月刊薬事 2021年5月号(Vol.63 No.6)
【特集】ピットフォールから学ぶ 睡眠薬の適正使用
商品コード |
93587 |
編著 |
|
判型 |
A4変型判 |
発行日 |
2021年5月 |
ページ |
190頁 |
定価 |
¥2,365(税込) |
在庫 |
|
内容
●特集 ピットフォールから学ぶ睡眠薬の適正使用
企画: 三島 和夫(秋田大学大学院医学系研究科精神科学講座 教授)
わが国では、精神科や心療内科のみならず、さまざまな診療科で睡眠薬が処方されています。しかしそのなかには、専門家からみれば必ずしも適正ではない処方も散見され、さまざまな副作用および有害事象のリスクが懸念されます。特にベンゾジアゼピン系・非ベンゾジアゼピン系睡眠薬の不適正な使用は持ち越し効果、筋弛緩・転倒、認知機能低下、身体依存などの発生率増加と関連し、多くの有害事象を有すると報告されています。
本特集では、睡眠薬の基礎知識およびよくある不適正使用例や副作用・有害事象に関するピットフォール症例を紹介し、それらを踏まえて睡眠薬の適正使用について解説していきます。
▲ページの先頭へ
目次
●特集 ピットフォールから学ぶ 睡眠薬の適正使用
■特集にあたって
三島 和夫
■不眠症の基礎知識
兵頭 佑規、小曽根基裕
■不眠症の薬物療法
田中 彰人、高江洲義和
■不眠症の非薬物療法
岡島 義
■非ベンゾジアゼピン系・ベンゾジアゼピン系睡眠薬
●持ち越し効果
藤原 大、伊藤 結生、竹島 正浩
●筋弛緩・転倒
河村 葵、栗山 健一
●記憶障害(一過性前向性健忘)
清水 惠子、奥田 勝博、浅利 優、髙橋 悠太、松原 和夫
●奇異反応
大槻 怜、鈴木 正泰
●身体依存(効果減弱、退薬症候)
鈴木 龍、稲田 健
●薬物相互作用
吉尾 隆
●睡眠薬の整理や減量・中止
山下 英尚
●睡眠薬の継続と中止
青木 裕見
■その他の睡眠薬
●メラトニン受容体作動薬
志村 哲祥
●オレキシン受容体拮抗薬
内海 智博、栗山 健一
■特有な患者背景
●高齢者
小鳥居 望
●妊娠・授乳期
鈴木 俊治
●小 児
神山 潤
取材
●この人に聞くER・救急科でのタスク・シフティング――医療の質はどこまで向上するか
齋藤 靖弘(徳洲会札幌東徳洲会病院薬剤部)
連載
●グラトレ[14]
上腹部痛で入院となった44歳・男性。入院後のCTで多発する肝膿瘍が判明、経皮的肝膿瘍ドレナージ施行。バイタル安定。ドレナージで得られた膿検体のグラム染色で細菌検出。提案は?
浦上 宗治
●新連載 循薬ドリル[1]
急性心不全の病態と薬物治療の考え方は?──前負荷・後負荷・心収縮力の観点で薬物治療を理解しよう
佐古 守人
●臨床ですぐに使える 薬学トリビア[37]
漢方のもと
宮川 泰宏
●多職種によ~く伝わる 薬学的思考を活かした診療録記載のまとめ方[5]
患者の身体所見に基づく副作用評価と医師への提案──その1
市村 丈典、鈴木 信也
●ゆる~く覚える配合変化[9]
カルシウム+リン酸=カルビーのポテトチップス(イオンによる沈殿)
相澤 学
●購買適正化で病院経営強化 目からウロコの薬価交渉術[44]
薬価中間改定を受けてスタートした新年度を占う
中野 一夫
●添付文書からRMP、審査報告書まで 新薬ななめ読み[7]
コミナティ筋注〔コロナウイルス修飾ウリジンRNAワクチン(SARS-CoV-2)〕
荒 義昭
●ジャーナルクラブの広場
鈴木 大介/澤村 順哉、今井 徹/吉川 博/村上修太郎/桑原 秀徳/木村 友絵、木村 利美/Samantha Troy、Lisa Holle、鈴木 真也
※「児童精神科医が伝えたい 子どものメンタルヘルス」は休載いたします。
その他
●薬事セレクション
●書評 設問式 疾患別薬学管理の基礎知識2
●ニュースレター
●次号予告・編集部より
▲ページの先頭へ
次号案内
月刊薬事6月号(Vol.63 No.8)
●特集 治療の質を高める! 上手な栄養製剤の選び方・使い方
◆企画:佐々木雅也(滋賀医科大学医学部看護学科基礎看護学講座(生化・栄養)/滋賀医科大学医学部附属病院栄養治療部)
■栄養療法Up to Date
■栄養製剤の考え方
●栄養障害の分類とアセスメント
●栄養療法の選択
●静脈栄養(末梢、中心)
●経腸栄養(食品含む)
■症例から考える栄養製剤の使い方
●食道がん(周術期を含む)
●胃がん(周術期、術後を含む)
●炎症性腸疾患
●腎不全
●肝硬変
●心不全
●糖尿病
●呼吸器疾患(COVID-19を含めて)
●がん――がん化学療法や放射線治療時の栄養療法
●高齢者――サルコペニア、フレイル、コモビディティへの配慮も含め
●小 児
▲ページの先頭へ
関連商品
▲ページの先頭へ