薬剤師も知っておきたいお金のコト|給与明細に増えた「子ども・子育て支援金」ってなに?

みなさんこんにちは。書籍『知らないと絶対損する 薬剤師のためのお金(マネー)の強化書』、愛称「薬マネ」の編集を担当したOです。
2023(令和5)年12月22日に閣議決定された「こども未来戦略」。そのなかの「加速化プラン」の実行のために2024(令和6)年6月12日に「子ども・子育て支援法等の一部を改正する法律」が公布され、2026(令和8)年度から医療保険料に上乗せする形で「子ども・子育て支援金」の徴収が始まりました。
給与明細に新たな控除項目が増え、「これって何?」「結局いくら負担するの?」と戸惑った薬剤師も少なくないと思います。制度の概要や徴収の仕組みについて、「薬マネ」著者のKeyさんにお話をうかがいました。






金額は一律ではなく、その人の「標準報酬月額」または「標準賞与額」に応じて決まります。
2026年度の支援金率は0.23%とされており、会社員の場合は労使折半となるため、本人負担はおおむね0.115%程度と考えられます。
たとえば標準報酬月額30万円なら、
30万円 × 0.115% = 約345円/月
くらいのイメージです。
政府試算によると、被用者保険(協会けんぽ・健保組合・共済組合)の2026(令和8)年度の年収別支援金額は以下のとおりです。


支援金は今後も増えるのでしょうか。



さきほどと同様に標準報酬月額30万円なら、
30万円 × 0.2% = 約600円/月
くらいのイメージです。





• 医療・介護分野の歳出改革
• 賃上げ
• 社会保険負担軽減
などで、別の社会保険料上昇を抑えるので、トータルの社会保険負担全体では増加を抑える、という考え方ですね。

• 昇給しても手取りが増えにくい
• 奨学金返済がある
• 子育て費用が重い
といったことに加え、「また控除が増えるの!?」という実感をもたれる方も少なくないかもしれませんね。
また、子育て世代でない人は恩恵を感じにくいですし、現役世代の負担が増え続けているという感覚もあります。

また、この制度は独身者だけに課されるものではなく、医療保険加入者全体が対象です。子育て世代でない人にとっても自身が高齢者になったときに、支援した子どもが現役世代となり支えてもらうことになります。


政府試算では、支援金負担の0歳~18歳の19年間単純合計は約10万円なのに対し、ケースによりますが、児童手当拡充などを含めると、「子ども1人当たり約146万円の給付拡充」となり、現行制度ベースの平均的な児童手当額約206 万円とあわせると、合計約352万円、となります。


具体的には、
• 児童手当の拡充
• 妊婦のための支援給付
• 育休手取り10割(出生後休業支援給付)
• 時短勤務給付(育児時短就業給付)
• こども誰でも通園制度
などですね。まとめると以下のとおりです。




「薬マネ」では関連する以下の項目について、わかりやすく解説していますので、ぜひご一読ください。
- SECTION 025 サラリーマンなら全員が加入する社会保険は4種類
- SECTION 026 社会保険は標準報酬月額によって決定する
- SECTION 030 節税4 社会保険料控除 支払った社会保険料が全額控除される
- SECTION 148 出産にかかる費用は70万円! 関連する制度の全体像
- SECTION 149 出産前後における公的補助と産休・育休制度
- SECTION 150 産休・育休中は社会保険料が免除
- SECTION 151 児童手当とその他の子育てに関連する制度

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メディカルタックスを立ち上げ、サイト運営・記事執筆を中心に行っている。1986年生まれ。大阪薬科大学(現 大阪医科薬科大学)大学院卒。薬剤師、FP2級、基本情報技術者、簿記2級。現在は製薬企業に勤めながら、副業で個人事業主として株式会社PASSMEDのサイト運営・SEO対策・記事執筆・監修、メディカルライター業に取り組んでいる。著書に『知らないと絶対損する 薬剤師のためのお金(マネー)の強化書』(じほう)、『薬剤師になったら最初に読みたい 大学で教えてくれなかったお金の本』(じほう)、共著『新薬情報オフライン』(金芳堂)。
