エキスパートが教える 薬の使い方×エビデンスの調べ方

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月刊薬事2017年1月臨時増刊号(Vol.59 No.2)

エキスパートが教える 薬の使い方×エビデンスの調べ方

商品コード 93510
編著 藤村 昭夫(自治医科大学医学部臨床薬理学 教授)
後藤 伸之(名城大学薬学部医薬品情報学研究室 教授)/編
判型 B5判
発行日 2017年1月
ページ 266頁
定価(税込) ¥3,672
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内容

◎腎機能・肝機能・心機能低下例、高齢者、合併症をもつ患者など、病態に応じて薬を使い分ける!
◎添付文書から副作用・相互作用・妊娠・中毒に特化した情報源まで、エビデンスを調べて使いこなす!


疾患、病態、合併症などに応じて薬を適切に使い分けること、必要な情報源に自らアクセスしてエビデンスを調べること――。現場の薬剤師に必要な2つの力を身につけることを目標に、エキスパートの医師と薬剤師が徹底解説。専門医は何をどう考えて処方しているのか、達人薬剤師はどんな情報源を使ってどう調べているのかがわかります!

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目次

第1章 医師が教える よくある疾患に対する薬の使い分け
1.高血圧
星出 聡
2.不整脈
鈴木 敦、志賀 剛
3.心不全
相澤健一
4.狭心症
長谷川純一
5.血栓症
岩城孝行、梅村和夫
6.脂質異常症
安藤 仁
7.糖尿病
海老原 健
8.消化性潰瘍
古田隆久
9.肝 炎
梅村武司、田中榮司
10.関節リウマチ
三宅泰人、古市賢吾、和田隆志
11.気管支喘息
相良博典
12.がん性疼痛
岡本禎晃、柴田政彦
13.感染症
笹原鉄平
14.不眠・不安
岡山雅信
15.うつ病
古郡規雄
16.てんかん
井出和希、山田 浩
17.認知症
多田 聡、野元正弘
18.骨粗鬆症
竹内靖博
 
第2章 薬剤師が教える ワンランク上の医薬品情報の収集・活用術
1.医薬品情報を収集するときの考え方を知る
中村敏明
2.知らないと困る医薬品情報の基本──インタビューフォーム、RMP
伊東和真、坂田 洋
3.知らないと困る医薬品情報の基本──審査報告書、CTD
益山光一
4.こんなときに使える情報源──副作用、薬物相互作用
根來 寛、塚本 仁
5.こんなときに使える情報源──妊婦・授乳婦、中毒
酒井隆全、大津史子
6.臨床試験の情報を探す
西原茂樹、神崎浩孝、千堂年昭
7.いざというとき役立つ国内・海外の三次情報、診療ガイドライン
小川竜一
8.PMDAのWebサイトをもっと使いこなす
笠原英城
9.PubMed、医中誌Web、iyakuSearchをもっと使いこなす
岩澤真紀子
10.最新の情報を素早くキャッチ──学会速報情報を探す
荒 義昭

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序文

 薬剤師には、①薬物の種類、投与量、投与方法、投与期間などの変更や検査のオーダについて、医師・薬剤師などにより事前に作成・合意されたプロトコールに基づき、専門的知見を通じて医師などと協働して実施すること、②薬物選択、投与量、投与方法、投与期間などについて、医師に対し積極的に処方を提案すること、③薬剤師以外の医療スタッフからの薬剤業務に関する相談に、薬物の専門家として応じること──などが望まれている(平成22年4月30日医政発0430第1号)。また、近年薬剤師が病棟で業務を行う機会が増え、医師を対象にしたアンケート調査によって、薬剤師の病棟業務のメリットが明らかにされた。以上のように、薬剤師は病棟業務を介して医療安全および薬物療法の質の向上に貢献しており、その役割はますます大きくなるものと思われるが、一方このような期待に沿うためには最新の医療情報を習得する必要があり、その一助として本書を企画した。
本書は2章から成っており、第1章では日常診療でしばしば遭遇する18の疾患を取り上げ、各疾患に関する薬物療法に関する最新のエビデンスをまとめた。執筆者はいずれも臨床経験の豊かな医師であり、個々の患者さんに対する薬物の選び方や使い方について現場の状況に沿った内容になっている。また、第2章では、医療薬学の専門家の薬剤師が各種の医薬品情報、データベースの特徴、調べ方および活かし方を10項目にわたり解説した。
薬物療法は日々進歩しており、薬物を適正に使用するためには最新の情報が必要であることは言うまでもない。病棟業務に際して本書が活用され、有効で、かつ安全な薬物療法が行われることを期待している。

自治医科大学医学部臨床薬理学 教授
藤村 昭夫

 


病院でも、保険薬局でも患者さんに対応する場合でも、薬剤師一人ひとりが、その状況にあわせた適切な情報を提供できる薬剤師としてのDI的な能力(vital skills)をもつことは、高度・複雑化する医療において薬の専門家として生き残れないといっても過言ではない。
医薬品が医療に供されるにあたって、製薬企業は新医薬品の製造販売承認申請に際し提出したコモンテクニカルドキュメント(common technical document;CTD)、医薬品医療機器総合機構や厚生労働省が審査した結果をまとめた審査結果報告書、専門協議に基づく審査報告(2)が存在する。こうした情報の要約として医薬品の適正使用の実践に不可欠な添付文書、インタビューフォーム(IF)、製品情報概要、適正使用ガイド、医薬品リスク管理計画(risk management plan;RMP)などが提供される。市販後には市販直後調査の結果が医師・薬剤師に提供される。添付文書を作成する際の基準となる企業中核データシート(company core data sheet;CCDS)も重要な医薬品情報である。
また、製薬企業が収集・管理・提供する情報ばかりでなく、医薬品情報は基礎研究や市販後臨床試験、薬剤疫学研究からも生まれてくる。こうした情報は、PubMed、医中誌Webなどの文献検索サイトを利用して調査し入手する必要がある。
高度分化した先進医療から膨大な量の医薬品情報が蓄積されるいまの時代に、最適・最新・最善の情報を調査し、自らが参加する医療環境における臨床判断の根拠として評価し、個々の患者さんばかりでなく医療機関全体や地域医療全体を俯瞰して医薬品適正使用を推進する方策を立案していくことは容易ではなくなってきている。膨大な量の医薬品情報が存在するうえに、医薬品情報は疾病構造の変化や、医学・薬学の進歩にあわせて変化している。最適な臨床判断に必要な医薬品情報を網羅性や適時性をもって探し出し評価・活用するには、理念・知識・技術・経験が必要である。
本書の第2章では、さまざまな医薬品情報源の特徴とその資料を利用する際のHow toを専門家や第一線で活躍されている薬剤師の方々に紹介いただいた。読者の方々が、医薬品情報の調査・評価・提供・対策立案・情報創出・教育に活動する際の参考に一助になれば幸いである。

名城大学薬学部医薬品情報学研究室 教授
後藤 伸之

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