雑誌
在宅医療や地域連携、患者個々の特性に応じた服薬支援のポイントや情報の活用方法など、薬剤師のスキルアップにつながる確かな情報をタイムリーにお届けする専門情報誌!
雑誌
●特集 心不全薬物治療の新常識 Fantastic FourのQ&A
企画:寺島 純一(公立陶生病院 医療技術局薬剤部)
高齢化が進むわが国では心不全患者もそれに伴い増加しており、2030年には130万人に到達するとされています。普段の薬局業務においても、心不全患者の来局は今後さらに増えていくでしょう。しかし、心不全薬物治療の中心となるFantastic Fourの導入率はまだ十分とはいえず、使い方に疑問を抱いている薬剤師もいるのではないでしょうか。
本特集では、Fantastic Fourにまつわるさまざまな疑問に焦点をあて、エビデンスをもとに解説します。患者の状況や他の疾患、併用薬との相互作用など、さまざまな要素が絡むなかで、ケースごとに適切な薬学的介入ができる内容になっています。
雑誌
●特集 行動変容を引き出す! 隠れ糖尿病・糖尿病予備軍の生活指導のコツ
糖尿病は近年増加傾向にあり、40歳以上の4人に1人は糖尿病が疑われるとされています。また、糖尿病は無症状のことが多く、受診してみて初めて糖尿病であるとわかるケースがほとんどです。糖尿病合併症を防ぐためには、早期発見と早期からの血糖コントロールが重要であり、そのなかでも薬剤師には服薬指導に加え、早期発見、受診勧奨、生活面でのサポートなど、さまざまな役割が期待されています。一方で、自覚できる症状が少ないため、予防や治療の意義を見出せず、血糖コントロール不良に陥ってしまうことも少なくありません。
本特集では、隠れ糖尿病・糖尿病予備軍の行動変容を引き出し、糖尿病を早期発見、予防する生活指導のコツと受診勧奨のポイントを解説します。
雑誌
●特集 在宅とセルフメディケーションに活かすために知っておきたい ビタミンと疾患の関連
健康相談や服薬指導をする際に、ビタミンをはじめとした栄養素と疾患や薬との関係に関する知識が必要な場面があります。しかしながら大学で学んで以来、情報をアップデートする機会も少ないのが現状です。例えばわが国において、くる病が増加傾向にあるなどこれまでのイメージとは異なってきています。また、抗てんかん薬長期服用患者による葉酸欠乏や、PPI長期服用患者におけるビタミンB12欠乏など、服薬フォローの観点からもビタミンに関する知識を整理しておきたいところです。
本特集では、世界で行われた研究の情報を含め、現在わかっているビタミンと疾患の関係について解説するとともに、服薬フォローやセルフメディケーション、生活習慣病予防に向けた健康指導などを行ううえで必要な知識や考え方について解説します。
雑誌
●特集 タバコの新常識
紙巻タバコの喫煙は、呼吸器系や循環器系などへの健康影響はもちろんのこと、CYP1A2誘導作用など薬物代謝にも影響を与えることが明らかです。しかし、薬局などの現場でその情報が十分に活用されているとはいえない状況です。一方、近年、加熱式タバコや水タバコなど、従来の紙巻タバコと異なるタバコが登場し、おしゃれなデザインや「紙巻タバコより害が少ない」という誤解から、特に若者や持病のある患者に多く使われています。タバコ問題は、過去の問題ではないのです。
本特集では、近年登場した加熱式タバコや水タバコの使用実態および健康への影響について解説し、薬局でできる禁煙支援に役立つ情報を提供します。また、禁煙治療用の医療アプリが保険適用されるなど、アップデートされた禁煙手法についても紹介します。
雑誌
●妊娠を考える女性から妊婦・授乳婦までをテーマに健康や服薬について解説!
