2026.03.02

動画シリーズ「治療薬ハンドブックでわかる!新薬解説」公開!

動画シリーズ「治療薬ハンドブックでわかる!新薬解説」公開!

 昨年に引き続き、SNSで生理学や薬理学をわかりやすく発信している薬剤師ロクガツさんと「治療薬ハンドブック」のコラボレーションが実現しました。2025年版で好評を博した、キャラクター「たーぼー」による薬理解説シリーズが、今年はさらにパワーアップ。最新の「2025年発売の新薬解説」をテーマに展開されます。
 制作の裏側や、新薬情報を短時間でキャッチアップする極意について、ロクガツさんにお話を伺いました。

薬剤師ロクガツさん特別インタビュー:
動画は「地図」、ハンドブックは「コンパス」
——情報の荒波を乗りこなす極意


――2年連続でのコラボレーションとなりますが、依頼を受けた際のお気持ちはいかがでしたか?


 率直に言うと、まずは「また一緒にできるのが嬉しい!」が一番でした。昨年のシリーズは、正直「私でいいのだろうか?」という不安のほうが大きく、運がたまたまあったような気持ちもありました。だからこそ2年目は、「また運が巡ってきた。ならば楽しまなければ!」という前向きな気持ちで取り組んでいます。

今年はたーぼーが新薬について解説してくれます!

―この1年で、発信活動や考え方に変化はありましたか?


 一番変わったのは、フォロワーさんとのやり取りを通して、「どこでつまずきやすいか」がより具体的に見えるようになったことです。医療職の方は知識量がすごい分、逆に「わからないところがわからない状態」になりやすいですよね。コメントやDMで「この言い方だと誤解する」「この一言が欲しかった」といった反応が積み重なって、解説の作り方がより現場目線に寄り添えてきたのでは、と感じています。

―今回「2025年発売の新薬」という新しいテーマを扱ううえで、意識したことはありますか?


 基礎の総説と違って、新薬は情報の厚みがある一方で、全部入れると絶対に散らかってしまいます。なので今回は、解説の軸を「結局この薬って何が新しくて何に気をつければいい?」に置きました。具体的には、「既存薬との違い」「適応・使いどころ」「重大な注意点」の3点を中心に進めていくと決めて作っています。これまでの薬剤と比べ何が変わったか、どの患者さんで出番となるか、禁忌・相互作用・重大な副作用などの注意点は何か、といったことですね。

―特に「既存薬との違い」については、動画の最後でも詳しく解説されていますね。


 はい、そこは特に重視している点です。昨今の薬不足の影響もあり、現場の薬剤師が代替薬を提案する機会は増えていますよね。新薬と既存薬を比較することは、既存薬の使い分けをもう一度おさらいする機会にもなり、結果として患者さんのためになります。そのお手伝いができれば…という思いから、新薬解説の最後には、現場でメインに使われる薬剤との比較も解説しています。

動画の最後では既存薬との比較もしっかり解説

―動画は5分前後と非常にコンパクトですが、情報の取捨選択はどうされていますか?


 基準は「イラストに特化すること」です。重大な副作用や用量の詳細などは治療薬ハンドブックで確認できますし、極端に言えば、そこをたーぼーが全部説明する必要はないとも思っています。一方で、新薬の新しい機序など、文字だけではイメージしにくい部分はまだまだあります。だからこそ、イラストで視覚的に補うことに特化し、「詳細は治療薬ハンドブックで確認できる」という導線を作るようにしています。

―日々増え続ける新薬情報を、ロクガツさんはどうキャッチアップして落とし込んでいますか?


 私は、いきなり全部覚えようとせず、最初に「地図」を作るようにしています。まず「この薬は何の仲間?」を押さえて作用機序とポジションを把握し、次に「既存薬と何が違う?」を比較し、最後に「安全性」を固める。この順で整理すると、情報の迷子になりにくいですよ。

―若手薬剤師や学生さんへ、情報収集のアドバイスをお願いします。


 おすすめは、完璧を目指さない情報収集です。新薬は更新され続けるので、最初から全部を100点にしようとすると、どうしてもしんどくなります。コツは、「添付文書+治療薬ハンドブック等により信頼できる情報を固定する」「1分で説明できる要点を作る」「わからない部分は付箋にして後で回収する」の3つです。

―動画を視聴した後に、どのようにハンドブックを活用してほしいですか?


 私は、動画は「地図」、治療薬ハンドブックは「コンパス」だと思っています。 薬のプロフェッショナルだからこそ、迷ったときに迅速で正確な道標が必要になりますよね。例えば通勤電車の中で、ふと「あの処方って…」と気になったら、アプリでさっと開いて疑問点を解消する。そんな使い方が理想的です。今回から「腎機能別薬剤投与量POCKET BOOK」の内容も反映されたので、疑義照会の場面でも、より具体的な提案の「相棒」になってくれるはずです。

―最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします。


 新薬の情報は、追いかけるだけでも本当に大変です。今回の動画は、忙しい皆さんが「最低限ここだけ押さえれば安全に使える」というラインを短時間でつかめるように作っています。スキマ時間に動画で全体像をつかみ、必要なときに治療薬ハンドブックで根拠を確認する。この使い方で、無理なく“更新に強い状態”を作ってもらえたら嬉しいです。 現場で迷う時間を一緒に減らしていきましょう。たーぼーも応援してるよ!

 最新の「治療薬ハンドブックでわかる!新薬解説」は、アプリ内の「P+(ピータス)」ウェブセミナーボタンから順次公開。たーぼーのわかりやすいイラスト解説で、2025年発売の注目薬をマスターしましょう!

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2026年版は「腎機能別薬剤投与量POCKET BOOK」の情報の一部を掲載するほか、アプリでは薬剤詳細画面に「同規格」タブを追加するなど、さらに充実の内容に。また、治療薬ハンドブック付録の無料アプリは、書籍と同じ情報をいつでも・どこでも見られます。

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