【特集】最適な治療・管理がわかる 水・電解質・酸塩基平衡異常
企画:杉本 俊郎(滋賀医科大学総合内科学講座 教授)
体液・電解質の異常は、疾患によるものだけでなく、治療によっても引き起こされることが知られています。そのため、日々慎重にモニタリングし、異常を察知したら早急に対策を講じる必要があります。薬剤師もそのなかで、生理学的知識や各種検査所見、薬剤による影響など、多角的な視点をもちながら安全な薬物治療を支援することが求められます。
本特集では、輸液や薬剤による水・電解質異常のメカニズムとその注意点を押さえたのち、臨床でよくあるシチュエーションへのアプローチ、異常を引き起こしやすい疾患の安全な治療管理について紹介します。疾患・治療による生理学的な変化をとらえつつ、安全な治療を提案できることを目指しましょう。
【特集】 最適な治療・管理がわかる 水・電解質・酸塩基平衡異常
■特集にあたって
杉本 俊郎
■総論――体液異常をより早期に察知する
●体液異常をより早期に察知するには
安田 隆
●体液異常の病態を理解するための検査所見(血液・尿)の読み方
長澤 将
■注意しておきたい薬剤による電解質異常
●薬剤性の電解質異常
永山 泉、前嶋 明人
■至適な体液管理のための輸液療法の注意点
●輸液の目的と選択の考え方は?
權 杞映、三村維真理
●輸液療法の問題点
小松 康宏
■代表的な電解質異常へのアプローチ
●ナトリウム代謝異常
和田 健彦
●水代謝異常
麻生 芽亜、冨永 直人
●カリウム代謝異常
脇田 篤、木内 丈滉、龍華 章裕
●カルシウム代謝異常
副田 圭祐、駒場 大峰
●マグネシウム代謝異常
志水 英明
●酸塩基平衡異常、代謝性アシドーシス、代謝性アルカローシス
小山 哲平、今井 直彦
■水・電解質・酸塩基平衡異常を引き起こす疾患・病態の管理
●Q1:心不全患者における低ナトリウム血症の病態・その臨床でのとらえ方について教えてください。
泉田 俊秀、絹川弘一郎
●Q2:腹水を有する肝不全症例における体液・電解質異常の問題点について教えてください。
山田 倫子、黒崎 雅之、泉 並木
●Q3:慢性腎臓病症例に多い電解質異常・酸塩基平衡異常への対応のポイントを教えてください。
金﨑 雅美
●Q4:がん患者にみられやすい電解質異常とその病態について教えてください。
北井悠一朗、松原 雄
●Q5:糖尿病急性合併症における輸液療法のポイントを教えてください。
前野 恭宏
●Q6:敗血症における輸液療法のポイントを教えてください。
林 碧、川上 大裕
●Q7:高齢者に多い電解質異常、その対応について教えてください。
村島 美穂
●Q8:小児の下痢症における輸液療法・経口補水療法について教えてください。
加藤 宏樹
●Q9:急性膵炎の急性期の輸液療法のポイントについて教えてください。
稲富 理
連載
●Clipboard[10]
感染症領域/循環器領域
高橋 佳子/土岐 真路
●つながる検査と薬[10]
カテーテル関連血流感染症(CRBSI)へのバンコマイシンのAUC評価
染谷 梨沙
●領域別薬剤師ケースカンファレンス from KYOTO[6]
小児領域 小児の調剤方法はどのようにしていますか?
楠川 侑吾
●添付文書からRMP、審査報告書まで 新薬ななめ読み[42]
レケンビⓇ点滴静注〔レカネマブ(遺伝子組換え)〕
谷藤亜希子
●総合診療医が教える。外来薬物療法ケースカンファレンス[26]
心機能低下した頻拍性心房細動のレートコントロールで控えるべき薬剤は?
石井 義洋
●あなたはどう考える? パズルで紐解く病態別栄養療法[9]
高齢者の摂食障害に適切に対応するために必要なピースはどれ?
吉田 貞夫
●振り返れば国試[10]
がん化学療法で薬剤師が関わるポイントは?
神田 将哉、小川 敦、辻中 海斗、石澤 啓介
●ジャーナルクラブの広場
齊藤 順平/桑原 秀徳/宮﨑 元康/鈴木 大介/檜山 洋子/Christie Hurteau、 Lisa Holle、鈴木 真也/木村 友絵、木村 利美
その他
●今月の読者プレゼント
●学会&研修会カレンダー
●News Lab.
●次号予告・編集部より
【特集】基本とコツを押さえた イマドキの緩和ケア
◆企画:金子 健(慶應義塾大学病院薬剤部/緩和ケアセンター)
■総論
●緩和ケアと薬物治療
■Up to Date! がん疼痛治療薬の使い方の基本とコツ
●オピオイド鎮痛薬の特徴
●オピオイド鎮痛薬を使いこなす
●非オピオイド鎮痛薬の特徴,使い方
●鎮痛補助薬の特徴,使い方
■がん患者の症状緩和の基本とコツ
●悪心・嘔吐
●便秘
●食欲不振,悪液質
●倦怠感
●腹部膨満感,腹水,消化管閉塞
●不眠
●せん妄
●咳嗽/呼吸困難,気道分泌過多(死前喘鳴)
■ここが知りたい! 緩和ケアQ&A
●注意が必要な患者(肝機能障害時、腎機能障害時)へのオピオイド鎮痛薬の投与はどう考える?
●骨転移痛患者への対応はどうする?
●がんサバイバーの痛みに対するオピオイド鎮痛薬の注意点は?
●緩和ケアでよく使う漢方薬は?
●難治性の痛みへの治療の選択は?
●輸液管理はどうする?
■非がんの緩和ケアの基本とコツ
●末期心不全への緩和ケアの基本
●小児の緩和ケアの基本
企画:杉本 俊郎(滋賀医科大学総合内科学講座 教授)
体液・電解質の異常は、疾患によるものだけでなく、治療によっても引き起こされることが知られています。そのため、日々慎重にモニタリングし、異常を察知したら早急に対策を講じる必要があります。薬剤師もそのなかで、生理学的知識や各種検査所見、薬剤による影響など、多角的な視点をもちながら安全な薬物治療を支援することが求められます。
本特集では、輸液や薬剤による水・電解質異常のメカニズムとその注意点を押さえたのち、臨床でよくあるシチュエーションへのアプローチ、異常を引き起こしやすい疾患の安全な治療管理について紹介します。疾患・治療による生理学的な変化をとらえつつ、安全な治療を提案できることを目指しましょう。
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