症例から考える代表的な8疾患 2024-25 -解答・解説付-

症例から考える代表的な8疾患 2024-25 -解答・解説付-

商品コード 55627
編著 一般社団法人 京都府薬剤師会/編
判型 B5判
発行日 2024年1月
ページ 576頁
定価 ¥5,720(税込)
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内容

「実務実習受入施設」「大学での臨床準備教育」における演習スタイルの学習に最適!
●疾患ごとに基礎問題と処方箋をベースにした症例問題(CASE)で構成!
 
 
平成25年度に改訂された薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠した実務実習では、公平で幅広く参加・体験できる実習を目的として、全ての実習生がどの施設でも標準的な疾患について広く学べるよう代表的な8疾患が提示されました。
 
本書は、その代表的な8疾患の設問を考えることで、実践的な臨床対応能力を身に付けることができるようになっています。各章は、当該疾患にかかわる基礎問題と処方箋ベースの症例問題(CASE)で構成されており、実務実習受入施設における教材、大学での臨床準備教育などに活用できます。
 
 
※本書は「問題(冊子)」と「解答・解説(冊子)」がセットになった指導者向け商品です。
学生向けには問題(冊子)のみの『症例から考える代表的な8疾患 2024-25』[定価4,400円(本体4,000円+税10%) ISBN:978-4-8407-5561-0] をご利用ください。

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目次

CHAPTER 1 がん(CASE 1~26)
CHAPTER 2 高血圧症(CASE 27~34)
CHAPTER 3 糖尿病(CASE 35~42)
CHAPTER 4 心疾患(CASE 43~54)
CHAPTER 5 脳血管障害(CASE 55~59)
CHAPTER 6 精神神経疾患(CASE 60~67)
CHAPTER 7 免疫・アレルギー疾患(CASE 68~80)
CHAPTER 8 感染症(CASE 81~91)
付録1 地域医療(血圧降下剤の処方提案,代替調剤,在宅医療など)
付録2 国試で解く8疾患(第104回~第108より計193問)
 

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書評

〈はじめに〉
 
京都府薬剤師会は平成22年4月に京都府病院薬剤師会と組織統合を行い、薬局と病院が協同した事業展開を行っています。実務実習においても、薬局と病院を組み合わせたグループ実習を実施し、多くの施設(グループ間)で成果発表会を開催するとともに、大学が中心となって薬局から病院への引継ぎ会を開催しています。
実務実習は学生の居住地を基に原則1薬局・1病院のマッチングが行われますが、京都府での実務実習を見てみると、大学の居住地近くである京都市や京都府南部地区に偏る傾向がありました。京都府薬剤師会では地域医療を深く学べる実務実習「舞鶴プログラム」を2023年度から開始しました。「舞鶴プログラム」の特長は複数の薬局と5病院、1診療所の連携による多施設型実習で、多職種連携、地域医療への参画などが組み込まれています。また学生は舞鶴地区に居住地が無くても、希望すれば宿舎が無償で提供されますので、経済的負担なしで舞鶴での実務実習を行うことができます。京都府薬剤師会は地域連携の強化、薬剤師の人材育成、薬剤師の確保などの解決に向けた取り組みを行っています。
また充実した実務実習を実施するために本書のバージョンアップにも取り組んでいます。
今回、2022-23年版発行から2 年が経過したのを機会に、新規医薬品を加えるなど更なる充実を図るため、本書も改訂を行うに至りました。
本書を有効に活用していただき、薬局と病院、そして大学が一層密接な連携を取ることで、充実した参加型実習を実施していただけることを期待しています。
最後になりましたが、本書の編集・出版にご尽力いただきました株式会社じほうに厚くお礼申し上げます。
 
2024年1月
一般社団法人 京都府薬剤師会
会長 河上 英治
 
 
 
〈2024-25発刊にあたり〉
 
京都府薬剤師会は平成22年4月に京都府病院薬剤師会と組織統合を行ったのを機会に、医療施設間における実習内容を平均化する目的で「実務実習指導例集」を発刊しました。また2017年5 月には改訂コアカリキュラムに対応した「症例から考える代表的な8疾患」の初版、2019年9月に第2版を、2022年2月には2022-23年度版を発刊し、多くの施設から好評をいただき約2年が経過しました。この間、多くの新規医薬品が登場したこと、また、がん領域における免疫チェックポイント阻害薬が一次医療として使用可能となったこと、心不全(HFrEF)に対するFantastic Four(ARNI+β遮断薬+MRA+SGLT2阻害薬)治療が基本薬となるなど治療ガイドラインが改訂されたものもあり、本書も医療現場の実情を反映させるため改訂することとしました。
実務実習は、1)患者との医療コミュニケーションを通し、医療現場の臨場感と緊迫感を体験することで、薬の適正使用に貢献する。2)大学の教育だけでは補えない、生命倫理に基づく医療人としての自覚と責任感を養成する。3)これまで培ってきた知識が医療現場でどのように活かされているかを確認し、将来への展望と基礎知識の重要性を認識する場であると考えます。
本書の解答(解答・解説編(別冊))は1 例であり、指導薬剤師とのディスカッションを通じて、患者の状態にあわせた答えを導き出していただきたい。また学生の理解度にあわせて、受入施設独自の設問を加える等の工夫をすることで、実習にバリエーションを拡げていただければ幸いです。
最後に本書の編集・出版にご尽力いただきました株式会社じほう出版局・大磯洋彦氏、営業局・川畑寿弘氏に深謝いたします。
 
2024年1月
一般社団法人 京都府薬剤師会

 

編集代表 髙山 明

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