●「妊婦・授乳婦だからくすりNG」から「適切な薬物療法の提供」へ
雑誌
●特集 粉砕可否にどう影響? 製剤上の工夫と粉砕を考える
調剤業務において、錠剤の粉砕や脱カプセルを判断しないといけない場面は日々遭遇します。一般的に、糖衣錠や徐放性製剤は粉砕できないと考えがちですが、本当にそうなのでしょうか。また、粉砕することにより生じた化学的な物性変化による相互作用が報告されるので、一言に「粉砕」といっても奥の深い領域です。
本特集では、製剤に施された工夫と粉砕が製剤へ与える影響について解説し、粉砕可否をどのように考えるべきなのか、粉砕の良いところ、悪いところについて改めて掘り下げていきます。
雑誌
●特集 大変革時代の到来 薬局・薬剤師の新しい価値を創る
コロナ禍、人工知能(AI)、医療DX、超高齢社会、人口減少など、社会情勢や薬局を取り巻く環境は劇的に変化しています。それに伴い、薬局や薬剤師に対するニーズもどんどん変化しているのが現状です。このニーズの変化に応えられる薬局や薬剤師が生き残り、新たなに求められる薬剤師になっていくのではないでしょうか。
本特集では、薬局・薬剤師のニーズの変化の歴史を振り返りながら、大変革時代のこれからの薬局・薬剤師に求められる能力や貢献は何かを考え、それを実現するために具体的にどのような活動や業務を創ればよいのか、そこに薬局があり薬剤師がいることの新しい薬局・薬剤師の価値をどうすれば創ることができるのか、先進的事例を通して考えていきます。
雑誌
書名 |
調剤と情報 2024年5月臨時増刊号(Vol.30 No.7)
くすりの添加剤大全
固形剤・半固形剤編 |
定価 |
¥3,520(税込) |
在庫 |
○ |
●医薬品に添加剤が添加される理由や効果を理解できる!
雑誌
●特集 疑問を解決! 挑戦! 薬物動態Quiz
企画:木村 利美(順天堂大学医学部附属順天堂医院 薬剤部)
薬物動態学は薬剤師が専門とする分野であり、各医療職は学んでいない学問分野でもあります。しかし、その薬剤師が薬物動態学を苦手としていることも少なくありません。
本特集では、薬物動態学に関する厳選した疑問をクイズ形式で解説していきます。「確かに」や「なるほど」という知識を楽しみながら身につけることができる内容です。
雑誌
●特集 クリーンスポーツを支える 薬剤師に求められるアンチ・ドーピングの知識と情報発信
企画:笠師 久美子(北海道医療大学)
2003年に国民体育大会で初めてドーピング検査が実施され、2009年には日本アンチ・ドーピング機構公認スポーツファーマシスト制度が開始となり、薬剤師にとって「ドーピング」という言葉は身近になりつつあります。一方で、アンチ・ドーピング規則違反が毎年のように報告されており、その多くが「意図的ではないドーピング」とされながらも、規則に基づく適切な治療や手続きがされていない、あるいはサプリメントの誤用などの理由により、制裁を科されているのが現状です。
これらを未然に防ぐためには、薬局やドラッグストアを始めとしたすべての薬剤師がアンチ・ドーピングについて正しく理解し、アスリートや関係者に対して支援することが求められます。
本特集では、薬剤師が知っておくべきアンチ・ドーピングのための基礎知識に加え、アスリートを「意図しないドーピング」から守るために必要な知識や注意点などを紹介します。
雑誌
●特集 服薬指導に+α CKD患者へ寄り添う生活指導
企画:江藤 りか(長崎腎病院 薬剤課)
慢性腎臓病(CKD)の患者数は年々増加傾向にあり、高齢化によりさらに患者数が増えていくと予想されます。薬剤師は、腎機能に影響を及ぼす薬物や副作用のモニタリングだけでなく、食事療法や腎代替療法におけるケア、検査値のモニタリングなど、患者の生活に寄り添ったサポートをしていくことが重要です。そのなかでも、患者の生活に薬剤師が積極的に介入していくことが患者のQOLを維持するうえで非常に大切であると考えます。
本特集では、CKDに関する基礎知識や薬剤に関する知識のみでなく、生活面も含めて包括的な患者サポートについて解説します。
雑誌
●災害時の問題点を解決するための思考工程をSOAP形式により整理!
