じほう編集部の好評書紹介】『妊娠・授乳と薬のガイドブック第2版』の読みどころ(後編)

こんにちは。「よくある不安や疑問に応える 妊娠・授乳と薬のガイドブック第2版」編集担当のIです。
前編では本書の「妊婦編」を取り上げ、見どころや改訂時の工夫などをご紹介しました。今回は、「授乳婦編」をご紹介します。
<< 前編はこちら >>

よくある不安や疑問に応える
妊娠・授乳と薬のガイドブック 第2版
定価3,520円(本体3,200円+税10%)
大好評を博した『妊娠・授乳と薬のガイドブック』を最新のエビデンスに基づき6年ぶりに改訂!
妊娠中・授乳中の患者に対し、薬剤師が服薬の可否を適切に理解し、必要な薬物治療と妊娠・授乳とを安全に両立できるようサポートすることは欠かせません。本書では、頻用薬をケーススタディ形式で取り上げ、服薬の可否判断の考え方や根拠、現場でのアドバイス例をわかりやすく示しました。さらに、妊娠・授乳の基礎知識や、適切な情報の調べ方・評価の仕方についても丁寧に解説。服薬指導時や知識のアップデート、これから学ぼうとする方の最初のテキストとしてもお勧めです。
見どころ①:授乳婦からの相談事例をベースにした解説
「授乳婦編」の解説もやはり相談事例がベース。「動物実験では母乳に移行するという情報を見たけれど…」、「薬を飲んだ後、時間を空けて授乳したほうがよいか?」など、授乳婦が抱きがちな不安や疑問への対応を考えていきます。

さまざまな研究報告のほか、各種パラメータを踏まえて、母親が服用した薬剤が乳児に与える影響を検討し…

最後に、「今回のケースでのアドバイス例」を掲載。不安を抱く授乳婦に対し、薬の安全性やリスクを誤解なく伝えるポイントがよくわかります。

見どころ②: M/P比やRIDなど必要な情報を一覧できる「表」
「授乳婦編」でも、薬の安全性を評価する際に必要な情報をまとめた「表」が役に立ちます。妊娠・授乳サポート薬剤師が応需した相談のうち、授乳婦からの相談が特に多かった薬剤(原則としてトップ3)について、M/P比やRID(乳児相対摂取量)など各種パラメータを掲載。本文でもそれぞれ詳しく解説しました。
表内では、添付文書の記載や、主要な海外文献〔LactMed、MMM21st(Hale's Medications&Mothers' Milk2025-2026)〕、国内文献における最新の評価も引用。複数の文献を参照・比較しながら目の前の患者さんへの対応を検討できます。

第2版では、第1版に掲載していた各文献の評価情報をアップデート。さらに、『授乳婦と薬 第2版』(東京都病院薬剤師会 編、じほう、2023年刊)の評価も追加掲載しました。
見どころ③:現場の医師の考え方が垣間見える「Dr.の視点」
「妊婦編」と同様に、第1版では一部の薬効のみに掲載していた「Dr.の視点」を、第2版では全項目(全薬効)に掲載しました。薬の選択や不調を訴える授乳婦のサポートに対する医師の考え方を垣間見ることができ、薬局での患者指導にも活かせます。

ここまで、「授乳婦編」のメインの章である第5章をご紹介してまいりました。
最後に、その他の見どころとして、妊婦・授乳婦それぞれの相談を想定した「Q&A集」をご紹介いたします!
本書のその他の見どころ:妊婦・授乳婦からの相談応需を想定した「Q&A集」
さまざまな薬剤に関する妊婦・授乳婦からの相談を取り上げ、投与可否やその根拠を解説しました。「妊婦編」・「授乳婦編」ともに、第1版から記載を一新。医療用医薬品のほか、OTC医薬品やサプリメントなども含めて、現場でよく聞かれる相談や質問を想定し、実践的なアドバイス例をご紹介しています。

まとめ
以上、2回に分けて『妊娠・授乳と薬のガイドブック 第2版』の見どころをご紹介いたしました。
情報盛りだくさんながらコンパクトな一冊ですので、これから力を入れて勉強しようという方、現場に出たばかりで妊婦・授乳婦への対応に自信がない方、現場でさっと使える本をお探しの方にはこの一冊がおすすめです。新たな情報を盛り込んだ第2版は、第1版をお持ちの方にもお役立ていただけると思います。
興味をもってくださった方はぜひ、こちらより立ち読みをしてみていただければ幸いです!