処方箋の“なぜ”を病態から推論する

立ち読み

処方箋の“なぜ”を病態から推論する

病態がわかると服薬指導が変わる!

商品コード 51773
編著 宇高 伸宜、岸田 直樹/著
判型 A5判
発行日 2019年5月
ページ 324頁
定価 ¥3,400 +税
在庫

facebook twitter

カートに入れる

  • 内容
  • 目次
  • 序文
  • 関連商品

内容

●『調剤と情報』の人気連載がボリュームアップして遂に書籍化!

●さまざまな処方の読み解き方を薬剤師と医師が解説。薬局で使える・役に立つ

●処方意図を踏まえた患者との会話例を紹介。だから服薬指導の質が上がる

●「え?」と思う処方箋にも対応できる「腕きき薬剤師の思考過程」が身につく

「この患者さんにこの薬?」「こんな処方はじめて…」と、処方箋にまつわる疑問は尽きませんね。そんなとき、薬を疾患や病態と結びつけて考えられると処方の理解度がグッと上がります。

本書は1枚の処方箋からわかる疾患・病態や薬のことを、ケーススタディ形式で薬剤師と医師が解説。服薬指導や疑義照会の質が上がるとともに、謎の多い処方箋に対して何をどう考えればよいかも自然と身につきます。処方の理由がうやむやなままの調剤から脱し、患者さんに自信をもって対応するための一冊です!

▲ページの先頭へ

目次

 

プロローグ 薬局薬剤師としての思考過程を磨くために

Case1~20 病態の理解から服薬指導までしっかり解説

1.がん患者にパンビタン…単なるビタミン補給?

2.乳がん治療薬とともに処方されたデノタスチュアブル配合錠って?

3.若年女性にコルヒチンが処方…連日服用!?

4.抗がん薬服用中の患者にレボフロキサシンを処方…?

5.食道アカラシアの患者――ニフェジピンとニトログリセリンを処方…?

6.歯科治療中の授乳婦――副鼻腔炎にガレノキサシンを処方?

7.大腸がん患者に対してなぜ牛車腎気丸を処方?

8.抗菌薬が2剤処方…同時服用と説明して大丈夫?

9.歯科からアモキシシリン250mgを8Cap…1回分で処方?

10.メサラジンの錠剤から腸溶錠に変更された潰瘍性大腸炎患者…なぜ?

11.産婦人科からニフェジピン徐放錠が処方…妊娠高血圧?

12.尿管結石の患者に食事からカルシウム補給の指示?

13.多剤併用のCKD患者――処方から注意すべきポイントは?

14.バセドウ病にカリウム製剤…その理由と注意点は?

15.肝障害の患者にカナマイシンを処方…?

16.婦人科から月経不順でカベルゴリンが処方…?

17.u-Alb値、Alb/Cre比って? シルニジピンが追加された理由は?

18.婦人科から男性に処方…受診理由、処方目的は?

19.多発性嚢胞腎の患者にカンデサルタンのみ処方…?

20.亜鉛欠乏で酢酸亜鉛が処方…説明の注意点は?

 

Case21~30 コンパクトにポイントを押さえて解説

21.アシクロビル+シメチジン+葛根湯=単純疱疹のウイルスに対抗?

22.不妊治療のために抗がん薬を処方…?

23.デキサメタゾンは吐き気止めとして…?

24.鉄剤の併用注意、どこまで指導する?

25.精神科からメコバラミンが処方…?

26.関節痛を訴える患者になぜシメチジン?

27.3歳の子どもにレボドパが処方…パーキンソン病の薬で検査って?

28.生理食塩液を点鼻で処方!?

29.抗パーキンソン病薬のトリヘキシフェニジルが処方される痙性斜頸って?

30.リウマチ治療にビオチン、どんな効果があるの?

 

▲ページの先頭へ

序文

  私は、北海道札幌市に本社を置く株式会社サンクール あしたば薬局グループに所属する、ごく一般的な調剤薬局勤務の薬剤師です。共著である医師・岸田直樹先生のお力添えがあり、本書を出版させていただく運びとなりました。

 経歴として、神経内科単科の病院に6年勤務した後、現グループ薬局に移りました。数年の経験後、大学病院前に新規出店する調剤薬局の管理者を任されましたが、多くの疾患や病態を理解できていなかった私は、初回問診票に記載された疾患名や、処方内容、処方意図などに関しても知識のなさを痛感しました。
 そこで、当時一緒に働いていた同僚の薬剤師たちとともに、受けた処方箋の薬や疾患について調べてまとめ、互いに勉強しあうことにしました。また、それを医薬品情報(DI)の社内情報紙として毎月グループ全店に配信することで、「忙しいから作れなかった」という逃げ道を断ちました。当然、業務中には作業を完結できないので、プライベートの時間も平日はできるだけ社内DI 情報紙の作成に充てるようにし、続けるのがつらいときもありましたが、以前はわからなかった症例が少しでも理解できるようになっている自分を実感でき、継続することの必要性を感じました。
 
 本書はこの社内DI情報紙をベースに構成されています。各ケースの表題は、薬剤師が処方箋を受けた際に思い浮かべる最初の“疑問”となっています。そして処方箋の内容と、患者さんから聞き取りした内容や問診票・アンケートの情報から一つの答えを導き、実際に私が感じた感想やその後の関わり方を述べています。この部分だけでも各ケースの概要を把握していただけると思いますが、“疑問”を解決するためにもっと情報を掘り下げ、処方された薬や疾患について順を追って解説した後、調剤薬局での患者対応の一例を会話形式で記載し、最後に岸田先生からコメントをいただいています。これは医師の視点や考えに触れることのできる貴重な機会と思います。また、必要に応じて「One More Lecture」として応用的な解説も加えています。
 
 本書で解説しているケースは大学病院前の調剤薬局で受けた処方箋であり、他の薬局ではそれほど多く遭遇する症例ではないかもしれません。ですが、これからの薬剤師のあり方を考えた際に、より臨床的な知識を増やし、どのような疑問をもち、どのように解決していくか? という思考過程が非常に重要で、これはただ参考書を読むだけでは身につきにくく、他者の思考過程を知ることで得られるものだと思います。本書ではその思考過程を順序立てて解説しました。自分自身の“薬剤師力”アップのために、あるいは新人教育のツールや症例検討会の材料として、研修担当の方にも役立てていただける一冊ではないかと考えております。
 一人でも多くの患者さんから「薬剤師がいてよかった」と言ってもらえる、そのために本書が少しでもお役に立てれば幸いです。
 
株式会社サンクール あしたば薬局グループ
宇高 伸宜

▲ページの先頭へ


関連商品

  • 健康サポート薬局・かかりつけ薬剤師のための 臨床判断ハンドブック
  • 続 処方せん・店頭会話からの 薬剤師の臨床判断
  • Dr.林&Ph.堀の 危ない症候を見分ける臨床判断 Part2
  • 基本的臨床医学知識
  • 総合診療医が教える よくある気になるその症状
  • Dr.林&Ph.堀の危ない症候を見分ける臨床判断
  • 薬剤師の臨床判断
  • 薬剤師のための臨床推論
  • 薬剤師による 症候からの薬学判断
  • プライマリ・ケアに活かす薬局トリアージ

▲ページの先頭へ