第1章 ADHDとはどのような疾患か
1 ADHD 概念の形成史について
2 子どもの発達とADHD
3 ADHD の疾病構造
4 ADHD の脳科学的理解
第2章 ADHDの診断・評価
1 ADHD の診断・評価法
1 幼児期ADHD診断のための診察
2 学童期および思春期ADHDの診断のための診察
3 子どものADHD臨床面接フォームを用いた半構造化面接
2 ADHD の評価に用いる各種評価尺度
1 質問紙法によるADHD症状の評価
2 CBCL、TRF、YSR
3 行動特徴のチェックリストによる幼児期ADHD症状の評価の意義と限界
4 子どもの日常生活チェックリスト(QCD)のADHD診療における意義
5 反抗挑戦性評価尺度(ODBI)のADHD臨床における意義と限界
3 医学的・心理学的検査
1 ADHDの脳画像研究の臨床的意義と限界
2 脳波および事象関連電位
3 神経学的診察の臨床的意義と限界
4 血液検査(血液学的、生化学的、免疫学的諸検査)の臨床的意義と理解
5 知能検査の臨床的意義と限界
6 神経心理学的検査
7 ADHDが疑われる子どものパーソナリティ・アセスメント
4 ADHD の早期発見
1 乳幼児におけるADHDスクリーニング用問診票の臨床応用
2 幼児におけるADHD診断の可能性と限界
5 鑑別診断
1 自閉スペクトラム症(ASD)との鑑別
2 知的能力障害との鑑別
3 脱抑制型対人交流障害との鑑別
4 その他の精神疾患との鑑別
5 身体疾患(てんかんを除く)との鑑別
6 てんかんとの鑑別および併存症としてのてんかん
6 併存症
1 行動障害群(反抗挑発症、素行症)
2 情緒障害群-1(不安症群、強迫症および関連症群)
3 情緒障害群-2(抑うつ障害群、双極性障害および関連障害)
4 神経性習癖群(排泄障害)
5 神経発達症群-1(自閉スペクトラム症)
6 神経発達症群-2(知的能力障害、限局性学習症、発達性協調運動症)
7 神経発達症群-3(チック症群)
8 反応性アタッチメント障害、脱抑制型対人交流障害
9 睡眠―覚醒障害群
10 パーソナリティ障害群
7 注目すべき要因
1 ADHDと非行および少年犯罪
第3章 ADHDの治療・支援
1 薬物療法
1 エビデンスに基づくADHDの薬物療法
2 海外の治療ガイドラインをめぐる現状
3 わが国の薬物療法の現状とエキスパート・コンセンサス
4 薬物療法の終結の判断と終結法
5 抗ADHD薬(メチルフェニデート徐放錠とアトモキセチン)の特性
6 メチルフェニデートの依存と乱用
2 心理社会的治療
1 親ガイダンス
2 学校との連携
3 環境調整
4 地域連携システム・親の会、自助組織など
5 ペアレント・トレーニング
6 診断名の告知
7 行動療法,特にソーシャルスキル・トレーニング(SST)
8 STP(サマー・トリートメント・プログラム)
9 児童思春期の個人精神療法―遊戯療法を中心に―
10 児童精神科での入院治療
11 ヤングアダルトのADHDへの心理社会的治療
12 児童自立支援施設および少年院での処遇
13 わが国の心理社会的治療の現状とエキスパート・コンセンサス
第4章 子どものADHDの中長期経過および成人期のADHD
1 ADHDの中長期経過
2 成人期のADHD
資料
Ⅰ 診断・評価編
1 ADHD の診断基準(DSM-5)
2 ASD の診断基準(DSM-5)
3 ADHD の診断基準(ICD-10)
4 子どものADHD臨床面接フォーム
5 反抗挑戦性評価尺度(ODBI)3
6 行動特徴のチェックリスト
7 子どもの日常生活チェックリスト(QCD)
Ⅱ 治療・支援編
1 ADHDとはなんでしょう(親用パンフレット)
2 ADHDのことをもっと知ろう(子ども用パンフレット)
3 ADHDの子どもを支え育むために(親用パンフレット)
4 ADHDの薬物療法について(親用パンフレット)
5 ADHDのある子どもの担任の先生へ(教職員用パンフレット)
6 コンサータの禁忌・効能・用量(添付文書より)
7 ストラテラの禁忌・効能・用量(添付文書より)