ステロイド療法の極意

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ステロイド療法の極意

商品コード 50073
編著 川合 眞一/編
判型 A5判
発行日 2017年9月
ページ 296頁
定価(税込) ¥3,888
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内容

●腕のいい専門医の下で修業しないと身につかないステロイド療法の極意

効果が劇的である一方、重篤な副作用を引き起こすことが知られているステロイド療法では、ステロイドをどのようにどのくらい使って最小限の副作用で最大限の効果を得られるかにかかっています。本書はステロイド療法の臨床で必要な情報をそれぞれの専門家がまとめた『月刊薬事』2016年7月増刊号「その患者・その症例にいちばん適切な使い方がわかる ステロイド療法のエッセンス」の内容を拡充し、アップデートした書籍です。ステロイドの基本的な知識から、病態・患者背景に応じた使い方、副作用のマネジメントまでがわかりやすく体系的にまとめられており、必要な知識をしっかり学べます。

役立つシーン
ステロイド療法の悩みをこの一冊が解決!
・最小の副作用で最大の効果を得るには?
・妊婦・授乳婦や小児、高齢者での使用時の注意点は?
・副作用を見逃さないためには?

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目次

第1章  まずはここから ステロイドの基本を知る
 1.ステロイドの作用機序
 2.ステロイドの種類と特徴
 3.ステロイド処方時の原則

第2章  剤形別の特徴と使用時に注意すべきこと
 1.経口剤
 2.注射剤
 3.外用剤
 4.吸入剤

第3章   疾患・病態別にみたステロイドの選び方・使い方
 1.膠原病(関節リウマチ,SLEなど)
 2.呼吸器疾患
 3.消化器疾患
 4.腎疾患
 5.神経疾患
 6.眼科疾患
 7.耳鼻咽喉科疾患
 8.アレルギー性皮膚疾患
 9.緩和ケア
10.救命救急疾患

第4章   患者背景別のステロイドの選び方・使い方
 1.妊婦・授乳婦
 2.小児
 3.高齢者
 4.手術時

第5章   見逃してはいけないステロイドの副作用と対処法
 1.禁忌・薬物相互作用
 2.感染症
 3.骨粗鬆症
 4.無腐性骨壊死症
 5.成長障害
 6.糖尿病
 7.脂質異常症・動脈硬化
 8.精神病
 9.副腎不全
10.消化管障害
11.ステロイド筋症
12.白内障・緑内障

付表 主なステロイド一覧

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序文

まえがき

 1948年9月21日、Henchらは、合成したコルチゾンを初めて関節リウマチ患者に用い、劇的な効果を得たと発表した。この臨床試験のために、Henchはコルチゾンを合成した米国Merck社(当時)に対し、この薬を試したいと手紙で申し出ている。そのなかで彼は、関節リウマチの活動性が黄疸の患者で改善し、また妊娠によっても改善したことがステロイド療法のヒントになったと述べている。つまり、男女ともに分泌し、妊娠により大きく変動するホルモンの類という臨床的観察によって、副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンを関節リウマチ治療薬の候補の一つとして注目したという。
 ステロイドの効果があまりにも劇的であったため、Henchとステロイドの合成に関係した2名の研究者は、1950年にノーベル医学・生理学賞を受賞することになった。その後ステロイドは、関節リウマチ以外の膠原病に対する有効性が示されていった。さらに、血液疾患、神経疾患など、それまで治療法がなかった多くの疾患に次々と使われることになり、ステロイドは近代医学に最も貢献した薬物の一つとなったのである。
 しかし、ステロイドは一方で重篤な副作用を引き起こすことも明らかとなった。そのため、ステロイドの効力をいかに増し、副作用をいかに減らすかという視点に立った新しいステロイドの合成も試みられたが、本書でもわかるように、副作用の分離にはいまだ成功していない。したがって、ステロイド療法は、ステロイドをどのようにどのくらい使えば最小限の副作用で最大限の効果を得られるかにかかっている。そのようななかで企画した『月刊薬事』2016年7月増刊号「その患者・その症例に一番適切な使い方がわかるステロイド療法のエッセンス」は、臨床で必要な情報をそれぞれの専門家にまとめていただき読者から大変な好評をいただいた。本書はその内容を拡充、アップデートする形で書籍化したものである。本書を利用していただき、患者個々の病態に合わせて適切にステロイドを使えるようになっていただけることを期待している。

2017年9月

川合 眞一
 

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