薬物療法の質を大きく変える剤形・投与経路Q&A

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月刊薬事 2022年4月臨時増刊号(Vol.64 No.6)

薬物療法の質を大きく変える剤形・投与経路Q&A

商品コード 91311
編著 百 賢二/編
判型 B5判
発行日 2022年4月
ページ 248頁
定価 ¥4,290(税込)
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内容

最適な薬物療法のための投与剤形・投与経路に関する情報をQ&A形式で解説!
 
医薬品にはさまざまな種類の剤形が存在し、また投与経路も多様です。薬物治療では、薬の安定性や服用のしやすさ、治療効果・副作用の現れ方などを考慮して薬剤が選択されます。こうした適切な薬剤選択をしたうえで処方提案や患者指導を行うことは、薬物治療の効果やアドヒアランスの向上に直結します。しかし、各剤形の特徴や薬物動態の違いについて深く学ぶ機会はそれほど多くなく、臨床現場において現状の知識に不安を抱えている薬剤師も少なくありません。
本臨時増刊号では、適切な薬学的管理のために知っておきたい投与剤形・投与経路に関する知識・情報をQ&A形式で紹介します。

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目次

第1章 剤形・投与経路のキホンをおさらいしよう
1 わが国における医薬品の処方実態──医療ビッグデータを用いた剤形・投与経路に関する調査
2 剤形・投与経路と薬物動態
 
第2章 こんなとき・こんな患者に適切な剤形・投与経路は?
 Q1 嚥下機能が低下している高齢患者に対して推奨される経口投与の剤形・経路の選択は?
 Q2 飲水制限のある患者に内服薬を投与する際の注意点は?
 Q3 学校や職場での薬の服用を知られたくない患者への対応は?
 Q4 薬を嫌がる小児が服用しやすくするには?
 Q5 関節リウマチなどで手先が不自由な患者への服薬支援の方法は?
 Q6 在宅療養での服薬支援をシンプルにする工夫は?
 Q7 誤嚥性肺炎を繰り返す患者にはどのような剤形が適切?
 Q8 薬物中毒で使用される薬剤の適切な投与方法は?
 Q9 脂肪乳剤を投与する際に注意すべき病態は?
Q10 国内で承認されている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンとその接種体制の現状は?
Q11 中心静脈栄養を行う際の注意点は?
Q12 COPDへの吸入剤の使い分けは?
Q13 透析患者の薬物治療の注意点は?
Q14 液剤と錠剤、早く効果を出したい場合にはどちらを優先すべき?
Q15 オピオイドを経口剤から貼付剤、注射剤に変更するには?
 
第3章 薬物治療の最適化に活かせる製剤学的ポイント
Q16 一包化調剤のメリット・デメリットとは?
Q17 配合剤はポリファーマシー対策に有用?
Q18 後発医薬品やバイオシミラーへの変更の注意点は?
Q19 錠剤を粉末化するときの注意点は?
Q20 口腔内崩壊錠を粉末化する際の注意点は?
Q21 O/WおよびW/O型基剤の特徴と使い分けは?
Q22 軟膏などの半固形製剤の混合と重ね塗り、特徴と使い分けは?
 
第4章 患者や他職種からよく聞かれる質問・相談
Q23 舌下錠を飲み込んでしまった患者に、追加投与は行うべき?
Q24 投与方法が特殊な薬剤(バッカル錠、ニコチン貼付剤など)の注意点は?
Q25 坐剤が途中排出してしまったらどうする?
Q26 フェンタニル貼付剤が剥がれてしまったらどうする?
Q27 点鼻剤を噴霧した後に鼻をかんでもいいの?
Q28 脂溶性の高い薬剤を簡易懸濁法で投与する際の注意点は?
Q29 服薬タイミングが特殊な薬剤と服薬指導はどのようにすればよい?
Q30 服薬または自己注射を忘れた場合はどうする?
Q31 フルーツジュースと一緒に飲むべきではない医薬品は?
Q32 DEHPフリーの輸液セットが必要なシーンとは?
Q33 カテーテル感染症の症状と対応は?
Q34 簡易懸濁法に用いる注入器はどのように使うの?
Q35 MRI撮影時に注意すべき外用剤は?
 
第5章 知っておきたい! 剤形・投与経路に関連した有害事象
Q36 点眼剤での全身性有害事象は?
Q37 制酸薬と急性腎障害の関連は? 併用に注意が必要な薬剤は?
Q38 ベンゾジアゼピン系薬剤の薬物動態学的な観点から想定される有害事象とは?
Q39 安全かつ患者に優しいインスリン投与のための対策は?
Q40 髄腔内投与時の有害事象は?
 
第6章 現場の“困った”に応える院内製剤の活用法
Q41 患者の病態から考える坐剤調製の方法は?
Q42 患者の病態から考える注射剤調製の方法は?
Q43 患者の病態から考える錠剤・カプセル剤調製の方法は?
Q44 患者の病態から考える外用剤調製の方法は?
Q45 内視鏡検査時の色素製剤調製の方法は?
Q46 院内製剤を初めて調製する際の倫理的な配慮は?
Q47 院内製剤を調製する際に、有効成分はどのように選択すべき?
Q48 院内製剤に使える添加剤に決まりはあるの?
Q49 調剤と製剤、違いはあるの?
Q50 市販化された院内製剤はあるの?

Q51 患者にやさしい最新の投与剤形・投与経路とは? 

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序文

 薬のプロである薬剤師は、薬物療法の最適化にどれだけ寄与できているのだろうか。「対物業務から対人業務へ」を目指し、薬学教育も、臨床も大きくシフトしつつある。

病院薬剤部門や地域の薬局は、院内および地域の医薬品供給を担っており、そのボリュームは大きい。個人的な感想となるが、対人業務の質を高めるためには、医薬品の本質(対物)を熟知していなければ難しいようにも感じる。これは、「対物業務から対人業務へ」という言葉が薬剤師の目指すべき姿を十分に表現しきれておらず、むしろ「従来の対物業務に加え、対人業務もしっかり行う」というくらいに砕いた表現のほうが目指すべき姿をより適切に表現できるように感じる。
薬剤師法第一条の「調剤、医薬品の供給、その他薬事衛生をつかさどることによって、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もって国民の健康な生活を確保するものとする」という言葉に目指すべき姿が表現されているようにも思える。
薬剤師が臨床で、チーム医療のなかで求められる知識とは何だろうか? いうまでもなく薬の知識であり、他の医療従事者が不得意な医薬品の基礎的な情報などを薬剤師が担うことで、チーム医療というパズルのピースがそろうように思う。
医師のように専門診療科に分かれていない薬剤師は、ジェネラリストとして、ある意味専門性を有しており、ありとあらゆる医薬品の基礎的な知識、物性、動態などに関し、情報を調べる、理解する能力が備わっている点は、医療現場において大きなアドバンテージであろう。
薬剤師の目指す姿が、「対物業務から対人業務へ」と表現されている現代において、臨床の薬剤師にとって不足している知識とは何か? それはおそらく基礎薬学の知識と臨床薬学の知識の融合であろう。言い換えると、現場で発生する臨床的な「困った」に対して基礎薬学の知識を駆使してどのように関わってゆくべきか、ともいえるのではないだろうか。
本臨時増刊号では、臨床で経験するさまざまな「困った」に対して、特に医薬品の剤形・投与経路に着目し、約50名の専門家からQ&A形式でご執筆いただいた。本書が、対人業務の充実に資する1冊となれば幸いである。
 
2022年4月吉日
昭和大学統括薬剤部/薬学部
百 賢二

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