誰も教えてくれなかった実践薬歴

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誰も教えてくれなかった実践薬歴

商品コード 51155
編著 山本 雄一郎/著
判型 A5判
発行日 2018年9月
ページ 184頁
定価(税込) ¥3,240
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  • 内容
  • 目次
  • 書評
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内容

●薬歴を見れば、その薬剤師の「仕事の質」がわかる!

●“ソクラテス”こと山本雄一郎が贈る薬局薬学のエディター作品!

●薬歴を通して薬学管理の実践的な考え方を身につけよう!

本書は薬歴の基本的な書き方・考え方に加えて、薬歴を通した薬学管理の実践的な考え方を症例ベースで解説。よくある症例であっても患者情報や薬剤師の考え方によって服薬指導が変化することを実践的に例示します。また、添付文書や文献、診療ガイドラインの内容をどのように薬歴に落とし込み、薬学管理につなげるのかもあわせて紹介します。若手からベテランまで、すべての薬剤師にお勧めの1冊です。

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目次

 第1章 薬歴とは

1 薬歴の歴史
2 POSとは
3 SOAPとは
4 薬歴をつける際のいくつかの注意点
 
第2章 SOAP 形式の薬歴がうまく書けない理由
1 薬歴がうまく書けない理由は誤訳にある
2 ごちゃごちゃした薬歴になってしまいます
3 SOAP 形式の薬歴が書けない本当の理由
4 いつも同じ処方なので薬歴に書くことがありません

第3章 薬歴は薬学を通して患者を理解するためのツールである
1 医師と違う視点を常にもつ
2 併用注意は薬剤師の考えを伴って投薬される
3 患者の個人データを落とし込む
4 すぐに答える,そこにアセスメントはあるのか
 
第4章 高齢者の薬学的管理
1 高齢者の高血圧治療
2 高齢者の糖尿病治療
3 『高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015』
4 高齢者の漢方治療
 
第5章 薬歴から学ぶ
1 薬歴を研修資材にする
2 症例ベースの問題に取り組む
3 学んだことを薬歴に還元する─ハイリスク薬SSRI/SNRIのリスク
4 ディテールを保存する
 
コラム
①薬歴は「つける」もの? それとも「書く」もの?
②薬歴は自由に書いていい?
③ストックフレーズはなぜいけないのか?
④SOAPで一番難しいのは?
⑤薬局薬剤師が抱える構造的な問題とは?
 

 

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書評

プロの仕事を堪能できる1冊
狭間 研至(ファルメディコ株式会社 代表取締役社長)

 難しいことを難しく説明することや、やさしいことをやさしく説明することは誰にでもできる。本当のプロは、難しいことをやさしく説明できるのだそうだ。この10年ぐらい、薬剤師とバイタルサインの関わりや、在宅医療で果たすべき仕事、薬剤師がもつ専門性など、少なからずわかりにくいことをわかりやすく説明しようとしているが、なかなかプロになるのは難しい。

 薬剤師にとっての薬歴は、医師のカルテ同様、本当に奥が深い。大学受験で数学の答案用紙には、頭のなかで何を考えたかが如実に表れるのと同じで、薬歴やカルテには、薬剤師や医師が一体何を考え、どういう結論に行き着き、これからどうなっていくのかという見通しが明快に記載されるべきもので、当日の出来事を日記のように記録すればよいのではないはずだ。では、どうすればよいのか。

 本書では、この難しい概念がじつにわかりやすく説明されているが、その原因は3つある。1つめは、筆者の豊富な臨床経験だ。現場に立つ薬剤師だからこそわかる事例や秀逸な言葉の選び方は、読者をぐいぐい引き込んでいく。2つめは患者の状態を読み解く基礎となる薬学的知識である。専門性を発揮して治療の質を向上させ、患者の問題を解決していくさまは圧巻である。そして、3つめは筆者のもつ博識だ。本文のなかにはさまざまな引用があるが、その引用元の幅広いこと。専門書から一般向けの書籍まで、薬学にこだわらない分野に基づく考察は読む者を飽きさせない。

 これら豊富な臨床経験と、専門知識、そして幅広い知識とは、よく考えてみると、優れた臨床家に求められる必須条件である。優れた臨床家が、自身の思考回路や患者へ接する態度などを薬歴という切り口で解説することで、多くの方が膝を打つ内容になっているのだ。これぞ、まさにプロの仕事。ぜひ手許に置いて、ご堪能いただきたい。

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序文

こんにちは、“薬局薬学のエディター”こと山本雄一郎です。
この本は、薬剤師が毎日格闘しているであろう薬歴について、僕の論考をまとめたものです。薬局薬学において、薬歴は欠かせないツールです。薬局薬学のエディターを名乗っている以上、それに触れないわけにはいきません。しかしながら、僕が考案した理論などはただの一つもこの本には登場しません。僕はエディターなのです。尊敬する先生方が生み出した理論を、僕の意図を伴ってそこに配置する。その配置の仕方をもって、僕の作品としています。

さて、薬歴は調剤報酬が関与するデリケートな問題でもあります。僕が薬歴をテーマに講演する際、必ずといってもいいほど事前にそういった内容について触れるかどうかの確認が入ることからも、それは伺えます。ゆえに、講演で調剤報酬の問題に触れることは一切ありませんし、この本もそういったことを目的にはしていません。
 
では,何を目指しているのか? それは、薬理学や薬物動態学といった僕らの武器である薬学を存分に振るうためです。そして、薬物療法を個別最適化すると同時に、薬というリスクのある物質から患者を守るためでもあります。そもそも薬歴という医療記録が何のためにあるのかというと、まずは患者の安全のために存在しているのです。
 
薬歴とは、薬剤師が行った医療を記録したものです。換言すれば、薬歴を記載するところまでが医療行為であって、その重要性は調剤や服薬指導と何ら変わりはありません。薬歴なしで投薬するなんて怖くて僕には到底できませんし、患者の立場になって考えても、そんな薬局は信用できません。だから、薬歴は大事なのです。決して、点数の算定がためではありません。薬歴は患者の安全のための大事なツールである、そんなことは皆、肌で感じている。しかしそうはいっても、僕らは大学で医療記録について学んでこなかったし、隣の薬局の薬歴を目にすることもありません。ましてや、一人薬剤師ともなれば…。
 
そこで、よくある症例の薬歴を通して、どのように薬歴を記載すればいいのか。そして、薬歴をどのように目の前の患者のために活用すればよいのかを一緒に考えていきたいと思います。この本を通して薬歴への悩みが少しでも減ってくれれば、そして薬物療法の専門家としての自信へとつながっていく、その一助になればと期待しています。(後略)
 
2018年6月  山本 雄一郎

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