商品選びの超決定版

OTC薬ポケットマニュアル

¥3,630

●よくみる250品以上の商品写真をフルカラーで掲載!
●来局者の背景から"選んではいけない商品"を見分けるテクニックが満載!
●現場でサッと確認できる"お役立ち情報一覧"が充実!


本書は、薬剤師や登録販売者が適切なOTC医薬品を効率よく選べるよう、薬剤と商品選びのエッセンスをギュギュッとまとめた1冊です。
第1章では、薬効群ごとに、症状や患者背景に応じた薬剤選びのポイント、受診勧奨の目安などをコンパクトに整理。また、250品以上の商品を写真付きで解説し、それぞれの特徴や使い分けのコツをわかりやすく紹介しています。第2章では、妊婦・授乳中に使用できない商品や、乗り物の運転が不可となる商品など、現場で「これだけは押さえておきたい」という情報を一覧形式で掲載。ポケットサイズでサッと確認でき、「選んではいけない商品」の見極めにも役立ちます。知識の引き出しを増やし、症状に合わせたイチ押し商品を選びたい方におすすめです。

編著
鈴木 伸悟/著
発行日
2025年7月
判型
B6変型判
ページ数
352頁
商品コード
56563
ISBN
9784840756563
カテゴリ
目次

第1章 OTC医薬品の選び方

1 解熱鎮痛薬

2 総合感冒薬

3 鼻炎薬

4 鎮咳去痰薬

5 催眠鎮静薬

6 鎮うん薬

7 胃腸薬

8 便秘薬

9 止瀉薬・整腸薬

10 滋養強壮保健薬・ビタミン剤

11 痔疾用薬

12 女性用薬(婦人薬,その他の女性用薬)

13 外用鎮痛消炎薬

14 湿疹・虫刺され・化膿性疾患用薬

15 水虫・たむし用薬

16 保湿剤

17 ニキビ治療薬

18 発毛促進薬

19 点眼薬

20 口腔咽頭薬(含嗽薬,トローチ剤など)

21 口内炎用薬

22 禁煙補助薬

23 漢方薬

24 虫よけ剤

25 検査薬

26 その他(眠気防止薬,抗ウイルス薬,強心薬他)

 

第2章 お役立ち情報一覧

1 現場で役立つ! ケース別OTC主要商品リスト

2 服薬指導で役立つ! その他の成分&商品リスト

3 OTC医薬品&医療用医薬品 添付文書の比較リスト

4 OTC医薬品48薬効群の主要商品リスト

5 パパッと選べる! シリーズ別OTC主要商品比較リスト

 

索引

序文

はじめに

 

 OTC医薬品を適切に販売するうえで重要なことは,①症状に合った商品を選ぶこと,②選んではいけない商品(禁忌に該当するなど)を選ばないようにすること,③場合によっては医療機関に受診を勧めること――の3点だと筆者は考えています。量販店などで商品棚からセルフで購入されることが多くなっているOTC医薬品ですが,一般の人が自身で適切な商品を選ぶことは簡単ではないため,薬剤師や医薬品登録販売者がしっかりと来局者の相談に乗り,一緒にOTC医薬品を選ぶことが大切だと考えています。

 しかしながら,OTC医薬品を取り扱うドラッグストアや薬局における現在の環境は,薬剤師や医薬品登録販売者にとって決して甘くはありません。ドラッグストアでは,OTC医薬品のみならず化粧品,雑貨,食品など幅広い商品を管理しており,レジ対応,発注,品出しなどの業務に常に追われています。また,多くの薬局では,処方せん調剤や在宅医療などの業務がメインとなっています。筆者もドラッグストアではレジに並ぶお客様を気にしながら対応をし,薬局では処方せん調剤の合間の少ない時間にOTC医薬品の対応を経験してきました。このように多くの現場において薬剤師や医薬品登録販売者は,限られた時間のなかで的確な質問をし,受診勧奨をしたり,適切な商品選びをしたりすることが求められています。

 そこで本書は,OTC医薬品の適切かつ効率的な商品選びに特化し,ドラッグストアでの売れ筋商品をメインに,押さえるべき特徴的な商品など,約260品目を商品パッケージの写真付きで解説しています。筆者は,商品知識を習得するうえで,商品パッケージも重要だと考えており,今回は40社を超える製薬メーカー様より商品写真をご提供いただき,本書を完成させることができました。OTC医薬品を選ぶ流れはもちろん,どの商品が一番よいか,効くか,違いは何かといった現場でよくある質問には,診療ガイドラインや文献なども活用し,より説得力のある説明ができるように解説しました。また,妊娠中・授乳中や高血圧患者に禁忌の商品や,「アリナミンⓇ」「イブⓇ」「パブロン」といった有名シリーズの商品比較なども一覧にまとめました。現場でOTC医薬品を販売する筆者だからこそできる,重要なポイントだけを押さえた実践的な選び方は,類書にないわかりやすさとなっていると自負しています。

 最後になりますが,セルフメディケーションの推進において,薬剤師や医薬品登録販売者がセルフケアのアドバイザーとして社会に強く求められる存在となる一助に本書がなることを願っております。本書の執筆に協力してくださった皆様,所属先であるガーデン薬局の皆様,編集を担当してくださった株式会社じほうコンテンツ編集局の齊藤絵梨様に深謝いたします。

 

2025年5月吉日

鈴木 伸悟