チェルノブイリ医療基金平成23年度総会

○平成22年度活動報告・23年度活動計画

理事長 千原 幹司

このたびの東日本大震災により被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申しあげますとともに、 犠牲になられた方々とご遺族の皆様に謹んでお悔やみ申しあげます。一日も早い復興を心よりお祈り申しあげます。

また福島第一原発事故による放射能汚染はかなり広範囲となっており、この放射線による健康への影響は長い年月を経てから出るものであり、 汚染された地域の住民の方々の健康被害はもちろんですが、特に放射線の影響を受けやすい子ども達への障害の発生が心配でなりません。

昨年度の事業活動は、菅谷先生による講演会が長野県内及び岡山、高松市の12カ所で行われました。 ベラルーシへの訪問は菅谷先生を含めた3名により7月末に実施、正味3日間の訪問でしたが、保健省や州知事、医師会、 医科大学等、医療行政の要職にある方々との会談や、ミンスク市、ゴメリ市の病院において中村先生の医療講演や、 日本への研修医師招聘のための面接も行うことができました。

3月13日から18日に予定していましたベラルーシ保健省の周産期医療視察団の日本招聘は福島第一原発事故の影響を考えて延期としました。

今年の1月17日からは、招聘したアナスタシア医師が長野県立こども病院の新生児科で研修に入り、7月11日に終了の予定です。

彼女も昨年のオクサナ医師同様、県立こども病院で最新の新生児医療を学び、帰国後は、 ベラルーシ国内でその医療知識や技術を多いに活用するとともに、他の医師や、医学生にも学んだものを伝えていただけるものと信じています。

今年度のベラルーシ訪問は中止します。その理由は、講演を予定していた中村先生が病院の管理職となられ多忙となったこと、 また先生は専門家として福島の放射能の影響が心配される妊産婦や子ども達の支援活動を検討されておられるからです。 菅谷先生におかれても、今年は放射能障害の予防や治療についての講演依頼が多く入ることと思われます。

CMFとしてはまだ具体的には決めておりませんが、お二人の活動を支えることが今年の主な事業活動になるものと考えております。

ベラルーシから日本への研修医師招聘については今年も継続をする予定です。

選考についてはベラルーシの保健省やオクサナ医師、通訳の小川さんの協力を得て、 インターネット上で面接や書類選考をすることも考えております。

 今年度も皆様のご支援、ご協力、よろしくお願いいたします。

○平成22年度収支報告

平成22年4月1日から平成23年3月31日までの収支計算書を支援者の皆様に分かりやすくまとめて掲載いたしました。

平成22年度収支報告


平成22年4月1日から平成23年3月31日まで  (単位:円)
項目金額項目金額
前期繰越金20,000,169
(収入の部)(支出の部)
寄付金1,747,157ニューズレター発行261,816
会費8,000旅費、交通費2,705,310
利息167為替差益227
交際費98,485
駐車料1,200
支払手数料3,465
家賃771,291
保険料94,790
通信費76,703
水道光熱費44,160
会議費69,045
登録諸費用65,420
図書費0
研修費530,000
会費25,600
雑費34,046
東日本大震災義援金1,000,000
合計1,755,324合計5,781,558
次期繰越金15,973,935



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