調剤と情報 2019年7月増刊号(Vol.25 No.10)
慢性心不全スタートブック
病態や薬の特徴から在宅でのコツまで、まるごとわかる!
商品コード |
94329 |
編著 |
木田 圭亮/監・編
土岐 真路/編
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判型 |
B5判 |
発行日 |
2019年7月 |
ページ |
224頁 |
定価 |
¥3,520(税込) |
在庫 |
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内容
わが国の心不全患者は推定100万人前後といわれ、高齢化社会の進展に伴って心不全患者が急増する、いわゆる心不全パンデミックが懸念されています。心不全の最も大きな問題はその高い再入院率で、入退院を繰り返すたびに患者の状態が悪化するだけでなく、医療経済的な負担にもなっています。再入院に至る主な原因は、塩分・水分制限の不徹底や内服薬の自己中断など、患者の病識や管理不足に起因するものが多く、退院後の継続的な患者のモニタリングや指導が重要といえます。
そこで本増刊号では、心不全の病態や治療薬の特徴、患者管理のポイントなどに加えて、これらの知識を使いこなすために、併存疾患を有するよくある心不全症例を通じて、外来での薬学的管理の考え方について、現場の第一線で活躍するエキスパートが解説しています。さらに、近年注目を集めている心不全の緩和ケアについても在宅療養支援の視点から紹介することで、慢性心不全の継続的なモニタリングや服薬・生活指導などにあたって薬剤師に求められる知識や考え方を体系的に学べます。
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目次
序 文
木田 圭亮 (聖マリアンナ医科大学薬理学)
土岐 真路 (聖マリアンナ医科大学病院薬剤部)
第1章 心不全の基礎知識
1.心不全の病態とステージ分類
谷口 達典(大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学)
2. 心不全の主な身体・検査所見とアセスメント
水野 篤(聖路加国際病院循環器内科)
3. 心不全の基本的な治療とケア
齋藤 秀輝(聖隷浜松病院循環器科)
4. 薬局で心不全患者をよく知る方法
土岐 真路(聖マリアンナ医科大学病院薬剤部)
第2章 慢性心不全のキードラッグはこう使う!
1.薬物療法の基本的な考え方
杉村 宏一郎(東北大学大学院医学系研究科循環器内科学)
2. 薬剤の特徴と使い方
・ β遮断薬
鈴木 正論(亀田総合病院薬剤部)
・ RAS阻害薬
柴田 啓智(済生会 熊本病院薬剤部)
・ 利尿薬
芦川 直也(豊橋ハートセンター薬局)
・ ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬
高井 靖(三重ハートセンター薬局)
・ 抗凝固薬
宿谷 光則(川崎市立多摩病院薬剤部)
・ 抗不整脈薬
小川 竜一(元 明治薬科大学薬物治療学教室)
・ 今後期待される新薬
木田 圭亮(聖マリアンナ医科大学薬理学)、他
第3章 再入院を防ぐ患者モニタリングと療養支援のポイント
1.急性増悪の原因とその予防策―薬局薬剤師がやるべきことは何か
土岐 真路(聖マリアンナ医科大学病院薬剤部)
2.患者モニタリングと療養支援のポイント
・ 栄養の評価と管理―薬局でできる栄養相談の実際
鈴木 規雄(聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院循環器内科)
・ 水・電解質バランスの評価と管理
松村 泰斗(聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院薬剤部)
・ 服薬アドヒアランスの評価と管理
上塚 朋子(福井県済生会病院薬剤部)
・ 薬剤師ができる運動・リハビリテーションに関するアドバイス
吉国 健司(地域医療機能推進機構九州病院薬剤部)
第4章 ケースでわかる! 併存症に応じた薬学的管理のコツとピットフォール
1.高血圧
大森 俊和(国立病院機構 栃木医療センター薬剤部)
2.糖尿病
木幡 雄至(済生会 横浜市東部病院薬剤部)
3.冠動脈疾患
奥川 寛(京都桂病院薬剤科)、他
4.心房細動
奥村 佳史(心臓病センター榊原病院薬局)、他
5.CKD
原 直己(横浜労災病院薬剤部)、他
6.呼吸器疾患
澤田 和久(安城更生病院薬剤部)
7.精神疾患
内山 英里(聖路加国際病院薬剤部)、他
第5章 患者に寄り添う在宅療養支援
1.押さえておきたい在宅療養での薬学的管理と留意点
八田 重雄(多摩ファミリークリニック)
2. アドバンス・ケア・プランニングと意思決定支援
―人生の大切な選択を支援するために、私たちにできること
小澤 竹俊(めぐみ在宅クリニック)
3.終末期・末期心不全における症状とその対応
渡邉 雅貴(みやびハート&ケアクリニック)
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