感染症学・抗菌薬治療テキスト

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薬学生・薬剤師レジデントのための

感染症学・抗菌薬治療テキスト

商品コード 46786
編著 二木 芳人(昭和大学医学部 教授)/監
石井 良和(東邦大学医学部 教授)、藤村  茂(東北薬科大学 教授)、前田 真之(昭和大学薬学部 助教)/編
判型 B5判
発行日 2015年2月
ページ 510頁
定価(税込) ¥4,968
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内容

◎新コアカリに対応!
 講義・実務実習・国試対策に最適
◎臨床で使える知識が満載!
 豊富な図表とわかりやすい解説

 2015年度から導入される“新”薬学教育モデル・コアカリキュラムでは感染症が独立した項目として設けられており、すべての薬剤師・薬学生がしっかりした感染症の知識を身につけておくことが求められています。
本書は、臨床現場で使える感染症学・治療薬の知識を、専門家が詳細かつわかりやすく解説。新コアカリにも対応しているので、大学での講義・実務実習において、微生物学や薬理学では補えない「感染症治療の基本と実践」を確実に学べる1冊です。

本書の特徴
1.新しい薬学教育モデル・コアカリキュラムに対応
2.第一線で活躍する感染症専門医,薬剤師,研究者が執筆
3.微生物学では学べない,疾患の病態・治療がわかる
4.臨床現場での薬の使い方や処方例を詳しく紹介
5.新人・若手薬剤師の学習から感染症の学び直しまで幅広く使える

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目次

1章 感染症治療の基本原則
1 診断から治療までのプロセス
1 感染症治療の基本プロセス
2 抗菌薬治療の原則
A 経験的治療
B 最適(標的)治療、de-escalation
C 抗菌薬の予防投与
3 PK-PD理論
4 アドヒアランスとコンプライアンス
2 感染症に関連する検査
1 検査の基本
2 代表的な検査の概要と結果の解釈
A 炎症反応検査
B 培養検査・塗抹検査(グラム染色)
C 抗原・抗体検査
D その他(腎機能検査)
 
2章 臓器・症候別感染症
1 呼吸器感染症
1 気道感染症
A 上気道炎(かぜ症候群)、咽頭炎、扁桃炎、気管支炎
B 咽頭結膜熱
C 伝染性単核球症
D 百日咳
2 肺炎
A 市中肺炎
B 院内肺炎
C 医療・介護関連肺炎
3 肺結核
4 肺化膜症
5 インフルエンザ
2 消化器感染症
1 腸管感染症・食中毒
A 細菌性胃腸炎(3類感染症)
A-1 コレラ
A-2 細菌性赤痢
A-3 腸チフス,パラチフス
A-4 腸管出血性大腸菌感染症
B 細菌性胃腸炎(5類感染症)
B-1 ビブリオ感染症
B-2 カンピロバクター腸炎
C 細菌性胃腸炎(その他の感染症)
C-1 サルモネラ(非チフス性サルモネラ)感染症
C-2 大腸菌感染症
D ウイルス性胃腸炎
D-1 ノロウイルス
D-2 ロタウイルス
D-3 アデノウイルス
E 原虫・寄生虫感染症
E-1 アメーバ赤痢
E-2 ジアルジア症
E-3 クリプトスポリジウム症
F Clostridium difficile感染症
2 腹膜炎
3 胆嚢炎・胆管炎
A 胆嚢炎
B 胆管炎
4 ウイルス性肝炎
A A型肝炎
B B型肝炎
C C型肝炎
D D型肝炎
E E型肝炎
5 その他の消化管感染症
A 虫垂炎
B Helicobacter pylori感染症
3 皮膚(軟部組織)感染症
1 伝染性膿痂疹
2 丹毒、せつ・よう、毛嚢炎
A 丹毒
B せつ・よう、毛嚢炎
3 蜂窩織炎
4 壊死性筋膜炎
5 単純ヘルペス、水痘・帯状疱疹
A 単純ヘルペス(単純疱疹)
B 水痘・帯状疱疹
6 ハンセン病
7 尋常性ざ瘡
8 皮膚真菌症
A 白癬
B その他の皮膚真菌症
9 疥癬
4 筋・骨格感染症
1 骨髄炎
2 関節炎・脊椎炎
5 尿路・泌尿器感染症
1 膀胱炎
2 腎盂腎炎
3 尿道炎
4 骨盤内炎症性疾患
6 性感染症
1 性器クラミジア感染症
2 淋菌感染症
3 性器ヘルペスウイルス感染症
4 性器パピローマウイルス感染症
5 性器カンジダ症
6 膣トリコモナス症
7 軟性下疳
8 梅毒
7 中枢神経感染症
1 髄膜炎
A 細菌性髄膜炎
B 真菌性髄膜炎
C 結核性髄膜炎
D ウイルス性髄膜炎
2 脳膿瘍・脳炎
A 脳膿瘍
B 脳炎
3 クロイツフェルト・ヤコブ病
8 心・血管系感染症
1 感染性心内膜炎
2 菌血症/血流感染症・敗血症
3 発熱性好中球減少症
9 眼感染症
1 眼瞼感染症
A 麦粒腫
B 眼窩蜂巣炎
2 涙器感染症
A 涙嚢炎
B 涙小管炎
3 結膜感染症
A ウイルス性結膜炎
A-1 アデノウイルス結膜炎/咽頭結膜熱
A-2 アデノウイルス結膜炎/流行性角結膜炎
A-3 エンテロウイルス結膜炎(急性出血性結膜炎)
A-4 単純ヘルペス結膜炎
B 細菌性結膜炎
B-1 インフルエンザ菌結膜炎
B-2 肺炎球菌結膜炎
B-3 ブドウ球菌結膜炎
B-4 淋菌性結膜炎
B-5 クラミジア結膜炎
4 角膜感染症
A 細菌性角膜炎
B 真菌性角膜炎
C 単純ヘルペス角膜炎
D 水痘・帯状疱疹ウイルス感染症
E アカントアメーバ角膜炎
5 眼内感染症
A 外因性眼内炎
B 内因性眼内炎
10 耳鼻咽喉感染症
1 中耳炎
2 副鼻腔炎
3 耳下腺炎
11 後天性免疫不全症候群
1 後天性免疫不全症候群
2 サイトメガロウイルス感染症
3 トキソプラズマ症
12 全身感染症,その他の感染症
1 マラリア
2 ジフテリア
3 破傷風
4 劇症型A群β溶血性レンサ球菌感染症
5 新生児B群レンサ球菌感染症
6 麻疹
7 風疹
8 伝染性紅斑
9 手足口病
10 突発性発疹
 