●もしものときも慌てずに行動するために
雑誌
●特集 薬局のための 外国人患者応対のポイントとコツ
企画:俵木 登美子(一般社団法人 くすりの適正使用協議会)
令和3年度「医療機関における外国人患者の受け入れに関わる実態調査」(厚生労働省)によると、約半数の医療機関が外国人患者の受け入れを経験しており、今後、さらなる訪日外国人や外国人労働者の増加が予想され、薬局における外国人応対は他人事ではありません。また、翻訳アプリの活用やアドホック通訳の活用なども考え得るコミュニケーション方法ではあるものの、その限界やリスクを薬剤師としてしっかり理解しておく必要があります。
本特集では、外国人患者応対をテーマに、どのようにコミュニケーションを取るべきか、各ツールの限界やリスクをどのように理解すべきかなど、薬局薬剤師が知っておくべきポイントとそのコツについて解説します。
雑誌
●特集 説得力満点の服薬指導に!製剤学で疑問を“粉砕”
日々の調剤業務において、薬剤の使い方に関する患者からの素朴な質問を受けてもエビデンスがないために解答できないということはないでしょうか。こういった問題に直面するとき、薬剤師にとって大きな武器となるのが、薬学部でしか学ぶことのできない製剤学や物理薬剤学です。
本特集では、臨床現場でよく相談される素朴な事例を製剤学、物理薬剤学の視点から手軽に理解できることを目的として掘り下げ、患者の疑問に対する解決の糸口とすることをめざして考えていきます。
雑誌
●特集 基礎薬学と臨床を結びつける薬学的解釈 アカデミック・ディテーリング
企画:小茂田 昌代(千葉西総合病院 薬剤部/東京理科大学 薬学部)
アカデミック・ディテーリングとは、コマーシャルベースではない公正中立な基礎薬学と臨床のエビデンスをもとに、医師に医薬品比較情報を能動的に提供する活動のことです。同じような効果を示す薬でも基礎薬学的な違いがあり、患者の腎機能や肝機能障害などの背景や、服用中の医薬品との相互作用を考慮し、患者に最適な医薬品を臨床意思決定(Clinical Decision-Making)して、処方支援することが大切です。
本特集では、「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)」をテーマに、薬剤師が臨床上のエビデンスを基礎として、化学、薬理学、薬物動態学の視点でそれぞれ掘り下げていき、処方の個別最適化にどのように貢献できるかについて考えていきます。
雑誌
●特集 「副作用が生じていないこと」を確認するための 副作用の機序とモニタリング
企画:林 昌洋(虎の門病院 薬事専門役)
薬剤師が担う副作用モニタリングにおいて「副作用症状はあるか?」に意識をとられがちです。見方を変えて患者の立場で考えると、日々感じている体調変化のなかに「副作用症状がないこと」を薬の専門職である薬剤師が確認していることが安心に繋がります。対人業務にシフトし患者に寄り添う薬局薬剤師にとっても、服薬アドヒアランスのサポートだけでなく、副作用の初期症状が認められないことの確認・評価は大切です。
本特集では、「副作用が生じていないこと」を確認するために、副作用の機序と薬局でのモニタリングポイント、症状評価の考え方について、薬局で副作用の初期症状が疑われる際の初期対応として薬剤師が行うべきことや医師へ情報提供する際のポイントについても解説します。
雑誌
書名 |
調剤と情報 2023年10月臨時増刊号(Vol.29 No.14)
ドラッグ・クエスト
処方鑑査に強くなる とある薬剤師の物語 |
定価 |
¥3,960(税込) |
在庫 |
○ |
●薬剤師なら誰もが避けて通れない“やらかし”を52のクエストで疑似体験!
●処方箋受付・処方鑑査時の勘どころやヒヤリ・ハット対策をわかりやすく解説!
処方鑑査には、薬剤の用法・用量をはじめ、患者の副作用歴や既往歴、病態に対して適切な処方であるかどうか、患者背景が考慮された処方であるのかなどの確認事項が多くあります。ゆえに、あらゆる視点から処方箋を確認し、処方意図を考察する応用力と注意力が必要とされ、処方箋を応需した際に「これは疑義が必要である」と瞬時に気づける力を養うことが重要です。
そこで本臨時増刊号では、薬局でよくみる「疑義がある処方箋」と「疑義がありそうだけれども、実は疑義照会が必要ない処方箋」を取り上げ、仮想症例をもとに「どの部分に疑義照会が必要なのか」「どこが見落としやすいポイントか」について解説。さらに、臨床力のレベルアップを目指して、疑義照会する際に医師に伝えるべきポイントや、代替薬の考え方と提案などもあわせて解説します。
雑誌
●特集 その「なんで?」にお答えします 漢方の疑問解決スペシャル
漢方に関する疑問には、「薬理的」「薬物動態的」「実務的」などさまざまな疑問があります。しかしながら、これらの疑問に対する明確な回答を集めることは簡単ではなく、また漢方の勉強を進めようとしても答えにたどりつく前に挫けてしまい疑問解決を後回しにしてしまうことも少なくありません。
本特集では、漢方に関する素朴な疑問からニッチな疑問まで、さまざまな疑問から9つを厳選し、漢方を専門とする医師、薬剤師が解説。漢方薬に関する患者指導を一歩進めることができる内容です。
雑誌
●特集 SDMは対人業務を目指す薬剤師の福音になるか Shared Decision Making
SDM(Shared Decision Making:共有意思決定)は治療選択肢が増える高齢社会の医療において、ますます有用になることは間違いありません。しかし、わが国におけるSDMに対する認識や実践は、まだまだこれからであるのと同時に、薬局薬剤師にとってSDMに取り組むことがチャンスであることに気づいている人は少ないのが現状です。したがって、現場で求められるスキルとしてSDMの概念をしっかりと理解しておくことが最も重要といえます。
本特集では、薬局薬剤師とSDMをテーマに基礎知識から疾患やコミュニケーションスキルまで、SDMの概念を詳細に解説します。
|