●特集 最適な治療・管理がわかる 水・電解質・酸塩基平衡異常
企画:杉本 俊郎(滋賀医科大学総合内科学講座 教授)
体液・電解質の異常は、疾患によるものだけでなく、治療によっても引き起こされることが知られています。そのため、日々慎重にモニタリングし、異常を察知したら早急に対策を講じる必要があります。薬剤師もそのなかで、生理学的知識や各種検査所見、薬剤による影響など、多角的な視点をもちながら安全な薬物治療を支援することが求められます。
本特集では、輸液や薬剤による水・電解質異常のメカニズムとその注意点を押さえたのち、臨床でよくあるシチュエーションへのアプローチ、異常を引き起こしやすい疾患の安全な治療管理について紹介します。疾患・治療による生理学的な変化をとらえつつ、安全な治療を提案できることを目指しましょう。