3章 感染症治療薬
1 β-ラクタム系薬の使い方
1 ペニシリン系薬の使い方
A ペニシリンG
B アンピシリン
C アモキシシリン
D ピペラシリン
E スルバクタム・アンピシリン
F クラブラン酸・アモキシシリン
G タゾバクタム・ピペラシリン
2 セフェム系薬の使い方
A セファゾリン
B セファクロル
C セフォチアム
D セフメタゾール
E フロモキセフ
F セフトリアキソン
G セフタジジム
H セフォタキシム
I セフカペン
J セフジトレン
K セフポドキシム
L セフェピム
M スルバクタム・セフォペラゾン
3 モノバクタム系薬の使い方
A アズトレオナム
4 カルバペネム系薬の使い方
A イミペネム・シラスタチン
B パニペネム・ベタミプロン
C メロペネム
D ドリペネム
2 テトラサイクリン系薬の使い方
1 テトラサイクリン
2 ミノサイクリン
3 チゲサイクリン
3 マクロライド系薬の使い方
1 エリスロマイシン
2 クラリスロマイシン
3 アジスロマイシン
4 リンコマイシン系薬の使い方
1 クリンダマイシン
5 アミノグリコシド系薬の使い方
1 ゲンタマイシン
2 アミカシン
3 アルベカシン
4 トブラマイシン
6 キノロン系薬の使い方
1 シプロフロキサシン
2 レボフロキサシン
3 パズフロキサシン
4 モキシフロキサシン
5 シタフロキサシン
6 ガレノキサシン
7 グリコペプチド系薬の使い方
1 バンコマイシン
2 テイコプラニン
8 オキサゾリジノン系薬の使い方
1 リネゾリド
9 環状リポペプチド系薬の使い方
1 ダプトマイシン
10 抗結核薬の使い方
1 リファンピシン
2 イソニアジド
3 ピラジナミド
4 エタンブトール
5 ストレプトマイシン
11 サルファ剤(ST合剤)の使い方
1 スルファメトキサゾール・トリメトプリム
12 その他の抗感染症薬の使い方
1 メトロニダゾール
2 ホスホマイシン
3 コリスチン
13 抗真菌薬の使い方
1 アムホテリシンB
2 アムホテリシンBリポリーム製剤
3 フルコナゾール
4 ホスフルコナゾール
5 イトラコナゾール
6 ボリコナゾール
7 ミカファンギン
8 カスポファンギン
9 フルシトシン
10 テルビナフィン
11 ペンタミジン
12 アトバコン
14 抗ウイルス薬の使い方
1 抗ヘルペスウイルス薬
A アシクロビル
B バラシクロビル
C ファムシクロビル
D ビダラビン
2 抗サイトメガロウイルス薬
A ガンシクロビル
3 抗インフルエンザウイルス薬
A オセルタミビル
B ザナミビル
C ペラミビル
D ラニナミビル
4 抗肝炎ウイルス薬
A B型肝炎・C型肝炎治療薬:インターフェロン
A-1 Peg-IFNα-2a、Peg-IFNα-2b
A-2 従来型IFN(天然型IFNα、IFNα-2b)、IFNβ
B B型肝炎治療薬:核酸アナログ製剤
B-1 ラミブジン
B-2 アデホビル ピボキシル
B-3 エンテカビル
B-4 テノホビル
C C型肝炎治療薬:核酸アナログ製剤とdirect antiviral agents(DAA)
C-1 リバビリン
C-2 テラプレビル
C-3 シメプレビル
C-4 ダクラタスビル
C-5 アスナプレビル
5 抗HIV薬
A テノホビル・エムトリシタビン
B アバカビル・ラミブジン
C エファビレンツ
D リトナビル
E アタザナビル
F ダルナビル
G ラルテグラビル
H エルビテグラビル・コビシスタット・テノホビル・エムトリシタビン
I ドルテグラビル

