Chernobyl Medical Fund Newsletter (1)


 支援者の皆々様へ

菅谷 昭

 様、お変わりなくお過ごしでしょうか。
 2004年も、残すところあとわずか。皆々様にとって、今年はどんな1年だったでしょうか。
 平素の本医療基金へのご支援、ご協力に対し、改めて心より感謝申しあげます。
 さて本年は、夏は異常高温とそれに伴う干ばつ、秋は数々の台風や局地的豪雨、加えて新潟県中越地方を襲った震災など、まさに自然災害が、これでもか、これでもかと私たちの生命や生活をおびやかしました。
 「なぜこんなにも」と思われる方々が数多くいらっしゃるのではないかと存じます。ひょっとすると、自然がわれわれ人類に対し牙を向けているのかもしれませんね。
 日々大変お世話になっている地球に、人間たちの思いやりの無さが自然環境の異常や破壊を招き、その結果が、ここ数年にわたる世界的な異常気象や自然災害の増加につながっているのではないでしょうか。各人が、自らの生き方や生活様式に対し、反省と見直しを迫られているのではと思います。

 11月11日、新潟県中越地震の被災者へのお見舞いと、被災現場の視察のため、新潟県庁、長岡市、小千谷市を訪問してきました。
 悲惨な現状を目の当たりにし、大地震の恐怖と危機管理における初期対応の重要性を改めて痛感してまいりました。被災地では、いまだに余震が継続的に発生しているとのことですが、避難されている皆様をはじめ、被災者の方々が、一日も早く安心して毎日を送れますよう願ってやみません。
 私も3月下旬に松本市長に就任して以来、8カ月が経過しました。
 正直なところ、これほど激務だとは思ってもいませんでした。多くの事象が自分にとって新しいことばかり!ゆっくり立ち止まって考える時間が欲しいと、そればかりを願う日々でした。
 お陰様で、ようやく最近になり、ある程度市政の流れや動きがわかってまいりました。私にとりまして、初めての当初予算編成の時期を迎え、自らの公約実現に向けた編成方針を定めていきたいと考えています。
 NPO法人「チェルノブイリ医療基金」の活動は、私のライフワークであり、これからもできる限り続けてまいる所存でありますのでよろしくお願い致します。ただ松本市長になった現在、当然のことですが、今はこの活動に専念するわけにはいきません。従いまして、これまでの支援活動の継続を目的に、理事会の役員変更をさせていただきましたこと、どうかご理解くださいますよう改めてお願い申しあげます。
 は、もし可能であればボランティア休暇を取得し、個人の医療支援活動としてベラルーシに出かけてみたいと考えています。なんとか実現できるよう今から祈っています。
 新年には、私の拙い書が刊行される予定です。そこには“生き方”に関する私の様々な思いが述べられておりますので、もしその気がありましたらご一読ください。
 佳き新年と皆々様のご健康、ご多幸を祈念しつつ。

   

 




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