ゆる~く覚える配合変化

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理論とゴロ合わせで

ゆる~く覚える配合変化

商品コード 54576
編著 相澤 学/著
判型 四六判
発行日 2022年9月
ページ 252頁
定価 ¥3,190(税込)
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内容

●日常にある配合変化の問題を理論で整理し、ゴロ合わせで覚えよう!
 
処方されている薬剤の配合変化をすべてチェックしながら業務を行っていますか? おそらく現実的には困難ではないかと思います。本書では、無限の組み合わせのある配合変化をあらかじめ予想したり避けられるよう、そのメカニズムを化学が苦手な人でもわかるようにできるだけわかりやすく解説しました。また、掲載されている薬剤が印象に残れば、取り扱うときにチェック機能が働きます。その際に、本書の最大の特徴である“ゴロ合わせ”が活用できます。

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目次

 第1話 諦めないで配合変化

配合変化やルート管理がなぜ必要?
配合変化の組み合わせは覚えきれない
一番多い原因はpHの移動
今回の雑談 仮面ライダーは風力発電
 
第2話 pH変動スケールの読み方
配合変化は予測できる
実際に配合変化を予測してみよう
今回の雑談 pHとリトマス試験紙
 
第3話 希釈効果〜ドルミカム®
配合変化を回避する「希釈効果」
今回の雑談 アナフィラキシーには「オッサン筋注」
 
第4話 酸性注射剤〜カテコラミン系薬剤
カテコラミン系薬剤の酸化的重合反応
今回の雑談 アドレナリン? エピネフリン?
 
第5話 滴定酸度 〜オメプラール®、タケプロン®
緩衝性の指標「滴定酸度」
今回の雑談 滴定酸度
 
第6話 アルカリ性注射剤〜ネオフィリン®
配合変化のいろいろな要因
今回の雑談 チョコレートのテオブロミン
 
第7話 中性注射剤〜ソル・コーテフ®、ソル・メドロール®、プレドニン®
中性でも油断は禁物
今回の雑談 温泉は酸性? アルカリ性?
 
第8話 希釈に注意〜ホリゾン®、フェノバール®、アレビアチン®
希釈で配合変化を起こす場合もある
今回の雑談 ポリフェノール
 
第9話 イオンによる沈殿反応〜カルシウム製剤とビーフリード®輸液
リン酸イオンによる沈殿
今回の雑談 ビーフリード®輸液500mL+塩化Ca補正液のアクシデント事例
 
第10話 カルシウム含有輸液
引き続きカルシウムのお話
その他のカルシウム含有輸液と配合変化がある薬剤
今回の雑談 カルビーのポテトチップス
 
第11話 生食溶解に注意〜ファンギゾン®、アムビゾーム®
生理食塩液でミセル崩壊、リポソームの分散性低下
今回の雑談 森鷗外の医療過誤?
 
第12話 注射用水で溶解〜ハンプ®、他
生理食塩液で塩析
今回の雑談 亜硫酸塩が潜んでいる
 
第13話 亜硫酸塩含有製剤
亜硫酸塩で加水分解
今回の雑談 うま味とは
 
第14話 配合変化が多い薬剤〜フサン®、エフオーワイ®
塩交換で沈殿
今回の雑談 ガベキサートメシル酸塩の血管外漏出
 
第15話 ニューキノロン系抗菌薬〜パシル®、ラスビック®、クラビット®、シプロキサン®
ヘパリンロックでも注意
今回の雑談 FUNを侮ってはいけない
 
第16話 先発品と後発品で異なる配合変化〜アンカロン®
pH、配合変化の違い
今回の雑談 鬱の字を書けますか?
 
