柴田 ゆうか先生(日本大学薬学部)
本書は,「周術期の安全な薬剤管理を考える会」(岡山県西部地区)の地域連携の取り組みから生まれた素晴らしい成果物であり,非常に実用性の高い一冊である。術前休薬は,術中・術後の安全確保の観点から,急性期病院において極めて重要なプロセスであるが,その判断には出血・血栓リスクなどへの高度な対応が求められ,施設内で統一見解を得ることも容易ではない。さらに,外来時点での対応が必要であり,地域のかかりつけ医や薬局との情報共有の重要性が高い一方で,その標準化や運用には大きな課題が伴う。
本書は,そうした現実的な困難に対して,地域の医療機関同士で共通運用を模索した取り組みのなかから実用性と安全性を両立させた知見を集約した,極めて実践的な内容となっている。新薬の登場やガイドラインの改訂により術前休薬を考慮すべき対象薬剤が拡大し続けるなかで,本書は最新情報を反映し,ガイドラインにも準拠しながら,代表的薬剤の休薬期間や確認ポイントを簡潔に整理している。
術式別のチェックポイントや,インシデント事例・Good Job事例なども豊富に収載されており,現場目線の情報が詰まっている。まさに,“欲しい答えが2秒でわかる”クイックリファレンス。周術期医療に関わるすべての職種に,自信をもって推奨できる一冊である。
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