Chernobyl Medical Fund Newsletter
 (2)


 活 動 報 告

理事長:宮田 貴美子


 2007
もあとわずかとなりました。いつもチェルノブイリ医療基金をご支援いただき誠にありがとうございます。
 ニューズレター19号が皆様のお手元に届いた頃、7月16日に新潟県中越沖地震が起きました。TV画面に映る刈羽原発のいつまでも消えない火災に、たまらない不安を感じられた方は多かったと思います。あれから4カ月、その間に様々な問題が発覚し、原子力発電所の安全性をますます考えさせられます。
 さて今年度は、昨年ベラルーシ共和国から招聘した医師の指導にあたってくださった、長野県立こども病院新生児科の中村友彦医師、中学生の時にベラルーシを訪問した大学生の小林志保さん、事務局からは千原幹司、中澤啓子の4名が、9月20日から
28日までベラルーシ共和国を訪問する予定でおりましたが、出発間際、中村医師が体調を崩され、今回の訪問を見送ることになりました。
 急な訪問中止をベラルーシの小川さんに連絡したところ、下記のようなメッセージをいただきました。
 小川さんからのメッセージを拝見してほっといたしましたが、それと同時に身の引き締まる思いもいたしました。今回の訪問は中止となったわけですが、次回に向けて新しく計画をしていきたいと思っております。


 

 

 現在、ベラルーシでも人口・出生率が問題視され、産科医・婦人科病院の再編成が本格的に行われている時に、いいタイミングでCMFのプロジェクトが提案されました。このプロジェクトの内容を説明し、双方の力で有効な医療協力が成立すれば、ベラルーシの産婦人科、新生児・周産期医療への大きなプラスになるはずだという説明に対して、いち早く反応したのが外務省でした。それで外務省から保健省へと、このプロジェクトの話が運ばれたわけです。今は、外務省はもちろん、保健省、特に病院関係者の関心が大きいようです。
 しかし、このプロジェクトの中核である中村先生がいらっしゃらないと、CMFにとってこのプロジェクトを進めることは難しい状況にあるのでは、と私は理解しています。
 ベラルーシでは、今回のプロジェクトの話で、CMFを受け入れる基盤ができており、いつでもこの段階から先へ進められる状態が維持されていることを外務省の方と確認しました。同じことを保健省へ伝えてくださるようニコライさんにお願いしました。このような事態になったことに対して、ベラルーシ側も理解してくださっていますので、菅谷さん、基金の皆さんには、こちらのことに関してはご心配なさらないようお願いします。
 ということですので、このプロジェクトの再開が可能となった場合は、いつでも継続できる状態であることをお知らせしておきます。 

小川良子

 

 




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