腎臓病薬物療法トレーニングブック

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領域別アドバンスト薬剤師シリーズ④

腎臓病薬物療法トレーニングブック

商品コード 47677
編著 平田 純生(熊本大学薬学部臨床薬理学分野 教授)/監
日本腎臓病薬物療法学会 学術委員会/編
判型 B5判
発行日 2015年9月
ページ 224頁
定価(税込) ¥3,888
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内容

●症例から学び、腎機能低下患者に対して最良の薬学的介入を実践する!

 本書は、「腎臓病薬物療法専門・認定薬剤師」が腎機能低下患者や透析患者の何に着目し、どのような思考プロセスで適切な薬学的介入を行っていくかを、症例を通して学べます。適切な薬物療法を提供するための基本的な知識を解説しながら、複雑・多岐にわたる症例へのアプローチ法をトレーニングでき、“アドバンスト”な薬剤師を目指す方に最適な1冊です。
日本腎臓病薬物療法学会腎臓病認定薬剤師の申請時に必要な「自験例(症例サマリー)」の記載例も掲載してます。

<改訂のポイント>
腎臓病・透析患者への薬物適正使用について、腎臓病専門・認定薬剤師の考え方を学び、臨床に活かす!
複雑・多岐にわたる腎臓病の症例を通じて、「薬剤師としての気づきの能力」を養う!
 

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目次

第1章 加齢による腎機能低下に伴う中毒性副作用の発現 
第2章 透析患者における薬物相互作用マネジメント
第3章 リン吸着薬のアドヒアランス不良の透析症例
第4章 球形吸着炭の服薬アドヒアランス不良患者への服薬指導
第5章 腎機能低下に伴い生じたSU薬による低血糖
第6章 アシクロビルによる薬剤性腎障害
第7章 皮膚科受診後に生じた腹膜透析患者の中枢神経症状
第8章 プレガバリンによる中枢神経症状
第9章 CKD患者への抗MRSA薬の選択
第10章 腹膜透析患者の感染症治療への関わり
第11章 血液透析から持続血液濾過透析に移行した患者へのバンコマイシンの投与設計 
第12章 ネフローゼ症候群発症後のNSTによる栄養管理
第13章 巣状分節性糸球体硬化症患者に対するLDLアフェレシス施行時の関わり
第14章 薬剤師がサポートするループス腎炎の薬物療法
第15章 腎移植症例の免疫抑制療法─拒絶反応予防のためのカルシニューリン阻害薬のAUTL/AUC に基づく投与設計─ 

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序文

 
患者の腎機能評価と腎機能低下患者に対する薬学的管理は薬剤師にとって非常に関心の高い分野であり,腎臓病の薬物療法は,理論的に考えやすい分野であるとも言える。しかし,いまだに副作用は減少せず,薬剤性腎障害の報告も後を絶たない。これはなぜだろうか?
理論的には理解できていることが実践できていない,そもそも理論武装ができていないために医師に提案できない,処方提案が通ったとしてもその後のアウトカムを把握していないなど,さまざまな原因が想定されるであろう。
例えば,高齢者にNSAIDsの投与は注意が必要とされているが,すべての高齢者にNSAIDsの投与を避けていたら鎮痛療法は成り立たないし,アロプリノールは腎機能低下時に減量すると成書に書いてあるが,減量を提案したことによって血清尿酸値が平均6mg/dL未満から減量後に平均8mg/dL以上に上がってしまったという報告もある。はたして,これらは最良の薬物療法を提供できたと言えるのであろうか?
日本腎臓病薬物療法学会では,腎臓に関わる薬物適正使用の実践を推進するため,2014年に「腎臓病薬物療法専門・認定薬剤師制度」を設立した。腎臓病薬物療法専門・認定薬剤師に求められる役割は,腎機能低下患者に最良の薬物療法を提供することである。これを実現するためには,腎機能の正確な把握,薬物の動態的特徴や相互作用を考慮した投与設計,患者の病態やライフスタイルに配慮した最適な処方提案,アドヒアランスの向上を促す適切な服薬指導はもとより,チーム医療の中で医師・看護師らと良好なコミュニケーションを図り,責任をもって治療効果・副作用のモニタリングを実践するという,一連の業務サイクルが成り立つ。
しかし,「言うは易く行うは難し」であり,腎臓病の薬物療法は複雑で,考慮すべきことは多岐にわたる。本書で取り上げた15症例も例外ではなく,一朝一夕で解決できるような生易しい症例はない。日本腎臓病薬物療法学会の専門・認定薬剤師制度は始まったばかりであり,その数はまだ少ないが,各症例に対してどのような介入を行い,何に着目して処方提案等を行ったかという専門・認定薬剤師の視点は,これから専門・認定を目指す薬剤師のみならず,一般の病院薬剤師・薬局薬剤師にも参考になるはずである。
臨床では何が起こるかわからない。だからこそ,症例から学びとることは非常に多い。もしもそう思っていない方がいるとすれば「薬剤師としての気づきの能力」がまだまだ磨かれていないと言えるかもしれない。そのような方々にこそ,本書を通じて臨床の奥深さを読み取っていただき,能力を養うトレーニングに役立ててもらいたい。
最後に,ご多忙の中ご執筆をいただいた先生方,ならびに査読をいただいた日本腎臓病薬物療法学会学術委員会の先生方に厚く御礼申し上げます。
 
2015年8月
熊本大学薬学部臨床薬理学分野 教授
日本腎臓病薬物療法学会 理事長 
平田純生

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