第17話 Clイオンで安定化、不安定化〜シスプラチン、オキサリプラチン
生理食塩液のClイオン
今回の雑談 シスプラチンは偶然の発見
 
 
第18話 光に気をつける薬剤
遮光が必要
今回の雑談 光に目もくらみBlinded by the Light
 
第19話 医療器具との配合変化
ルート管理
今回の雑談 恐怖のルート87
 
第20話 輸液フィルターとの配合変化
輸液フィルターの有用性
今回の雑談 2020年の挑戦
 
第21話 双方の薬剤の情報の確認が必要 〜ヘパリン
ヘパリンと配合不可の薬剤
今回の雑談 ブラック・ジャックが使用した薬剤
 
第22話 鉄剤の配合変化〜フェジン®、フェインジェクト®、モノヴァー®
鉄剤の希釈
今回の雑談 天は二物を与える
 
第23話 投与規定の注意〜カリウム
カリウムの急速静注防止
今回の雑談 カリウム急速静注事例
 
第24話 添付文書どおりで良いの?〜脂肪乳剤
脂肪乳剤の注意点
今回の雑談 ショッカーの低栄養怪人
 
第25話 メイラード反応〜糖電解質・アミノ酸含有輸液
メイラード反応
今回の雑談 さまざまな現象の名前
 
第26話 簡易懸濁法の配合変化〜酸化マグネシウム
内服薬でも配合変化
今回の雑談 一石を投じてみました
 
第27話 一包化の配合変化〜オルメサルタン メドキソミル、マドパー®
いよいよ最終話
今回の雑談 ドラえもんの提供薬剤
 
付録1 配合変化に注意する薬剤とゴロ合わせ一覧
付録2 配合変化に注意する薬剤一覧
付録3 配合変化の生じやすい注射剤と各種輸液の配合性
付録4 主な薬剤の配合直後変化表

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序文

はじめに
本書を手にしていただき、ありがとうございます。
さて皆さんは、処方されている薬剤の配合変化をすべてチェックしながら業務を行っていますか? おそらく現実的には困難ではないかと思います。そこで本書では、無限の組み合わせのある配合変化を予想したり避けられるように、そのメカニズムを化学が苦手な人でもわかるようにできるだけわかりやすく解説しました。また、掲載されている薬剤が印象に残れば、取り扱うときにチェック機能が働き、本書の最大の特徴である“ゴロ合わせ”を活用できると思います。
 
本書のコンセプトもご紹介したいと思います。
•テレビ番組のような楽しさを意識して執筆しました。そこで各項目を第〇話の形式にしていますし、次回の予告も入れています。
•読み方は、気になる項目を選んで読んでも良いですし、各話が微妙につながっていますので、第1話から順番に読んでも良いです。まさに、ハイブリットな読み方ができると思います。
•通勤の際に読みやすいようなサイズ感と読みやすさを心掛けました。通勤時に堅苦しい本を読むのは疲れてしまうことがあります。そこで疲れを癒す、あるいはトリビア的な知識を得られれば何かの機会に話題にできるのではと思い、「今回の雑談」というコラム欄を設けました。あまりにも砕けた内容だとお叱りを受けるかも知れませんが、回によってはインシデント事例など心に刺さる内容もあります。その「今回の雑談」は、私の中身が子どものままなので児童書を参考にしている箇所がかなりあります。そのことも読みやすくなっている要因になっています。
•第1〜20話までは月刊薬事での連載を加筆修正しました。また、第21〜27話をスピンオフバージョンとして新たに書き下ろしました。月刊薬事での連載をすべて読んでいても本書を手に取る価値があります。
•付録として、じほうの書籍から厳選した配合変化のデータも掲載しています。
 
ただし、注意していただきたいことは、本書にすべての配合変化を掲載しているわけではありません。掲載されていない配合変化は山ほどあります。また、掲載されている配合変化も条件によっては起こらない可能性もあります。よって、本書は決して配合変化のバイブルではありません。あくまでも参考程度で活用してください。ちなみに、ストライパーというヘビーメタルバンドはステージから聖書(バイブル)をばら撒きます。なんでこんなことを書いたかといいますと、私自身がメタル魔宮から抜け出せずにいるからです。
そんなこんなで、ゆる〜い内容で配合変化の“ゴロ合わせ”を覚えていただき、皆様の業務に活かしていただければ著者冥利に尽きると思います。
 
最後に、牛田充彦様をはじめ“じほう”の皆様、イラストレーターの沼田健様はじめ本書の作成に多大なご尽力をいただいた皆様に感謝を申し上げます。
 
2022年9月
公立学校共済組合関東中央病院 薬剤部長
相澤 学

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