医療技術評価ワークブック
臨床・政策・ビジネスへの応用
商品コード |
48490 |
編著 |
鎌江 伊三夫/編集・執筆 |
判型 |
B5判 |
発行日 |
2016年6月 |
ページ |
232頁 |
定価 |
¥4,400(税込) |
在庫 |
|
内容
●「費用対効果評価の分析ガイドライン」に対応!
医療技術の進歩と医療費の高騰という流れのなか、現在では医療に対し、医学的効果や患者のQOLのみならず、費用対効果という観点からも評価が求められるようになっています。
欧州を中心とする世界各国では、そのような評価を医療政策や薬価に反映する取り組みがなされていますが、わが国でも2016年4月から、費用対効果の評価が薬価算定ルールに試行的に導入されることとなりました。
本書は、その新制度に対応するため、医療技術評価の基本的な考え方から現在検討されている最先端の手法までを、深くかつ平易に解説しているほか、要点をまとめた「Key Point」や復習用の「Self Check」で学びやすさを工夫。厚労省のガイドラインについては、全文に沿って理解を深めるための解説を追加。実践能力アップのための演習問題も豊富に盛り込み、類書にない方法論と実用性重視のワークブックです。
▲ページの先頭へ
目次
Ⅰ 知っておきたい基礎知識
1 医療技術評価(HTA)とは何か
2 価値に基づく医療と経済評価
3 費用効果分析の基本
4 費用対効果の判定
5 費用対効果の順位表
6 よくある誤解
7 用語の混乱
Ⅱ 医療技術評価の新制度
1 これまでの日本の制度
2 新しい制度導入への流れ
3 2016 年度試行的導入の概要
4 本格導入への課題
Ⅲ 厚生労働省の分析ガイドライン
1 ガイドラインの目的
2 分析の立場
3 分析対象集団
4 比較対照
5 追加的有効性・安全性
6 分析手法
7 分析期間
8 効果指標の選択
9 データソース
10 費用の算出
11 公的介護費用・生産性損失の取扱い
12 割引
13 モデル分析
14 不確実性の取扱い
15 報告・公開方法
Ⅳ 総合的評価(アプレイザル)をどう行うか
1 総合的評価とは何か
2 批判的吟味の基本
3 組織のアプレイザル
4 批判的吟味の事例①
5 批判的吟味の事例② ・
Ⅴ 評価力アップのための演習
1.統計・臨床疫学の基礎
1 月間薬剤治療費
2 疫学調査
3 必要症例数①
4 必要症例数②
5 肺がん検査と決定樹
6 治療必要数 Number Needed to Treat(NNT)
2.経済評価の手法
1 割引
2 基準的賭け法 Standard Gamble Method
3 時間得失法 Time Trade-off Method
4 大腸ポリープ切除のCEA
5 メタボリック症候群のマルコフモデル
6 散布図
7 費用効果受容曲線(CEAC)①
8 費用効果受容曲線(CEAC)②
9 費用効果受容曲線(CEAC)③
10 費用効果受容曲線(CEAC)④
11 財政影響分析(BIA)
12 予算制限とICER
3.ビジネス戦略
1 障害かチャンスか
2 スペシャリストの学際性
3 社内プロジェクト
4 外部コンサルティング
5 成果情報の発信
6 薬価と加算率
7 評価対象の選定基準
Ⅵ 中級レベルの手法
1 医学診断と決定分析
2 QALY の算定と問題点
3 増分純便益(INB) と費用効果受容フロンティア(CEAF)
4 効率的フロンティアとイノベーション
5 完全情報の期待価値(EVPI)
6 ロジスティック回帰とリスク推定
8 コックス比例ハザードモデル
9 プロペンシティスコア分析
10 ベイズ統計学のアプローチ
Ⅶ 先端研究トピックス
1 費用効果関数とICER
2 接線ICER による区間推定
3 平均費用かICER か
4 対照選択の違いによるICER の変化
5 ICER 閾値の多重基準
6 ICER と財政インパクト
7 ICER 公式と日本型準VBP
8 ベイズ統計学による薬価再算定
▲ページの先頭へ
関連商品
▲ページの先頭へ