患者さん・ご家族・支援者のために
統合失調症薬物治療ガイド
商品コード |
51131 |
編著 |
一般社団法人 日本神経精神薬理学会/編 |
判型 |
B5判 |
発行日 |
2018年8月 |
ページ |
112頁 |
定価 |
¥1,980(税込) |
在庫 |
|
内容
●『統合失調症薬物治療ガイドライン』を「読みやすく」・「わかりやすく」編集しました
●さまざまなメンバーが意見を出し合って作成した患者さんと医療者をつなぐガイドブック
本書は2015年に専門医向けに作成された『統合失調症薬物治療ガイドライン』に準拠し、ガイドラインをさまざまな医療者や患者さん・支援者にもわかりやすく・読みやすいものとするために、医師や医療スタッフだけでなく、患者さんやその支援者も意見を出し合い編集した「ガイドライン」を理解するための「ガイド」です。
患者さんや支援者の言葉で質問事項を掲げ、ガイドラインのクリニカルクエスチョンと連動する「わかりやすい目次」や用語解説など、ガイドラインにはない要素も取り入れ、統合失調症の薬物治療の考え方を医療者と患者さん・支援者で共有しながら、最適な治療方針を決めていくための一助として、多く関係者に読んでいただきたい1冊です。
▲ページの先頭へ
序文
発刊にあたって
このたび、『統合失調症薬物治療ガイド』が発刊の運びとなりましたので、一言ご挨拶申し上げます。
この「ガイド」は、序文にもありますように、2015年に公開された「統合失調症薬物治療ガイドライン」の内容はそのままに、患者さん・ご家族・支援者の方々にもわかりやすいものとするために作成されました。まさに、「ガイドライン」を理解するための「ガイド」で、既に日本神経精神薬理学会のホームページで2018年2月に公開されていました。しかし、これは文字だけの文書で読みにくく、持ち運びの利便性にも欠けるため、書籍化が待望されていました。そして今、ようやく書籍化が実現したことで、「ガイドライン」と「ガイド」がセットとなって、統合失調症の薬物療法を医療者と当事者・ご家族・支援者とが、双方的に話し合い、決めていく環境が整えられたことは、日本の精神医療にとって画期的な状況が生まれたと言っても過言ではないでしょう。精神医療に限らず、近年の医療における大きな潮流として、標準化・均てん化と医療者・受療者間における情報の共有化が挙げられると思います。「ガイドライン」の利用法の所期の目的はそこにあったので、今回の「ガイド」の書籍化でこの目的の達成にさらに大きく近づくことができました。これからの課題は、いかにこれらのツールを効果的に活用していくかという点に移行していくことになるでしょう。そのためには、多くの方々の知恵を結集していかなくてはなりません。まだまだ目的達成への道のりは続きます。
「ガイド」の作成とその書籍化の作業には、実に様々なバックグラウンドを持った方々に参加していただきました。皆さん大変熱心で、多くの貴重な時間を割いて献身的に長時間の議論をしていただきました。ここに改めて厚く御礼を申し上げます。作業の開始当初は異なった立場の方々同士の議論であるため論点が拡散しがちでしたが、回を重ねるごとに目的の共通理解が進み、一丸となって完成に向かっていく様は感動的でした。本書を手に取ってくださる方々には、その内容の理解もさることながら、完成に至るまでの作成者の熱い思いも感じ取っていただければ幸いです。ちょっとした表現、言葉の選択、意匠にそれがにじみ出ていると思います。また、出版に至るまでには株式会社じほうの方々にその意義をご理解いただき、多大なるご支援を賜ることができました。これなくしては本書が日の目を見ることはなかったでしょう。この場を借りて改めて感謝申し上げます。
2018年8月
一般社団法人 日本神経精神薬理学会
理事(精神科医) 石郷岡 純
▲ページの先頭へ
関連商品
▲ページの先頭へ