Chernobyl Medical Fund Newsletter (1)


 支援者の皆々様へ

菅谷 昭


 皆様その後いかがお過ごしでしょうか。
イラクの戦後復興支援、北朝鮮の核問題や拉致事件、新型肺炎(SARS)の感染拡大、低迷するデフレ不況の先行き不安等々、まさに内憂外患に埋没、一体、人類は今後何を目的に、どこに向かおうとしているのか、ふと考え込んでしまう時があります。
しかし、そんな厳しい不安定な状況にもかかわらず、多くの皆様方からチェルノブイリ医療基金に対し、絶えず暖かい励ましや応援をいただき、心より厚く御礼申しあげます。
 さて前号でも少し触れましたが、本基金のNPO法人設立の申請手続きが、5月12日、正式に受理されました。そして、5月22日、田中知事名にて、今後2カ月間公告される旨の通知を受けたところであります。別掲に経過の概要について報告させていただきましたのでご一読下さいますようお願い申しあげます。
 過日、思わぬことで私のささやかな活動について、NHKのTV番組「プロジェクト X」で放映していただきました。番組制作のため、3月後半、NHKのグループによる現地単独取材を実施してくださり、私の活動に対するベラルーシの人々の腹蔵ないご意見を聴かせていただき、感謝の気持ちで一杯です。なお今号に、山本出ディレクターが“取材報告記”として寄稿してくださいました。またスタジオ収録では、ゲンナジー医師までミンスクより駆けつけてくれ、久しぶりの再会。お互い数々の情報交換もでき、極めて有意義な時間を過ごすことが出来ました。
皆様ご覧頂けましたでしょうか。
番組の内容はやや(かなり?)大ゲサになっており、当事者としては面はゆい限りでした。しかし、私が行ってきた活動内容や思いは正確に伝えられており、安心した次第です。
それにしてもこの番組の反響の大きさ!甲状腺疾患のみならず、私の専門外とする病気にまで及ぶ様々な相談事や講演依頼等々、全国各地からの対応に追われ、正直のところ閉口しています。早く等身大の自分に戻りたいと切実に思う今日この頃です。
私は今夏も仲間とともにベラルーシでの医療支援活動を実施すべく準備を開始しました。
間もなく梅雨のシーズンに入ります。支援者の皆様、くれぐれもご自愛なさってください。

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