないので、生理食塩液を満たした翼状針あるいはエラスター針を用い、チューブ内への静脈からの血液の逆流により針が静脈内にあることを確認してから投与すること。本剤投与は、チューブ内に残存する本剤を適量の生理食塩液の追加投与によって完了すること。
II.他の薬剤と混合して投与しないこと〔配合変化をおこすおそれがある〕。
(4)開封後:1回の検査にのみ使用すること。
(5)撮影時:本剤のT2強調MRI画像における造影効果は、投与後約10分から8時間の間に同等な効果が得られる。本剤のT1強調画像における肝信号への影響は、投与後48時間には認められていない。
(6)読影時:肝結節の良・悪性の判断を行う際、肝細胞癌(特に高分化型肝細胞癌)の中にはクッパー細胞を有し、本剤を取り込み病巣が不明瞭になるものがあるので、本剤投与前のMRI画像を参考とし診断すること。また、肝細胞癌の中には、投与前・後のMRI画像上で肝実質と等信号となり検出されない結節がある可能性を考慮して、診断すること。

【包装】
(6mL)1バイアル(フィルター1個添付)
【貯法】
室温保存
【使用期限】
3年
【規制区分】
指定医薬品 要指示医薬品
【薬価】
44.6mg 1.6mL 1瓶:20,347
【薬価コード】
7290413A1029
【開発の経緯】
リゾビスト注は、シエーリングAG(ドイツ連邦共和国)で開発されたカルボキシデキストランで被覆された超常磁性酸化鉄の親水性コロイド液からなる注射剤である。
本剤は静脈内投与後、主として肝臓の細網内皮系細胞であるクッパー細胞に取り込まれることにより、MRI画像上、クッパー細胞を有さない肝臓の悪性腫瘍とのコントラストを向上させる肝特異性MRI造影剤である。
本剤は1988年以降に実施された、シエーリングAGによる前臨床試験及び1992年以降、欧米で実施された臨床試験の結果を踏まえ、2001年3月にスウェーデンにて初めて承認された。本邦では1991年より前臨床試験、1993年より臨床試験を開始し、「効能・効果:磁気共鳴コンピューター断層撮影における肝腫瘍の局在診断のための肝臓造影」における有効性ならびに安全性が確認された結果、2002年10月に承認された。
ジゴハン錠0.125mg
【会社名】菱山
【厚生省コード】2113003F2053
【一般名】ジゴキシン
【薬効分類名】ジギタリス配糖体製剤

2002.12.20発売。(新包装品)

【包装】
バラ500錠
【在来包装】
PTP100,500錠
ワルファリンカリウム錠2mg「HD」
【会社名】菱山
【厚生省コード】3332001F4023
【一般名】ワルファリンカリウム
【薬効分類名】経口抗凝血剤

2002.12.13発売。(新包装品)

【包装】
バラ500錠
【在来包装】
PTP100,500錠
アシビル内服ゼリー800mg
【会社名】テイコク(太田)
【厚生省コード】6250002Q2022
【一般名】アシクロビル
【薬効分類名】抗ウイルス化学療法剤

2002.12.16発売。(新包装品)

【包装】
(3g)35包
【在来包装】
(3g)50包