【特集】基本とコツを押さえた イマドキの緩和ケア
企画: 金子 健(慶應義塾大学病院薬剤部/緩和ケアセンター)
この15年あまりで、緩和医療を取り巻く環境は大きく変化しました。いま、緩和ケアは終末期だけでなく、がんと診断されてからがん治療と並行して行うことが求められています。たとえ闘病生活中でも、がん患者とその家族が少しでも苦痛のない時間を過ごせるように、薬剤師もチームの一員としてサポートする必要があります。
本特集では、薬剤師なら押さえておきたいオピオイド鎮痛薬のノウハウ、疼痛・嘔吐などの症状緩和の薬物療法に関する最新情報をまとめました。さらに、骨転移痛や難治性疼痛など、アプローチに迷う場面への薬学的介入についてもピックアップ。いまの時代に求められている緩和ケアがわかる1冊です。
【特集】基本とコツを押さえた イマドキの緩和ケア
■特集にあたって
金子 健
■総論
●緩和ケアと薬物療法
中川 貴之
■Up to Date! がん疼痛治療薬の使い方の基本とコツ
●オピオイド鎮痛薬の特徴
金子 健
●オピオイド鎮痛薬を使いこなす
龍 恵美
●非オピオイド鎮痛薬の特徴、使い方
岡本 明大
●鎮痛補助薬の特徴、使い方
壁谷めぐみ
■がん患者の症状緩和の基本とコツ
●悪心・嘔吐
石原 正志
●便秘
石原 正志
●食欲不振、悪液質
川名真理子
●倦怠感
川名真理子
●腹部膨満感、腹水、消化管閉塞
宮部 貴識
●睡眠障害
岡本 禎晃
●せん妄
岡本 禎晃
●咳嗽/呼吸困難、死前喘鳴
工藤 浩史
■ここが知りたい! 緩和ケアQ&A
●注意が必要な患者(肝機能障害時、腎機能障害時)へのオピオイド鎮痛薬の投与はどう考える?
押切 華映、田上 恵太
●骨転移痛患者への対応は?
髙木 辰哉
●がんサバイバーの痛みに対するオピオイド鎮痛薬の注意点は?
城山 亮輔、住谷 昌彦
●緩和ケアでよく使う漢方薬は?
大岸美和子
●難治性の痛みへの治療選択は?
上島健太郎
●終末期の輸液管理はどうする?
辻井 聡容
■心不全の緩和ケアの実践
●末期心不全への緩和ケアの基本
大石 醒悟
■小児の緩和ケアの実践
●こどもたちに緩和ケアを届けるために大切にしたいこと――こどもを主語にした緩和ケアの実践
余谷 暢之
連載
●Clipboard[11]
集中治療領域
中薗 健一
●最新の話題をPick Up おしえて! 気になる小児感染症[1] *新連載
RSウイルスの新しい予防薬
大宜見 力
●誰でもデキる臨床研究 リアルワールドデータで学会発表、論文執筆[1] *新連載
プロローグ・臨床現場の薬剤師による研究とは
村木 優一
●つながる検査と薬[11]
浮腫を主訴に来院した特発性ネフローゼ症候群の5歳の患者
詫間 梨恵
●領域別薬剤師ケースカンファレンス from KYOTO[7]
精神科領域 セロトニン症候群の予防、介入策は?
重面 雄紀
●総合診療医が教える。外来薬物療法ケースカンファレンス[27]
脳梗塞へのDAPTの使い方で誤っているのはどれか?
石井 義洋
●振り返れば国試[11]
気管支喘息患者の服薬指導で知っておくべきポイントは?
薩摩由香里
●添付文書からRMP、審査報告書まで 新薬ななめ読み[43]
ウゴービⓇ皮下注SD(セマグルチド)
荒 義昭
●あなたはどう考える? パズルで紐解く病態別栄養療法[10]
肺炎の症例に適切に対応するために必要なピースはどれ?
吉田 貞夫
●ジャーナルクラブの広場
三星 知/芦川 直也/鈴木 大介/立石 裕樹/桑原 秀徳/Sarah Conti、Ryan Moreau、Lisa Holle、鈴木 真也/木村 友絵、木村 利美
その他
●今月の読者プレゼント
●学会&研修会カレンダー
●News Lab.
●次号予告・編集部より
【特集】“何となく”では終わらせない 病棟で出合う疼痛への薬物療法
◆企画:牛田 享宏(愛知医科大学病院 疼痛緩和外科・いたみセンター)
■総論
●患者から「痛い」と訴えがあったなら――痛みが患者に与える影響,疼痛治療の重要性
●病棟でよく出合う疼痛への対応
■慢性的な痛みと薬の使い方
●慢性頭痛
●神経障害性疼痛
●腹痛,胃痛
●腰痛,肩・膝などの関節痛,首の痛み
■悩ましい場面での痛みと薬の使い方
●周術期の疼痛治療
●処置時の疼痛治療
●認知症患者への疼痛治療
■疾患特有の痛みと薬の使い方
●三叉神経痛
●膠原病(リウマチ,SLE,脊椎関節炎など)
●帯状疱疹
●がん性疼痛・骨転移による痛み
■トレンドトピックス
●術後疼痛管理チーム加算とその役割
●腎障害患者へのNSAIDs,アセトアミノフェンの考え方
●薬物乱用頭痛・頭痛外来での支援
企画: 金子 健(慶應義塾大学病院薬剤部/緩和ケアセンター)
この15年あまりで、緩和医療を取り巻く環境は大きく変化しました。いま、緩和ケアは終末期だけでなく、がんと診断されてからがん治療と並行して行うことが求められています。たとえ闘病生活中でも、がん患者とその家族が少しでも苦痛のない時間を過ごせるように、薬剤師もチームの一員としてサポートする必要があります。
本特集では、薬剤師なら押さえておきたいオピオイド鎮痛薬のノウハウ、疼痛・嘔吐などの症状緩和の薬物療法に関する最新情報をまとめました。さらに、骨転移痛や難治性疼痛など、アプローチに迷う場面への薬学的介入についてもピックアップ。いまの時代に求められている緩和ケアがわかる1冊です。
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