調剤と情報 2023年12月号(Vol.29 No.16)
【特集】基礎薬学と臨床を結びつける薬学的解釈 アカデミック・ディテーリング
商品コード |
94387 |
編著 |
日本薬剤師会/監修 じほう/編 |
判型 |
A4変型判 |
発行日 |
2023年12月 |
ページ |
128頁 |
定価 |
¥1,870(税込) |
在庫 |
|
内容
●特集 基礎薬学と臨床を結びつける薬学的解釈 アカデミック・ディテーリング
企画:小茂田 昌代(千葉西総合病院 薬剤部/東京理科大学 薬学部)
アカデミック・ディテーリングとは、コマーシャルベースではない公正中立な基礎薬学と臨床のエビデンスをもとに、医師に医薬品比較情報を能動的に提供する活動のことです。同じような効果を示す薬でも基礎薬学的な違いがあり、患者の腎機能や肝機能障害などの背景や、服用中の医薬品との相互作用を考慮し、患者に最適な医薬品を臨床意思決定(Clinical Decision-Making)して、処方支援することが大切です。
本特集では、「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)」をテーマに、薬剤師が臨床上のエビデンスを基礎として、化学、薬理学、薬物動態学の視点でそれぞれ掘り下げていき、処方の個別最適化にどのように貢献できるかについて考えていきます。
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目次
●特集 基礎薬学と臨床を結びつける薬学的解釈 アカデミック・ディテーリング
企画:小茂田 昌代(千葉西総合病院 薬剤部/東京理科大学 薬学部)
◆アカデミック・ディテーリングとは
小茂田 昌代
◆基礎薬学から考える医薬品情報
・化学×アカデミック・ディテーリング
上田 昌宏、清水 忠
・薬理学×アカデミック・ディテーリング
斎藤 顕宜
・薬物動態学×アカデミック・ディテーリング
宮嶋 篤志
・製剤学×アカデミック・ディテーリング
髙橋 伸幸
・臨床論文吟味×アカデミック・ディテーリング
佐藤 淳也
◆コミュニケーション×アカデミック・ディテーリング
・薬剤選択ポイントをわかりやすく示すアカデミック・ディテーリング資材
小茂田 昌代、西川 元也、宮崎 美子、大沼 真季
・基礎薬学と臨床のエビデンスを活用したClinical Decision-Makingとは
深澤 佑樹、小茂田 昌代
・医師の処方行動に影響を与えるコミュニケーション・スキルとは
小茂田 昌代、南雲 陽子、後藤 惠子
今月の話題/日本薬剤師会
処方・調剤・保険請求のQ&A/日本薬剤師会
連載
●構造式から読み解く くすりのプロファイル
スタチン系薬
黒木 央、角野 ふち
●聞いてみよう 薬剤師の知りたいこと
医療DX、診療報酬改定DXで何が変わる?
一般社団法人保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS)
●症状別! 迷子にならない OTCセルフケアマップ
喉の痛みに対する市販薬の選び方
北山 雅大
●薬局目線で解説! グラムスキー先生の感染症・抗菌薬マネジメント講座
耐性菌を増やさないための抗菌薬適正使用の知識―急性気道感染症
瀧藤 重道
●ほうりつのおとしあな 法律違反事例から学ぶ おじさん薬剤師の憂鬱
患者から損害賠償の請求をされてしまいました
赤羽根 秀宜、たけのこ
●あつまれ薬局1年生 本当は僕が新人のときに知りたかった薬局スキル
中止の処方提案、してもいいですか!?
鈴木 邦彦
●今月のヒヤリ・ハッと・ホッとした話
澤田 康文
●まぜるな危険? 知って得するシロップ・ドライシロップの配合変化
アシクロビルシロップ・ドライシロップ
細谷 順
Report
第17回 日本薬局学会学術総会
Book Review
転倒・転落予防実践メソッド
News & Topics
日本薬剤師研修センターだより
総目次
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次号案内
●特集 説得力満点の服薬指導に! 製剤学で疑問を“粉々”
■内服薬編
・抗菌薬の散剤には、なぜジュースと混ぜてはいけないものがあるの?
・服薬ゼリーはどのような薬にも使用できる?
・粉砕できるのに、分割できない薬があるって本当?
・噛み砕かなくてもよいチュアブル錠があるって本当?
・患者から「シロップ剤はいつまで日もちする?」と聞かれたとき、どう答える?
一包化後、変色した薬は服用しても大丈夫?
・光による変色
・湿度による変色
■外用剤編
点眼剤
・一度開封した点眼剤はどれくらいの期間使えるの?
・コンタクトレンズを装着したまま点眼できる医薬品は?
・複数の点眼剤を使用するときの注意点は?
・冷所保存の点眼薬は常温で持ち歩いてもよいの?
軟膏・クリーム剤(皮膚外用剤)
・軟膏やクリーム剤を混合する際の注意点は?
・保湿剤はお風呂からあがったらすぐに塗らないと効果が出にくいの?
坐薬
・坐薬に使われている基剤とその注意点は?
・坐薬を分割使用するときの注意点は?
・一度溶けた坐薬は、固まれば使ってもよいの?
吸入薬・点鼻薬
・吸入薬(DPI、MDI、吸入液剤)を初めて使用する患者や薬剤が変更になった患者への服薬指導時の注意点は?
・点鼻液剤を使用する前によく振る理由とは?
調剤や処方鑑査、服薬指導において製剤学の知識は必須となります。身近な例では、服薬指導する場面で患者から「坐薬はどこで切っても効果は変わらないですか?」「このシロップ剤はいつまで日もちしますか?」などと質問されることが多いのではないでしょうか。
本特集は、臨床現場でよく相談される事例を、製剤学の視点から理解することで、患者からの「なぜ?」という疑問や、調剤における迷いなどを解決し、服薬指導の説得力をUPするとともに、さまざまな場面で活用できる内容です。
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