逸脱症例から学ぶ がん薬物療法

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月刊薬事 2019年7月増刊号(Vol.61 No.10)

逸脱症例から学ぶ がん薬物療法

標準治療の実践!

商品コード 93559
編著 勝俣 範之/編
判型 B5判
発行日 2019年7月
ページ 200頁
定価 ¥3,960(税込)
在庫 品切れ

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内容

●最新のガイドラインや臨床試験などのエビデンスに基づいた治療法について解説!

近年、がん薬物療法では科学的根拠に基づく標準治療法の構築が急速に進んでいます。その一方で、EBMが広く浸透してきているにもかかわらず標準治療から外れた治療が施され、患者さんとって不利益が生じているケースもみられます。そこで本増刊号では、すべての患者さんに適切に標準療法が提供されるよう、よくある標準治療から逸脱した症例を提示しながら、最新のガイドラインや臨床試験などのエビデンスに基づいた治療法について解説します。

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目次

 第1章 がん薬物治療
1 頭頸部がん…
今村善宣、清田尚臣
 
2 術後肺がん …
西島伸彦
 
3 肺がん…
刀祢麻里、宮本信吾
 
4 術後乳がん…
伊藤亮治
 
5 転移性乳がん…
太治智愛
 
6 術後胃がん…
大北仁裕、辻晃仁
 
7 再発胃がん…
蒲生真紀夫
 
8 食道がん…
佐々木栄作
 
9 術後大腸がん…
長瀬通隆
 
10 再発大腸がん…
米澤玲美、細川歩
 
11 肝がん…
河合桐男、長島文夫、古瀬純司
 
12 胆道がん…
赤塚壮太郎
 
13 膵がん…
尾阪将人
 
14 白血病・骨髄異形成症候群…
五月女隆
 
15 悪性リンパ腫…
岡元るみ子
 
16 卵巣がん…
勝俣範之
 
17 再発卵巣がん…
渡邊小百合、松本光史
 
18 悪性黒色腫…
篠崎勝則
 
19 脳腫瘍…
五月女隆
 
20 腎・尿路上皮がん…
馬見新佳那子、松原伸晃
 
21 前立腺がん…
内野慶太
 
22 胚細胞性腫瘍…
河野勤
 
23 原発不明がん…
東光久

第2章 がん合併症マネジメント
1 がん性腹水…
山本泰弘
 
2 がん性胸水…
野呂林太郎
 
3 骨転移…
柴田伸弘
 
4 脊髄圧迫…
荒木和浩
 
5 脳転移…
津端由佳里

第3章 支持療法・緩和医療
1 悪心・嘔吐…
此松晶子
 
2 白血球減少時の指導…
小野寺恵子
 
3 発熱性好中球減少症(高リスク)…
伊藤亮治
 
4 発熱性好中球減少症(低リスク)…
水野聡朗
 
5 がん疼痛…
余宮きのみ
 
6 末梢神経障害…
田辺裕子
 
7 便秘・下痢…
土井美帆子
 
8 精神症状(サイコオンコロジー)…
明智龍男
 
9 心血管障害(オンコカルディオロジー)…
小林心
 
10 腎障害(オンコネフロロジー)…
滝口裕一、新井誠人
 
11 補完代替療法…
押川勝太郎
 
12 コミュニケーション…
西智弘
 
13 緩和ケア…
森雅紀
 
14 グリーフケア…
日下部明彦
 

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序文

がん診療ガイドラインが日本でも整備され、日常診療でも広く使われるようになってきた。それにもかかわらず、いまだに標準治療が実践されていないという話はよく耳にする。現在の診療ガイドラインが、すべてのがん種、支持療法・緩和医療など、多種にわたっており、またその量も膨大であるため、すべてのガイドラインを読破し、実践できていない現状があるのではないだろうか。また、ガイドラインをもっていたとしても、ガイドラインには、個々の患者さんのすべての状況について判断できるための情報が記載されているわけではない。推奨度も、強く推奨されている療法は必ずしも多くない。そのため、ガイドラインやエビデンスを実践に応用できない医療者も多くいるのではないだろうか? また、日頃、経験ベースで行っている医療行為が、実際には、エビデンスやガイドラインをよく調べてみると、根拠がなく、むしろ別の方法のほうが勧められていることなどもよくある。

本企画では、標準治療から逸脱した患者さんの症例を提示し、どこが標準治療から逸脱しているのか? 最新のエビデンスに基づく標準治療の考え方、エビデンスを踏まえた症例への正しいアプローチについて、実践ですぐ使えるようにわかりやすく執筆して
いただいた。
本企画が標準治療をどうやって実践したらよいか、日頃悩んでいる医療者のお役に立てれば幸いである。
 
2019年7月
日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科 教授

勝俣 範之 

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