Chernobyl Medical Fund Newsletter (11)


研修を終えて

Dr. Charnyshova Katisaryna

 私はベラルーシの新生児科医で、チェルニショーワ エカテリーナと言います。ベラルーシゴメリ州の、チェルノブイリ事故後の高濃度汚染地域に住んでおり、周産期センターであるマタニティセンターで勤務しています。

 私は6月から10月までの5カ月間、日本最高の小児病院の1つである、「長野県立こども病院」で臨床研修を受けました。研修期間中は、早産児や超重症新生児の診断および治療の新しい方法を学び、現代の最先端機器を用いた仕事の経験を積みました。また、超音波検査による新生児の心機能検査や脳の検査についても学びました。質の高い医師や看護師たちによる、早産児および病気の新生児の治療を見学し、それに参加させてもらいました。日本の他のNICU(新生児集中治療室)をいくつか訪問し、日本とベラルーシの、違う病院でのNICUを比較することもできました。

 今回の臨床研修に私を招き、日本の病院で、新生児の治療に関する新しい知識と経験を得る機会を与えてくれたCMFにとても感謝しています。この基金は私の国と友好関係を保ち、モーズリ小児病院に医療機器や薬剤を供給するのを助けてくれています。私が思うには、CMFのスタッフは優しく上品な方々で、ベラルーシの子供たちの健康と生活を向上させたいと願ってくれています。CMFの活動は、私の国にとって非常に重要かつ有用です。

 CMFのスタッフは、私にとても親切にしてくれました。私が慣れない生活様式に適応するのを助け、生活と仕事のよい環境を整えてくれ、日本での生活が楽しいものになるよう、力を尽くしてくれました。彼らと、「長野県立こども病院」の同僚たちに感謝しています。

 私は長野以外の場所を訪れる機会もあり、珍しく、そして素敵な日本の文化についてたくさんのことを学びました。私は日本の古都、鎌倉と京都を訪れ、また長野と長崎では小児病院を訪問し、日本の公衆衛生機構や新生児ケアシステム、および放射線医学についてのいくつかの講義も受けました。

 今、私はふるさとベラルーシに帰ります。新しい知識と日本と日本の人々のすばらしい印象とともに。どうもありがとうございました。



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