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書評

後藤直正先生(京都薬科大学微生物・感染制御学分野 教授)

 現在出版されている薬学領域の微生物学関連の教科書のほとんどは,農学や理学と大きくは変わらない微生物学と消毒薬,ワクチン,そして構造活性相関や抗微生物作用の特徴を中心とした抗微生物化学療法が合体したものである。これらの学習によって得られた知識は,現場での薬剤師活動に必要な知識としては十分ではあるが,基礎的な側面が強く,医療現場での実践には物足りぬ感はぬぐえない。このギャップを埋めるためには,感染症の治療の実践を到達目標にし,その達成のために,微生物,感染症や抗微生物薬,ワクチン,消毒薬に関する知識が科学的基盤とならねばならない。
 本書は,感染症治療に精通され,現場で活躍されている薬剤師の先生方が分担執筆された原稿を,第一線で活躍されている感染症専門医や感染症研究者が監修者や編集者として編纂されたものである。本書の構成は,総論として重要な「感染症治療の基本原則」から始まり,臓器・症候別感染症で,新薬学教育モデル・コアカリキュラムで求められている感染症のすべてについて,その感染症ごとに,疫学・病態,検査法,処方例も含めた治療法や予防法が記載されている。この章での疫学や病態や検査法は概略的であるが,抗微生物薬を使用した感染症治療や予防に関しては,臨床症例を含めて十分すぎるほどの内容であることは,まさしく薬剤師の職能に対する期待が反映されているものと解される。また,別の切り口で,抗微生物薬の使い方が主な系統ごとに詳細に記載されている。このような臨床現場での実践を意識した本書の内容は,現場で活躍する薬剤師やレジデントの先生方には非常に有益な教科書であり,かつての問題点であった大学教育と臨床現場とのギャップを埋めるものと位置づけることができ,レジデント向けの教科書のスタンダードになるだろう。一方,感染症や治療の基礎を身につけるべき薬学生のためには,例えば,予防に関する消毒薬やワクチンなどの重要な知識を感染症各論中に散りばめるのではなく,独立した章として全体像が記載されることが望ましいと思う。いずれにしても,今後出版されると考えられる感染症治療学の領域の教科書の指標になろう。

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序文

序文

  今日,感染症の診療を取り巻く環境は大きな変貌を見せつつある。エボラ出血熱や中東呼吸器症候群あるいはデング熱などの新興・再興感染症もわれわれのすぐ 身近に感じられるようになり,さらに身近な脅威として薬剤耐性菌感染症の増加も注目されている。各種薬剤耐性菌は,院内感染にとどまることなく各科領域の 市中感染でも大きな問題となっており,新規抗微生物薬の開発の停滞ともあいまって,その治療にはさまざまな知識や技量が求められる時代になっている。

 昨今,感染防止対策の主な担い手である感染管理認定看護師(ICN)やインフェクション・コントロールドクター(ICD)は少しずつ認定者数を増し,感染防止対策の現場での活躍が期待できるようになりつつある。他方,感染症診療の専門家である感染症専門医(ID)や抗菌薬療法のスペシャリストである感染制御専門薬剤師(BCICPS),抗菌化学療法認定薬剤師などの数は圧倒的に不足しており,感染防止対策の不備から生じた院内感染症の診断・治療に大いに苦労している現状である。近年,薬学教育の6年 制への移行に伴い,薬剤師のさまざまな臨床分野での専門性の活用に期待が寄せられており,感染症はそのなかでも最も薬剤師の活躍が期待される領域の一つで ある。そのためには,薬剤師の本来の守備範囲である感染症の薬物療法に関わる部分にとどまらず,感染症そのものの原因や病態の理解をさらに進め,感染症患 者のトータルケアを目指していただく必要があると思われる。それによって,薬剤師はチーム医療のなかでその存在感を増し,ICNICDの良き助言者となり,IDの優れたパートナーとなるであろう。

 近年は抗菌薬の適正使用を促す目的で,インフェクション・コントロールチーム(ICT)とは別に欧米ではすでに一般化しているAntimicrobial Stewardship TeamAST;抗菌薬適正使用支援チーム)を立ち上げる医療機関もみられるようになっているが,欧米ではこのASTの中核を担うのは感染症専門医ではなく,感染症の専門的知識をもつ薬剤師であり,わが国においても将来ASTに おける薬剤師の役割は重要であろうと考えられている。 本書は,感染症の専門薬剤師を目指す薬学部の学生や若手の薬剤師諸氏にとって,習得すべき感染症の 知識や技能を幅広く基礎から臨床まで網羅したテキストで,わが国を代表する感染症の専門家によって執筆されたものである。いわば感染症を専門とする薬剤師 のバイブルとしても位置づけられるものと考えている。ぜひ十分に活用していただき,感染症専門薬剤師としてのさらなる高みを目指していただければ幸いである。

 

二木 芳人

 

 

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