平成18年度事業報告

 チェルノブイリ医療基金がチェルノブイリ原発事故汚染地区への定期訪問検診と医療機器機材支援活動をしていることや、原発事故による放射能汚染障害の影響を認識していただく目的で、松本市をはじめ各地で講演会を開催した結果、多くの方にこの支援活動の内容を理解していただくことができました。
 今回、ベラルーシ共和国の医師を招聘し長野県立こども病院にて5カ月間の研修を行い、新生児に対する最新医療技術を習得し、現地で放射能汚染障害の影響を受けた新生児の治療に役立つ研修ができました。また、事故後20年の特別企画としてゴメリ医科大学の学生たちを招き、地元の高校生、大学生たちとの交流会を開催しました。

平成19年度活動計画

 昨年度はベラルーシ共和国より医師を招聘し、長野県立こども病院にて5カ月間の研修を行いましたが、今年度はこども病院で指導にあたってくださった新生児科の中村友彦医師がベラルーシを訪問してくださる予定です。
 事故後21年、被害に遭った子ども達は結婚し、出産する年齢になりつつあります。中村医師に現地での状況を視察してきていただくことによって、CMFの今後の支援の方向、現地の医師の日本での研修等も、もっとはっきりしたものになっていくのではないかと思っております。