Chernobyl Medical Fund Newsletter (1)


 支援者の皆々様へ

菅谷 昭

2006年6月の研修医歓迎会の北和田さん(最左)
2006年6月の研修医歓迎会の北和田さん
(最左)
様方におかれましては、その後もお変わりなくお過ごしのことと拝察しております。
日頃より当基金へのお心遣い、そしてご支援ご協力に深く感謝を申しあげます。
 今回は大変悲しいお知らせを報告せねばなりません。
 本チェルノブイリ医療基金の理事長をお務めいただいておりました北和田修介氏が、10月29日に急逝されました。突然の訃報にただ驚くばかりで、言葉もありませんでした。
 北和田理事長は、来年1月に向け、ベラルーシからの臨床研修医師の受け入れ手続きなど、着々と準備を進めておられた最中であり、彼自身も非常に楽しみにしていたと、通夜の席で、奥様からお聞き致しました。
 残念の極みであります。
 あらためて心よりご冥福をお祈り申しあげます。


なお過日、奥様より葬儀へのお礼状を頂戴致しました。大変失礼とは存じますが、その一部を掲載させていただきますことをお許しください。


主人にとりまして、チェルノブイリ支援活動で、先生のお手伝いをさせていただくことは、人生を豊かなものにするだけでなく、誇りでもありました。ことに退職後は、生き生きと、楽しそうに取り組んでおりましただけに、残念でなりません。本人もまだまだお手伝いさせていただけると思っていたのではないでしょうか。  先生からお声をかけていただきましたことで、北和田の人生ばかりか、私の人生も大きく広がりました。わくわくする出来事や出会いの数々は、私達の人生のハイライトであると感じております。 こんなすてきな人生を、そして思い出を私共にお与え下さいましたこと、深く感謝申しあげます。

が流れ、どんなに世代が変わろうとも、人類の歴史の上で、チェルノブイリ原子力発電所の事故があったことは、決して消え去るものではありません。また、私たちがたとえささやかな力であっても、その事故の医療支援にかかわった事実は、何らかの形で残っていくものと信じています。
 今、北和田理事長の死を悼みつつ、そんな思いにとらわれている日々であります。
 今年一年、大変お世話になりました。本当にありがとうございました。



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