100の知識でレベルアップ
CONTENTS
1 この便秘薬って,飲んでからどのくらいで効果出る?
2 リンゼス・グーフィス・アミティーザの比較 ――ポイントは用法
3 プルゼニド錠1 錠はアローゼン顆粒何グラム相当?
4 下剤を自己調節してもいいかと聞かれたら?
5 ピコスルファート内用液2 本まるごと飲む!?
6 必ず水に溶かして使う薬を溶かさなかったら?
7 整腸剤×抗菌薬 これって併用しても大丈夫?
8 “あえて” 抗菌薬を重複させる理由
9 アジスロマイシン1回4錠の謎
10 ピロリ菌の一次/二次除菌の注意点は?
11 アメナリーフは“食後× 72時間以内” がカギ
12 アムロジピン服用中,グレープフルーツジュースは飲んじゃダメ?
13 利尿薬はカリウム以外にも注意
14 薬の規格から疾患を推測しよう
15 インスリン製剤1本で何日分に相当する?(前編)
16 インスリン製剤1本で何日分に相当する?(後編)
17 質問されたときに固まってしまいがちなインスリン製剤の疑問4選
18 シックデイに関して気をつけることは?
19 低血糖時にブドウ糖が手元にないときの対処法
20 初回からジャディアンス錠が処方された意図は?
21 「この患者さん,腎機能に気をつけなきゃ」と感じるポイント
22 腎機能低下しているけれど,そのままの量で大丈夫?
23 ARBで腎機能が低下する?
24 便秘になりやすいのはどっちのカリウム吸着剤?
25 カリウムがたくさん入っている食べ物,即答できる?
26 高尿酸血症患者が気をつけるべき食品は?
27 「この睡眠薬は “強い” の?」って聞かれました
28 オレキシン受容体拮抗薬って,どこが違う?
29 見落としがちな高齢者の睡眠薬の用量
30 食後に服用すると効果が低下する睡眠薬がある?
31 処方日数に制限がある薬たち
32 登録(流通管理・適正プログラムなど)が必要な薬
33 中枢移行性がカギとなるドパミンD2受容体遮断薬
34 解熱鎮痛薬,飲んでから何分で効果が出る?
35 解熱鎮痛薬の頓服は何時間あけたほうがよいと指導すべき?
36 トリプタンを服用するタイミング
37 ワーファリンとDOAC,それぞれのメリット・デメリット
38 DOACにはそれぞれどんな特徴がある?
39 DAPTの期間と併用薬の考え方
40 抜歯でアスピリンは休薬する?
41 ビスホスホネート製剤のうっかり見落としがちなポイント
42 「抜歯=ビスホスホネート薬を休薬」は思い込み?
43 骨粗鬆症の治療は骨密度を上げるため?
44 「H2ブロッカー=胃薬」ではない!?
45 適応外処方ってなに?(前編
46 適応外処方ってなに?(後編
47 抗がん剤治療中に出される謎の処方
48 副作用対策としてのビタミン剤
49 よく使われる強オピオイドの特徴は?
50 ステロイド内服薬の比較と使い分け
51 ステロイドの副作用対策の薬たち
52 ステロイド外用薬の比較と使い分け
53 吸入デバイスって何が違う?
54 点眼薬は1本あたり何日分に相当する?
55 ソフトコンタクトレンズ装用時に気をつける目薬たち
56 どちらの目薬からさすのが正解?
57 小児の抗ヒスタミン薬は対象年齢をチェック!
58 どう答える!? 保護者からの質問集
59 “マズい” 粉薬と食品の組み合わせ
60 どっちの坐剤を先に入れる?
61 授乳婦の薬物治療の参考書
62 ドンペリドンは妊婦に禁忌?
63 この貼り薬は切って使える?
64 貼付剤が剥がれたときは,どうする?
65 漢方薬はジワジワと効くもの?
66 「漢方薬って副作用ないよね?」って聞かれたとき
67 ゴーストピルの説明が必要な薬
68 隠れ◯◯製剤に要注意!
69 OD錠なのに粉砕できない薬
70 デパケンR錠は一包化できるけど,セレニカR錠はできない!?
71 一包化・粉砕が不明のときの対応
72 禁煙補助薬の特徴と保険給付上の注意について
73 乳糖が入っている薬×牛乳アレルギーの患者さん
74 うっかり! 抗コリン作用に要注意
75 作用が反対の薬を併用する理由
76 鉄欠乏性貧血治療薬の特徴と使い分け
77 尿や便が着色する薬たち
78 代表的な配合剤の一般名と商品名を結びつけよう
79 商品名についているアルファベットの意味は?
80 覚えておきたい略号
81 亜鉛華軟膏と亜鉛華単軟膏の違いは?
82 エリスロシン錠の後発品はエリスロマイシン?
83 ヘパリン類似物質の乳剤性・水性って?
84 変更調剤の間違えやすいポイント
85 同じ成分でも適応が異なる医薬品
86 この薬,顆粒→錠剤に変更しても大丈夫?
87 添付文書の思わぬ落とし穴
88 食事と服用タイミングに注意が必要な薬
89 男女で用量が異なる薬がある!?
90 「適宜」増減ってどれくらい?
91 漸増って何のため?
92 ベテランの人しか知らない薬!?
93 医薬品の経過措置ってなに?
94 PMDAの活用法
95 後発品は先発品より必ず安い?
96 先輩が疑義照会で気をつけていること
97 四季によって変わる! 定番の指導内容
98 かかりつけ薬剤師になるための土台作りと,提案のチャンス(前編)
99 かかりつけ薬剤師になるための土台作りと,提案のチャンス(後編)
100 Xを利用して薬局業務に役立てよう!
はじめに
「ん? この場合ってどうすれば…。」
薬剤師国家試験を終え,薬剤師として働き始めてから,私は何度もそんな場面に出会いました。
大学では習わないけれど,臨床の現場では当たり前のように共有されていることが,想像以上に多い。しかも,その疑問を新人の目線で整理した教科書のような一冊は,意外にも見当たりませんでした。
もし,新人ならではの疑問を一つひとつ解決できる本があったなら。業務に慣れるまでの時間を短縮できるだけでなく,現場の力になれるスピードも上がる。結果として,患者さんの適切な薬物治療を支える場面を,もっと早く増やせるのではないか。
そう考え,本書の執筆を決意しました。
本書に収録した100のテーマは,主にX(旧Twitter)とInstagramで募集した,現場で働く方々の“生の声”をもとにしています。実際に困ったことや迷ったこと,つまずいたこと。そして,そのとき本当に知りたかった前提知識や判断のポイント。それらを,エビデンスに基づく正解とともに,現場で再現できる形へと整理しました。
本書が目指したのは「学生と新人薬剤師の架け橋」となることです。
正解を並べただけの教科書ではありません。確かな根拠を示しながら,それらを使える知識へと変換するための,いわば新人薬剤師のための強化書です。
1年目の薬局業務は,例えるなら武器も防具もないままダンジョンに足を踏み入れるようなものかもしれません。
この一冊が,あなたにとっての最初の装備となり,不安や迷いを減らし,確かな一歩を踏み出すための支えとなることを心から願っています。
本書の制作にあたり,SNSを通じて貴重なご意見を寄せてくださった多くの薬剤師の皆さまに,心より感謝申し上げます。皆さまの率直な声があったからこそ,本書は机上の理論ではなく,現場で使える一冊として形にすることができました。
また,本書の企画から刊行まで丁寧にご指導くださった株式会社じほうの阿部直洋様に,深く御礼申し上げます。本書が一貫した方向性を持ち,読者に届く形となったのは,阿部様の支えがあってこそです。
制作に関わってくださったすべての皆さまに,改めて感謝申し上げます。
そして,これから薬剤師として歩み始める皆さんへ。
本書が,迷ったときに立ち返れる一冊となることを願っています。
2026年3月
アオシ&メジェド
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